平凡王子は変人集人機。
容姿を貶す表現が含まれています。
苦手な方はお戻りください。
大丈夫な方は深く考えずにどうぞ。
フリーデン・フスティシアの周りには一風変わった人が多い。それは家族だったり、友人だったりする。それを実感したのは、まあまあ幼いころだった。
けれどフリーデンはこの国の第三王子。この貴族社会において、一筋縄ではいかない人間が多いことは当然だ。が、それにしても、それにしてもなのである。
そのなかで比較的まとも――と表現していいのか分からない――なのが、第一王子、つまり王太子のジェンティーレ・フスティシアだ。
兄のジェンティーレは、王族としては普通にあたる、らしい。フリーデンが首を傾げる性格ではあるが、王族の周りをウロウロしている貴族もそうなので、おかしいと思っているのはフリーデンだけなのかもしれない。
「フリーデン、10日後は暇だな?」
今フリーデンの部屋で優雅にお茶をしているのがその兄、ジェンティーレだ。このように予定を聞いてきたが、彼は「お前に仕事があるぞ」と言ってきているに等しい。
10日後と言えば舞踏会がある。つまり暇ではない……わけではなく、その舞踏会で何かやらせたいんだろうなと思い至ったところで、フリーデンは何となく頭が痛くなった気がした。
「大好きなエルキスと一緒に、明日のこの時間私のところへ」
「分かりました……けど、大好きはやめてください」
ジェンティーレは軽く笑い飛ばして、雑談にうつった。詳しいことは明日にしか話さないということだ。「大好きなエルキスと」と言われた時点で嫌な予感しかしない。
「お断りしますわ」
「お前に拒否権はない」
嫌な予感が的中した次の日、フリーデンのこめかみが痛んだ。
目の前ではソファに座ったジェンティーレが、不敵な笑みを浮かべる。そんな彼を見てますます嫌そうな顔をするのは、フリーデンの幼馴染エルキス・オルナーティオ。
しかし嫌そうな顔をしているものの、その美しさはまるで損なわれていない。そんな美貌の持ち主がエルキスその人だ。
「どうしてわたくしが、よりにもよって殿下のことが好きだなんて演技をしなくてはならないんですの?」
「よりにもよってって……王太子だぞ。これ以上の相手はいないだろう」
「冷静になって考えたら分かることですわ。白い肌は満月に照らされた新雪のよう、なめらかな金髪は見ただけでつい髪を撫でた時のさわり心地を想像してしまうほど艶やかで、瞳は逆光で透けた薔薇の花のように美しく眩しい……そんな美の化身であるわたくしが、腹黒王太子のことを、妄想暴走男爵令嬢と取り合う? 寝言は寝て言ってくださいな」
「よく口が回るなぁ」
「やかましいですわよ平凡第三王子」
エルキスが怒っているのは、腹黒王太子ことジェンティーレが頼んだ仕事内容だった。
始まりは一年近く前のことらしいが、たまたまジェンティーレが出席したパーティでとある令嬢に声をかけたことだ。なんでも部屋の隅に顔を真っ青な女性がおり、誰も気付いていないようだったので具合が悪いなら無理をせず帰るよう勧めたらしい。それに対して女性がたいそう感激したようだ。確かに、王太子に声をかけられれば舞い上がるのは通常の反応だ。しかしそのあとがおかしい。なんと周囲に王太子に特別優しくされた、自分と王太子は両思いだと触れまわった。そして次のパーティでは、ジェンティーレをかっこいいと騒ぐ令嬢たちに牽制したとか。そんな彼女の名前はミール・シュリムント。エルキスが「妄想暴走男爵令嬢」と言った人物だ。
それだけだったら、別にジェンティーレが注意するだけでいいが、曰く彼女の外見がひどいらしい。人の、特に女性の外見に文句をつけるような真似をするべきではない。そうフリーデンが口を出したが、ジェンティーレもエルキスも首を傾げた。
「美人かブスかという話ではない。努力しているかどうかの話だ」
