月ノ姫～眠れる記憶を呼び戻せ～

１６：太陽現る

「一応褒め言葉としてもらっておくよ。」

太陽も同じように笑い返した。怪しい２人。

「ほんまに…姫さんの弟なん…？」

啓太は太陽を指差しながら瑠奈に聞いた。

「この子は・・・・・弟の太陽です…」

瑠奈は俯きながら、太陽が弟であることを言った。

「るーな！

久しぶりの再開なんだから、もっと嬉しそうにしなよ。」

場の空気を感じさせないぐらい、太陽は明るかった・・・・