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15:始まりの日





「…天磨だ。……」




…無口。





腕を組んで壁に寄り掛かってる天磨は、名前だけを告げると黙ってしまった。




「まったく……すみませんのぉ。」




天磨の態度に秀一はため息をつき、苦笑を交えながら瑠奈に謝った。




「…いえ。」





瑠奈は軽く返事をした。





「それではまず昔話からいたしましょうか。」





秀一はそう言ってゆっくりと語りだした。


いよいよ真実を知るときがきた。








長い長い昔話の始まりだった。


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