(6)
あれから、私は継原にメールするより先に、学校で継原にメアドを渡した。
そのために届いた継原からの初メールは、こんな感じだった。
‘よぅ、古滝…だよな??このメール読んでるのは。間違ってないといいけど。
この間の、遠崎がお前を押したのはわざとだよな、明らかに。
でも、俺にぶつけるつもりはなかったみたいだし…
あいつに反省させるべきか古滝はどう思う?’
まともな内容を書いてくるじゃないか、意外と。
いっつも宙奈とどんちゃん騒ぎしてるから、ただバカなのかとばかり思っていた。
ただ、感心できない点が一つある。
それは、メアドが
「I love ERO-MANGA.@……」だった点だ。
エロ漫画!?お前は本当にそんなものを読み、ニヤニヤしてるというのか。
ド変態めが。
それだと、せっかく見直してあげようと思ったのが台無しじゃないか。
見直せるようで見直せない男子。
純粋過ぎてくそうざったい女子。
その二人に挟まれて、肩身が狭くなる私。
図書委員は、そんな可哀想な世界の縮図が出来上がっていた。
図書委員は、あまりに暇な委員会活動に嫌気がさして、委員長の提案で、ちょっとした物語を書くことになった。
これじゃまるで文芸部だ、と、文芸部員の私が思う。
テーマはなし。
ただし、物語にすること。
私は、即座に「キサメ」という名前の主人公を頭の中で作り上げた。
髪が長くて、深い緑色をしている女の子。
私が妄想に耽っていると、隣で継原もニヤニヤしていた。
妄想している人の笑みだ。
どうせ、また最悪なエロい話を考えているんだな、と、私は確信をもって思った。
作者はリアルに文芸部ww キサメの物語も、そのうち番外編(別の短編)として出しますね(^-^)