(7)
だいたいの話が出来上がった。
主人公の「キサメ」が、幼なじみとともに町を飛び出すストーリー。
少し気になったので、継原の書いていた話も読ませてもらった。
あいつが書いたやつは、物語というよりは漫画と言ったほうが正しいような代物だった。
イラストが原稿用紙の半分以上を占めている。
しかもイラストは私より上手い。妙に悔しい。
……………一応説明しておくと、それは「水夏」という名の蝶の妖精が(この時点ですでに意味不明だ…)、人間の姿となって高校に来て、それに主人公が気が付くというストーリー。
意味不明だし、しかもとてもエロい。(おい)
詳しいこと(エロい部分)は書かないほうが心の怪我人が減る。
家に帰り、机に鞄を叩きつける。
窓から桜の花びらが入ってきていた。
鞄から文章が書かれた原稿用紙を取り出す。
例のあれだ。
私が書いた話は絵本になっているので、そのイラスト仕上げをしようとていたのだ。
優しく優しく、鉛筆の線を重ねているうちに、キサメの形はふんわりと浮かび上がってきた。
緑の色鉛筆を使い分けて、影を作っていくうちに、キサメの姿は立体的というにはリアルすぎる感じになってきた。
大きさも拡大されてきたように見えるのは、私の目がおかしいだけなのだろうか。
やがて、キサメの大きさは私とほぼ同じになってしまった。
つまり、キサメが実物大になってしまったのである。
私がたじろいでいる間にキサメは語りだした(!)。
「私が立体化したのは、偶然や運命、ましてや幻覚ではない。あなたの意志がそうさせた。」
あ…なんかサーセン。
意味不明になってきました…
チッ、結局こんな風に訳わかんなくなってきて続かないんだよなあ。