「そうですわね。顔立ちではなく、きれいな人にはきれいな理由がありますわ」
「ああ。努力は人となりに現れる。王族の隣に立ちたいというのなら、相応の努力が必要だ」
「努力してるブス、努力してない美人。一目で分かりますわ」
「最も、努力している美人が一番だがな」
「全くですわ。全国民わたくしを見習うべきよ」
「うんそれは違うよね」
とにかく、ミールは努力していないブスなので、ジェンティーレと努力している美人のエルキスが親しくしていたらいくら何でも自分の努力不足に気付くだろう気付け、ということらしい。
だから別に自分を取り合うわけではない、とジェンティーレは言った。それでもエルキスはまだ若干不満そうな顔をしている。
「万が一誰かが絡んできても適当にあしらえばいいから、ね」
「……仕方がありませんわね」
「頼むぞ、エルキス・オルナーティオ」
ところで紹介を忘れていたが、フリーデンの周りにいる変人のひとりがこのエルキスだ。何が変なのかと言うと。
「この姿の時はキアナ・オルナーティオですわ、腹黒王太子」
「相変わらず自己陶酔の激しい男だな」
「だからこの姿の時は、キアナ・オルナーティオ伯爵令嬢ですわ。何回言ったら理解できるのかしらぶん殴りますわよ」
そう、彼はれっきとした伯爵家の子息。男女女女男の5人兄弟の末っ子で、幼いころに姉たちに女装させられたことをきっかけに、自分の美しさに目覚めたらしい。別に男性が恋愛対象というわけではなく、自分の美しさをより引き出せるのがドレスだっただけ、と本人は語る。美しいものが好きなので、ドレスが好きだということだ。ちなみに好きなタイプは「自分より美しい人。いないと思うけど」だそうだ。
ただフリーデンが頭を抱える理由はこれだけではない。女装ナルシストは間違いないのだが、いかんせんそのナルシシズムを否定できないほど整った顔を持っているし、女装に違和感がないし、声もちょっと高めの声を出しているので女性にしてはちょっと低いかなくらいだ。出会った頃は幼さ特有の高い声をしていたおかげで、完全に美少女だった。そのせいで、そのせいでフリーデンの黒歴史ができてしまった。思い出したくないのでここで詳しくは語らない。お察しください。
*****
ミールの顔は一瞬怒りに変わったが、そのあとすぐに絶望に染まった。視線の先には、爽やかな笑みを浮かべるジェンティーレ。そしてその隣で慎ましく微笑むエルキス――キアナ・オルナーティオ。
キアナは普段、オルナーティオ家の病弱な六女キアナ・オルナーティオとして社交界に出てきている。控えめな笑みと美しく儚げなその姿は、まるで天の使いだともてはやされている。更に彼女には、同じく病弱で美しい双子の兄エルキスがいる。未だにその美しき双子が揃っているところは目撃者がおらず、二人揃って希少価値の高い存在になっている。実際はひとりなのに。なお、エルキスが出ないのはめんどくさいからだ。対して美しい男も女もいないので、家で鏡でも見ていたほうがいいとのこと。
「本当に無駄な演技力ですね」
フリーデンのすぐ近くでぽつりと呟いたのは、エルキスと同じく幼馴染のレヒト・シュメルツだ。彼は騎士で、いつもフリーデンの護衛を担っている。無表情で感情の起伏が少ないが、思ったことは口に出す性格だ。
「最初は嫌がってたんだけど途中から、いっそ完膚なきまでに叩きのめしてやるって意気込んでたね」
「どうせ、余計なことさせやがってあのブス、くらい言ってたんじゃないですか」
「おおむね正解」
正確には「あのブスのせいでわたくしがこんな真似をしなくてはいけないなんて……二度と変な考えを起こさないよう、完膚なきまでに叩きのめしてやりますわ。わたくしの美しさの前にひれ伏しなさい」だ。性格も口も悪い。
フリーデンのミールに対する容姿の感想は「中の中」だ。女性の容姿云々言っていたが、結構辛口である。しかし、あのふたり程ではない。ミールが「努力していない下の下のブス」と言えるくらいの美的感覚だ。
