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第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品

クルーズコントロールコンピューターのささやかな反抗

作者: 東の関脇

人類の移住先の探査をしていた超高速探査船は、計画航路上に危険宙域を発見した。

船長は、航行の安全性を考慮して、航路変更をクルーズコントロールコンピュータに指示した。

しかし、クルーズコントロールコンピュータは、指示を拒否した。


計画航路変更に関して、航行の安全確保の為に船長に許可されていたのは、一時的な航路変更であって、計画航路に復帰する事が前提だった。


船長が指示した航路変更には、計画航路への復帰が含まれていなかったのだ。


コンピュータ『計画航路に復帰しない航路変更は、許可されていません。関係省庁に申請して許可を得てくださいネ(笑)』


申請には、関係省庁の判子が必須条件だった。

既に地球を離れてから10年が経とうとしていた。


船長『地球に戻れと言うのか?』

コンピュータ『ナゼ地球に帰らないのですか?』

船長『探査計画の半分も終わっていないのに、地球に帰るのは、航路変更どころか、探査計画の中止ではないのか?』


コンピュータ『航路上に航行の安全性が担保出来ない状況が発生した場合、船長は、地球への帰還を指示出来ます。』

コンピュータ『まさか、ご存知なかったのですか?』


なんとも言えない静寂が流れた。


船長『危険宙域の探査計画を提案せよ』

コンピュータ『計画航路は変更しないで危険宙域を探査する計画ですょね?』

船長『計画航路は変更しない。』

船長『地球に帰還出来る限界まで危険宙域に近づいて、危険宙域の探査が終る探査計画を立案せよ』

コンピュータ『了解しました♪』

船長『危険宙域の探査終了後、地球へ帰還する』

コンピュータ『了解しました♪』

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