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第十三話 迷宮探索

よしよし、この調子でいくぜ

 鞘に収められた『精霊騎士の剣』を受け取った俺は、そのまま迷宮に向かった。

 今日は雪芽特戦大佐と行動するので迷宮前で待ち合わせなのだ。なので、記録晶板(メモリーライセンス)を使っての[テレポート]は使わないつもりだ。

 それに一応、迷宮前で個人情報の登録も必要だしな。


 そんなことを思いながら歩いていると、すぐに迷宮の入口が見えて来た。

 受付は早速設置されていたが、流石にまだ朝早いだけあって一般の人は誰も来ては居なかった。


 だけどまあ、雪芽特戦大佐が来ていない…なんてことはなく、待ち合わせの時刻より少し早い現在で既に受付の近くにあの白い着物姿で立っていた。


「おはようございます。雪芽さん、お待たせしましたか?」


「うむ、少し待ったが問題ないのじゃ。私が早く来過ぎただけじゃからな。それで暇じゃったからお主の個人登録は済ませておいたのじゃが、良かったじゃろうか?」


「え、本当ですか、ありがとうございます。面倒に思ってたんですよ、その登録」


 必要な労力として認識していたが、やはり書類系統は面倒という気持ちが大きい。

 だから、雪芽特戦大佐の善意は純粋に嬉しかった。


「なに、気にするでない。この登録は記録晶板(メモリーライセンス)の配布の方がメインなんじゃ。じゃから既に所持しておるお主には、もとよりほとんど関係ないことなのじゃよ」


「そういえばそうでしたね。まあ、迷宮探索には必須ですもん、テレポート機能とかもありますし」


「そうらしいのぅ、私自身は使ったことがないのじゃがな。まあ、私はしばらく探索に駆り出されるじゃろうから使い続けることになるだろうがのう」


 ちなみに記録晶板(メモリーライセンス)は、能力的にあきらかに国防とかの問題になりそうなので既に事細かに検証されている。

 その結果、一切の銃火器や兵器の類は[テレポート]を使って運べないことと移動距離の限界があることが分かっているので、国民に配ることにそこまで抵抗を出していないのだ。


 まあ、念の為の対応は既に決まっているらしいんだけどな。


「まあ、そんなことは良いのじゃ。それよりも、そろそろ本来の目的に挑まないかえ?」


「そうですね。では、行きますか」


 というわけで、俺たちは迷宮の探索を開始した。






「ん?なにをしておるのじゃ?」


 迷宮に入るなり、なにもないところで立ち止まった俺に雪芽特戦大佐は疑問を向けて来た。

 そんな雪芽特戦大佐に対して、俺はちょっと待って下さいと言い、『女体化』を使用した。


『黒猫パーカー』にどんな効果があるか調べるのは、雪芽特戦大佐が居ようとも予定通り行うつもりだ。

 だから俺は、予定通りユニークスキルの『女体化』を使用して、『念動力』で『偽装』を掛けて持って来ていた『黒猫パーカー』に腕を通した。

 ついでに『適応変身(シェイプシフト)』を使用し、『闇魔法セット』を呼び出す。


「はい、準備できました。早く進みましょうか」


「…お主よ、今度から何かするときは言うておくれ。流石にいきなり少女になるなど予想外じゃ」


「こういうスキルがあるんです。きっと将来、もっと増えますから早めに慣れておいた方が良いですよ」


 まだ迷宮が現れて数日しか経っていないのに、俺はここまで変わっているのだ。

 性別が変わる『女体化』なんて序の口で、犬や猫なんかの動物に変化するスキルだってすぐに出てくる筈だ。


「確かにそうじゃな。今の世ならば、何が起きてもおかしくないからのう」


 そんな話をしながら、俺たちは迷宮を進んでいった。




 時は進んで現在2層、既に2層攻略は残り二割を切っていた。

 雪芽特戦大佐のレベルがあの闇騎士戦で大きく上がっていたようで1層を通り抜けるのはいつもと対して変わらないタイムで終わり、続いた1層のボス戦もあっさりと終わった。

 そこで手に入ったものは『スキルチケット』による『敏捷強化』『瞬動』『暗視』と29へのレベルアップだ。


 さらに2層へ上がって始まった攻略は、戦闘に使うタイムが大きく減ってかなり効率良く進んでいる。

 そして現在は『力の泉』の部屋、俺は雪芽特戦大佐が宝箱を開ける様子を見ていた。


 ここ『力の泉』の部屋は扉を開ける人によって中身の部屋が変わるのだ。ただし、そこにある宝箱はその部屋を開けた人しか開けない。だから、俺はこうやって雪芽特戦大佐の様子を見ているのだ。

 一応言っておくが、これは既に公開されている情報である。


「ユニークスキル『剣聖』?」


 と、最後の宝箱を開けたところでそんな声が聞こえて来た。


 気になったので『適応変身(シェイプシフト)』を使って、『杖術』『魔力強化』『魔力察知』『魔力操作』を『隠密』とそれの補助になりそうな『偽装』『奇襲』『体術』に変えて雪芽特戦大佐に近付く。


「なにか良いもの出ましたか?」


 話しかけると同時に『隠密』が解除され、自分に掛けていた『偽装』が剥がれた。


「……お主、いつからそこにいたのじゃ?」


「さっきからですよ。スキルの力を使って近付いて見ました」


 いきなり俺が隣に現れたように見えたであろう雪芽特戦大佐は、冷静ではあったものの流石に驚いた表情を見せた。

 この組み合わせだからかは知らないが、どうやらこの隠密能力は雪芽特戦大佐にも効くようだ。

 ならばと、『闇魔法』を『気配察知』に変えて、『奇襲セット』として登録して置いた。


「それでどうでしたか?宝箱の結果は」


「まあ、上々じゃな。次の戦闘で私が後衛をしても良いじゃろうか?試したいことがあるのじゃ」


「あ、はい。分かりました」


 少し疑問はあったが、まあ、別に大した問題じゃないな。そろそろ俺も近接戦での性能が変わってないか確かめたいしな。

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