6.小さい人の特性その2
皮膚感覚が過敏というのもあっただろうが、手が汚れることを嫌がる。
食べ物で汚れるのはそれほどではなかったのだけど、小麦粉粘土も嫌、砂遊びもどちらかといえば嫌がった。
幼稚園に入る前砂場のある公園に連れて行ってもさらさらとした砂を触るだけで、手に砂がつくと手をぶんぶん振って落とす。手は洗えばいいから好きに遊んでいいよーと言ってもさらさらと触るだけ。少しでも水を含んだ土に触れるととても嫌そうな顔をして砂場から離れていた。汚れるのが嫌なんだなと思った。
幼稚園に行くと砂遊びをする子たちもいる。小さい人は砂をさらさらとすくってはそれをぽいっと投げて遊んでいたらしい。
「友達にかけるつもりはないんでしょうが砂がかかってしまうんです。それで何度も注意しなくてはいけなくて。園に入る前はあまり砂遊びはしなかったんでしょうか」
私はヒキコモリの自覚はあるけど園に入る前は毎日のように公園には連れて行っていた。(短時間ではあったが)本人が興味ないのに砂遊びをさせるもさせないもない。難しい問題だと思った。
今思えば、小さい人は成長がゆっくりでそれまでは興味がなかっただけなのだろう。とはいえ泥遊びなどを率先してしようとはしなかったからやはり汚れるのが嫌だったのだろう。
鼻をかむのを嫌がる。
小さい人はすぐ鼻の調子が悪くなる子だった。赤ちゃんの頃は鼻吸い器を使っていたが異常に嫌がられた。
自分で鼻をかめるようになっても鼻をかむのを嫌がり啜ってばかりいた。
結果、よく中耳炎になった。(なりやすい子となりにくい子はいます。うちの子は二人ともなりやすいです)
痛みで泣き叫び、リバースし、もう散々だった。
鼻をかませ、様子を見てすぐ耳鼻科に連れて行ってもなかなかよくはならなかった。どうも鼻をかんだ後の鼻水が手につくのがとても嫌らしく、今でも気をつけていないと鼻を啜る。
「鼻をきちんとかまないと耳が痛くなるよ! また病院に毎日通わないといけないよ。スイミング行けなくなるよ」
何度言っても聞かないので私が気をつけていないといけない。もう少し自分の身体を理解してほしいと思う。
小学二年生の春頃、花粉症デビューした。
同じ学級の六年生のお別れ遠足で広い公園に行ったら、顔を真っ赤に腫らして帰ってきた。
こんなに早く花粉症にならなくてもいいのにと私は頭を抱えた。
それからは花粉症の薬を5月頃まで飲ませている。目が痒いと言われれば眼科に行き、とにかく不快な状態が続かないよう対処する。毎年年明けから5月頃まで甜茶やルイボスティーを飲ませる。
小さい人の取扱説明書は書くことが多くてたいへんだ。
だけど。
「僕このお茶甘くておいしい。好き!」
「甜茶って言うんだよー。花粉症が少しよくなるお茶だよー」
「僕毎日飲む! おいしい~」
毎朝ミルクティーにしてあげていたお茶を好きだと言ってくれるならそれでいい。
私の趣味で毎日いろいろなお茶を淹れるせいか小さい人はお茶が好きだ。
「このお茶すっごくおいしい!」と感想をくれる。
最近は暑いので毎日紅茶を水筒に入れてもたせている。おいしいおいしいと全部飲んで帰ってくるが、別に無理して飲み干さなくてもいいとは言ってある。程度を知らないのでそこらへんは心配である。
「ママー、この間淹れてくれたお茶飲みたい!」
「どれだっけ?」
いずれ機会があればお茶のイベントに連れていこう。楽しめるものが多いのはいいことだ。
甜茶はティーライフの桂林甜茶を飲ませています。紅茶がブレンドされているので甘さはそこまで強くありません。別に回し者ではないです(笑)