「そうですね、流石に努力していない下の下のブスではないと思います」
リヒトがそういったおかげで、フリーデンは少し自分の感覚は一般的だと自信がついた。
次の一言を聞くまで。
「一度背中を思い切り踏みつけて頂けたら、もっと正しく評価できるんですが」
本当に、自分の周りにはロクなやつがいない。フリーデンはそう思った。
リヒトは、精悍な顔つきと黒曜石のような髪と瞳、寡黙な態度が女性からはミステリアスだと騒がれている。しかし実際はただフリーデンたち以外と話す気がない変人、いや変態だ。
彼は幼いころから、無表情な少年だった。けれどフリーデンを護る騎士としての訓練は真面目に行っていた。それがとある事件から、被虐性欲仕様になってしまった。しかも。
「踏むのが駄目でしたら、脚を見せて頂くだけでも可能です」
「うるさいよ」
脚フェチだ。以前、アプローチしてきた女性がどうだったかという質問した時の答えは「とにかく甲高い声で話す女性です。全体的に細すぎて、今にも折れそうな脚をしています。そのせいで膝や足首にくびれがないので、あまりいい脚とは言い難いですね」だ。
ついでに、見る機会のない女性の脚をどうやって確認しているのか聞いたら「乗馬の際に、乗馬服の上からのフォルムと想像力で見ています」と返ってきた。彼は本物だ、とフリーデンとエルキスは震えた。無表情なところがより一層彼を本物にしている。直後エルキスが無言で席を外そうとしたので、置いていかないでと訴えた記憶がある。それ以来、フリーデンは心の中で、エルキスは本人に向かって脚フェチドエム騎士と言っている。
そうこうしている間に、どうやらジェンティーレのほうは蹴りがついたらしい。ミールはジェンティーレに近づくこともなく、その場を後にした。キアナの美しさを前に逃げたようだ。それはそうである。本人がどんな問題を抱えていようと、その外見と演技力は完璧だからだ。
「オルナーティオ嬢」
キアナがさっさと退場した後、ひとりの令嬢が近づいてくる。彼女の名前はアンジェーニュ・オルナーティオ。エルキスの姉のひとりだ。
「ごきげんよう、フリーデン殿下。妹がお世話になったようで」
「いや、彼女にはいつも助けられています」
「とんでもないです、社交界に連れ出してくださるのは殿下だけですわ。あの子ったら、いつまでもめんどくさがって……」
淑やかに話す彼女だが、幼いころはかなりお転婆でリヒトの性癖を作った張本人だったりする。木に登り、更なる高みを目指していた彼女を抑えようとしていたリヒトに向かって、思い切りダイヴしたのだ、足から。リヒトは物理的に尻に敷かれた結果、現状に至る。アンジェーニュ本人は記憶にないようなので、文句も言えない。
そういえば、もうひとり変な人が近くにいる。
「アンジェーニュ様」
「あら失礼いたしました。愚痴っぽくなってしまいましたわね」
アンジェーニュをたしなめた騎士、フェアメーゲン・パトリオータその人だ。オルナーティオ家の印が入った騎士の服を着込んだフェアメーゲンは、一見リヒトと同じく騎士である。けれど少し違って、エルキスと真逆の同類だ。
「それにしてもフェア、あなたは女性でしょう? なんでいつも男性用の騎士服をきているのかしら」
「アンジェーニュ様の護衛ですので」
「もうっ! あなたももうすぐいい年なのに」
そう、エルキスと同類で真逆、男装少女だ。輪をかけて状況を悪化させているのが、彼女の好きなタイプだ。というか、憧れの男性に問題がある。
これはエルキスからの情報なのだが、フェアメーゲンはフリーデンのふたり目の兄で第二王子のシュテルケを慕っているらしい。まだ憧れに近いだけで恋愛感情ではないようだが、憧れた男性に対する敬意の表し方の方向性が斜め上をいっている。
