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11:太陽現る
目が覚めて気がついたことは、ここが自分の部屋だってこと。
そして、ベッドの上で寝ていたこと。
いつのまに眠っていたのかわからず、必死に記憶をたどっていると部屋の扉が開いた。
「あっ!目覚めたんだ。よかった。」
そう言って入ってきたのは・・・龍だった。
「なんで桜井君が・・ここに…?」
なぜ龍がここにいるのか分からず、首を傾げている瑠奈。
そんな瑠奈の疑問に答えを返すことなく、龍はすたすたと瑠奈のベットに近づいて来た。
「桜井君どうしたっ…?!」
瑠奈は口を開かない龍にもう一度聞こうと口を開くが、突然龍に抱きしめられ、それ以上何も言えなかった。