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8:2人きりの兄弟
「太陽・・・・今・・・姉さんって・・・・」
瑠奈の驚きの表情に、太陽は優しく微笑んだ・・・
昔より少し大人びているけど、面影の残った太陽の笑顔。
「そんなに聞きたいんだったら、何度でも言うよ。
・・・今までごめんね・・姉さん。」
「太陽・・・・」
瑠奈は心の奥から、熱いものがこみ上げてきた。
しかしそれを止めて、太陽に瑠奈のベットに座るように促した。
瑠奈の隣に腰を下ろした太陽は、座った瞬間、背中からふわっと抱きしめられた。
「姉さん・・・?」
太陽が感じた温かさは瑠奈に抱きしめられたものだった。