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第十話 隠し部屋での救出作戦

2500文字!まー、そこそこなのかな…?

ひとまず、隔日更新は今日までです!

 作戦開始1時間半前、俺は最初に詩咲中将と会ったあのテントに来ていた。


「それで、作戦には参加してくれるのか?」


「はい、参加させて頂きます」


「そうか、ではよろしく頼む」


 問われた質問に俺が答えると詩咲中将が少し安堵したような表情を見せた。しかし、それも分からないほど一瞬で、すぐに表情を引き締めると周囲の自衛隊員たちに目配せした。

 するとテント内の隊員たちのうちから数名が前に出て来る。


 うち一人は秋野中佐だが、残りの人たちは知らない人だ。


「彼らが今回、君とともに救出作戦に当たってもらう者達だ。左から順に篠井(しのい)大尉、霞原(かすみはら)少佐、勇途(いさと)少尉、そして君も知っているこの隊の隊長の秋野中佐だ。君は彼らと連携し、要救助者の救出を行ってもらう」


 その言葉が放たれ終わると同時に自衛隊の人たちは敬礼をとる。命令系統が違う雪芽特戦大佐は、詩咲中将の後ろで軽く頷くだけではあったが、了承の意を示した。そして、最後に行われた目配せに俺も頷く。


「では、作戦概要を説明する」


 作戦概要は以下の通りだ。


 まず、自衛隊の制圧部隊が突入して隠し部屋までのルートを制圧する。この際、迷宮の魔物が銃火器の類いが効かないこともあり、コンバットナイフや刀などの白兵戦用の装備で行うそうだ。

 続いて詩咲中将と雪芽特戦大佐を含む本隊が突入、そのまま隠し部屋にいる騎士のような見た目の敵と交戦を行い、その隙をついて俺を含む救出部隊が要救助者を救出、撤退を行うんだそうだ。


 それから、細々とした作戦内容が説明され、地上で動きの動きを確認する。

 そして14時になり、作戦が開始された。






「では、作戦開始!」


 迷宮入口で詩咲中将が号令を発すると、まず一番数の多い制圧部隊が迷宮に突入した。

 俺たちもそれに続けば1層の魔物を相手取り、猛スピードで隠し部屋への道を構築していく制圧部隊の姿が映る。

 それに合わせて本隊もグングンスピードを上げ、貸し部屋まで向かって行った。


 そして、制圧部隊はほんの1時間程度で隠し部屋に到着した。そこで前方を開けて本隊が突入するスペース作る。すると本隊はさらに速度を上げて雪崩れ込むように隠し部屋は入り、戦闘を開始した。


「うわぁ…、エゲツない」


 その様子に…、特に詩咲中将と雪芽特戦大佐の戦い振りに思わず呟く。

 二人はともに刀を使っているのだが、どちらも高い高い身体能力を持っているように見える3メートルはある騎士の敵を剣術のみで翻弄している。レベルアップしてないと言っていた通り、動きこそ突飛して速いわけじゃないのにその戦い様は圧倒的だ。


 だが、俺たち救出部隊が突入したことで一つの問題点が発覚した。


「ぐっ、通れないだと」


 突入して隣の部屋に入ろうとした時、先頭にいた秋野中佐が透明な壁にぶつかったように仰け反った。

 俺も近付き、そこを叩いて見る。

 ゴンゴンと音が鳴り、確かにそこに何か硬い物に触れた感触があった。


「俺がやるから下がってくれ」


 即座に『光魔法セット』を呼び出し、『気配察知』を『念動力』に切り替えて『精霊の杖』を手元に呼び、光槍を構築して、そこの透明な壁に放つ。

 しかし、それはあっさりと弾かれて消えてしまった。


「やっぱりダメか、なら…」


『光魔法』で光槍を構築して『魔力操作』と『念動力』で光矢の形に圧縮する。

 そして、『魔力操作』でそこにガンガン魔力を注いでいく。崩れそうになれば『念動力』で抑え付け、さらに魔力を込める。


「おおっ、すごいな」


 秋野中佐が感嘆の声を上げる。

 俺はその声を聞きつつも俺の技量で込められる限界まで魔力を込め、圧縮仕切った光槍を放った。

 放たれた光槍はその壁を悠々と貫き、そこに張られていたのだろう障壁を砕く。


 だが、そこで俺は自分の失敗に気付いた。


「ちっ、これはちょっとヤバい」


 魔力を込め過ぎて制御が危うくなったのだ。

 応急処置的に無理矢理『念動力』で掴み、『魔力操作』で俺ともう一度接続して直接操作する。そして、圧倒されながらもまだ倒れていない騎士の敵に光槍を向けた。


「全員、後方に下がれっ!」


 大声で言うと詩咲中将がこちらを確認して、俺と同じセリフを繰り返す。

 すると騎士はその光に危機感を覚えたのか。その兜を脱ぎ捨て本性を露わにする。鈍い鉄の輝きを放っていた騎士の鎧がドロドロとした闇色に染まり、その下にあった黒いマネキンのような顔には虚無でも映しているかのような目が現れる。

 それと同時に衝撃波を放ち、下り切っておらず周囲に残っていた本隊のメンバーを吹き飛ばした。


 詩咲中将と雪芽特戦大佐は見事な身のこなしで勢いを緩めて着地するが、何人もの自衛隊員が壁に勢いを止め切れずに背をぶつけていた。

 少し申し訳ない気分になったが、本隊に選ばれるほどの精鋭なら無事に済むと信じる。


 闇騎士は背からランスを抜き、俺に突撃を掛けてくる。だから俺は『精霊の杖』に光槍の制御を一部預け、光盾を連続で生成してその突進の勢いを弱める。

 そして、光槍を闇騎士の頭上まで運び、その全身を飲み込むように光柱を立てた。


「はぁ、はぁ、はぁ…秋野さん、早く救出を」


「…あ、ああ、すぐ行う。お前ら、いくぞ」


 俺は『近接セット』に切り替え、念の為と言われ、支給された刀を構える。秋野中佐は救出部隊の隊員を連れて部屋の中に入っていった。

 そして、同時に『気配察知』が隣の部屋とこちらの部屋が隔たれるのを感知した。


 どうやらあの壁は、気力によるものだったらしい。

 通りで『魔力察知』で捉えられない訳だ。だけど、こうして一度察知した以上、当然その出元も分かる。そしてそれは俺が起こしたあの光柱の中からだ。

 あれだけの攻撃を浴びてなお、あの闇騎士は生きているのだ。


 そして、光の幕が上がる。


「総員ッ、防御体勢に移り救出部隊を支援せよ!あれは私と雪芽で相手取るッ!それと御魂ッ!先程の暴挙について後で報告しろッ!」


「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」


 ボロボロになった闇騎士の姿が露わになるとともに詩咲中将が大声を上げて指示を出した。隊員たちからは一斉に返事が返される。

 それを確認すると詩咲中将と雪芽特戦大佐は闇騎士に突っ込んでいった。

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