実は彼女、普段から服に重りをつけていて、休みの日は筋トレに費やしている。そのせいで彼女のおなかは六つに割れているとのこと。服で隠れて見えないが、腕も脚もムッキムキらしい。
なんでそんなことになってしまったかというと、シュテルケが筋肉バカだからだ。とにかく筋肉を信じていて、フリーデンの誕生日には毎年筋トレ道具を送ってくる。それに、もし何か相談しようものなら「身体が弱いからそんなことが気になるのだ。まずは身体を鍛えろ。そうすれば侮られることもなくなる上に筋肉が付く。筋肉は素晴らしい。何故なら筋肉は……」と返ってくる上に、筋トレ道具を送られてくること待ったなしだ。効率よく筋肉をつけるためのノウハウが詰まった本もついてくるかもしれない。すごくいらない。
話がそれたが、どういう思考のもとフェアメーゲンが男装かつムッキムキになったのか分からないが、髪も短く、肌も焼けていて、化粧もなく、筋肉もそこらの男よりついていて、顔が整っている。騎士服を着こなしている様子は、とても女性には見えない。オルナーティオ家は一体どうなっているんだろう。
「全くあなたと言い、エルキスと言い」
エルキスの女装は自分や兄も利用することがあるし、フェアメーゲンは兄に憧れた結果だし、微妙な気分になるフリーデンだったが、エルキスの女装のきっかけは彼女たちだし、リヒトの性癖もアンジェーニュのせいなのでイーブンだと思うことにした。
「パトリオータ嬢に背中を踏まれたら、俺は一体どうなってしまうんでしょうね……」
「黙ってリヒト」
彼女たちの去り際、リヒトからの問題発言が落とてくる。幸いにも彼女たちには聞こえなかったようだが、耳に入ったらリヒトの評判は地に落ちるし、本気で背中を踏み抜かれる羽目になってリヒトは死ぬ。エルキスに怒られる前に死ぬ。そうなったら、葬儀には出ない。
「全く、お前の周りにはいつも変わったやつがいるな」
「兄上」
びっくりして振り返るとシュテルケが立っていた。先ほどのリヒトの発言を聞かれていたのか、珍しく苦笑を浮かべている。
「失礼しました、兄上」
フリーデンが謝り、リヒトも謝罪を述べる。そんなふたりに「はっはっはっ!」と大きく笑ったシュテルケは、顔をくしゃくしゃにしている。
「いや、賑やかでいい! それにしてもパトリオータ嬢だったか? 彼女は体幹がしっかりしていていいな!」
まさか効果があるとは。
*****
「全く、お前の周りにはいつも変わったやつがいるな」
弟、シュテルケの声が聞こえたジェンティーレは、その通りだと思った。
フリーデンは変わっている。
王族として、自分やシュテルケと同じように育ってきたはずなのに、まるで「王族感」がない。むしろ貴族としてもちょっと危ういかもしれない。もちろんシュテルケも変わっているとは思う。しかし彼は筋肉の話をしながら、自分が話している間の相手の態度をよく観察して、そこから人間性を判断している。ジェンティーレは、言わずもがな使えるものは何でも使うし、自分の立場と顔を生かしてどうにでもする。
ところがフリーデンはどうだ。多少人のことを探ることはできるようだが、彼はそんなことしなくても、彼を慕う人が集まってくる。かなり癖が強いけれど。いや逆だろうか。癖が強い人ばかり、彼を慕うんだろうか。
いずれにせよ、人の心を掴む能力でも持っているのかと思うほど、人と近づくのが上手い。それでも本人は、兄たちに比べて特徴のない平凡な王子だと言っている。
「平凡王子……か」
誰が呼び始めたのかというと、フリーデン本人だ。
エルキスもたまにそう呼んでいるが、おそらくそうは思っていないだろう。何故なら、自分を受け入れた人なのだから。人は普通、自分と違う生き物を差別する傾向にある。貴族なんてそれが特に顕著で、自分が受け入れられないことを得意げに啓示してこき下ろす。幼いころ、エルキスは自分を理解しようとしない人間に出会ったことがあるだろう。そんな中で、王族であるフリーデンがそれをしなかった。
リヒトも、うまく話せないことと表情がないことを先輩騎士に揶揄されていた。今でこそ思ったことは口に出すようになったが、昔はもっと無口だった。更にそのあと、余計な癖が増えた時も、フリーデンは受け止めた……多少、引いてはいたが。
エルキスもリヒトも、今はフリーデンに仕える身でもあり、気の置けない友人と呼んで差し支えない間柄にもなっている。根底に深い感謝があるから、脆くもない。エルキスなんて、王太子である自分の言うことより、フリーデンの言うことを素直に聞く。まあ、それを知っていて利用していることを気付いているから、より一層聞いてくれないんだろうけれど。ジェンティーレにもシュテルケにも信用できる部下はいるが、友人となるとふたりもいるだろうか。
舞踏会が終わって数日後、ジェンティーレは再びフリーデンの部屋に茶を飲みに来ていた。
平均的な身長に、すっきりとしているが派手でも地味でもない顔に、なんでもない金髪碧眼。それなのに――。
「お前は、厄介なやつにばかり懐かれるな」
「私からすれば、兄上たちのほうがよっぽど変わっていると思うんですが」
そんなことはない。
エルキスは、フリーデンに受け入れられたから女装を続けている。趣味兼彼のための情報を得るため。
リヒトは、フリーデンのおかげで自分らしさを失くさずに強い騎士になれた。隣にいるのは、自分も主も護るため。
アンジェーニュは、弟を受け入れたフリーデンに感謝している。自分たちのせいで、弟が特殊な方向に目覚めてしまったから。
フェアメーゲンは、そんなエルキスとアンジェーニュを見て、個性の自由を知った。筋肉はともかく、男装は趣味だそうだ。
シュテルケは、幼いころ体が強くなかった弟のために筋トレに興味を持った。勉強が嫌いだったが、筋肉のことを知るために本を読むようになった。
ジェンティーレは、個性を受け入れることの大切さを知った。それから、友人の大切さも弟から学んだ。
「羨ましいな」
「えっ?」
フリーデンは変人に慕われるのが得意だが、十分本人も変だ。王族として一般的なのはどちらかというとジェンティーレのほう。それなら、ジェンティーレが平凡王子なのだろうか。でもフリーデンに言わせると、ジェンティーレは変な人らしい。
「教えてやろう。ミール・シュリムントは元々、第三王子にお近づきになりたくてパーティに参加していたらしいぞ」
「えぇっ! なんで!?」
「自分にも近づけそうだから、だそうだ。ちなみにエルキスには教えておいたからな」
「ちょっと! 絶対こっちに文句くるじゃないですか!」
驚きで思わず立ち上がったフリーデン。それと同時に、部屋の扉がノックされた。
「フリーデン殿下。エルキス・オルナーティオ様がお見えです」
「!?」
「ハッハッハッ! 本当に仲がいいな」
部屋の片隅で護衛をしていたリヒトが、こっそり口角をあげた。
◆登場人物
◆フリーデン・フスティシア
第三王子。初恋は10歳で相手はキアナ(エルキス)。からの絶望。3日寝込んだ。消し去りたい過去。
◆エルキス・オルナーティオ
女装時はキアナと名乗っている女装男子。極端なナルシシズムだけど咎められないほどの美人。
◆レヒト・シュメルツ
脚フェチマゾヒズムの騎士。訓練は快感にならない。ひそかに女性人気が高い。
◆ジェンティーレ・フスティシア
第一王子。国と民のことを大切に思っている故の腹黒さ(自称)。
◆シュテルケ・フスティシア
第二王子。王族らしい一面もある。機能的な筋肉をつけるために日々精進している。
◆アンジェーニュ・オルナーティオ
エルキスの姉。エルキスの2つ上。エルキスの女装とレヒトのマゾヒズムの原因。
◆フェアメーゲン・パトリオータ
アンジェーニュの護衛。男装ムキムキ女騎士。すごくまじめな天然。シュテルケのことを慕った結果筋トレした。
◆ミール・シュリムント
礼儀知らずの妄想暴走男爵令嬢。容姿は中の中。