5.小さい人の好きなもの
現在児童デイサービスは週三回通うことができていますが、一年生の時は週一だったのでそう書いています。
過去と現在が混在していて読みにくかったらすいません。
また思い出したら追加していきます。
車のおもちゃをあげるととても喜んでいたから、やっぱり男の子って乗り物が好きなのかなと思っていた。
どうもタイヤが好きだったらしい。
丸いのがよかったのかなんなのか、けっこう長いこと小さい人は乗り物というよりタイヤに執着していたように思う。
そのうち電車が好きになり、パンタグラフや車両の窓の形などいろいろ気にするようになった。
見慣れない電車が走っていると「あれ何線?」と聞いてくる。
知っている範囲で答えたりしていた。
小学校のクラスの友達はみな乗り物博士で、電車や車等とても詳しい。車のことをいろいろ教わって、いろいろ車も詳しくなった。
悪いけどおかーさんは全くわかりませんので聞かないでください。
絵を描くことも好きだ。
電車や線路などとても細かく描く。絵を見せながらこだわりポイントを話してくれるのだけど全くわからない。でも小さい人が楽しそうだからいいと思う。
学校で消防写生会があり、消防署に行って消防車や救急車を描くという日があった。よく描けたと表彰され、絵の写真を額に入れたものを記念品としてもらった。
「ホイールもこだわって描いたんだよ!」
やっぱりタイヤが好きなのだなと確認した。
生まれた時からずっと絵本の読み聞かせをしていたがなかなか興味を持ってくれなかった。
それでも少しでも聞いてくれたらと、退屈して寝室を動き回る小さい人を見ながら読んでいたものだった。
ある年の小さい人の誕生日にティラノサウルスを題材にした絵本と、そのキャラクターのティラノサウルスのぬいぐるみ(手が入れられて操作できるもの)をいただいた。
絵本を読みながらぬいぐるみを持ち、「がおおおおーーー!!」とオーバーなぐらいに読んだら気に入ったようだった。それから小さい人が絵本を読むことに慣れるまでティラノサウルスのお世話になった。
そうしていつのまにか小さい人は絵本が大好きになった。いろんなものを「これ読んで」と持ってくるようになった。
私の母が福音館書店の絵本の年間購読に申し込んでくれて、毎月絵本が届くのがとても楽しみになった。
カレーライスという絵本を読んで「じゃあ明日はカレーにしようか」と話す日もあった。
今では自分で絵本を読んだり、小さい姫に読んであげたりもするとてもいいお兄ちゃんぶりだ。
そろそろ絵本じゃない本も読んでほしいと思ったりもするが、そこらへんは本人に渡してから様子を見ていこうと思う。
少し多動の傾向もあり、小学二年生ぐらいまでは一時間椅子に座っていることは厳しかったようである。
席を立ち、落ち着く部屋に篭っていることも多々ある。周りが気になる時はダンボールで机を囲うこともあるという。細やかな配慮をしてもらい、先生たちにはとても感謝している。
小さい人は身体を動かすことが好きだ。二歳頃からほっておくと公園で1時間以上遊んでいる。とにかくじっとしていることができず、公園に行くと追い回すことになるので私がへとへとになっていた。
児童デイサービスも週一回では体力があまってしかたないだろうと一年生の夏からスイミングにも通わせることにした。スイミングスクールにも自閉症ということは伝えサポートをしてもらっている。水は好きだが泳ぎはあまり覚えず、ゆっくりできるようになっている。本人が楽しければいいと気にせず行かせている。
レゴブロックは私が小さい頃やりたかったなという思いで買った。
最初は赤いバケツ。タイヤが好きだなとタイヤだけのパーツの箱を買ったり、青いコンテナを買ったり、色がなんか気に食わないからとピンクのコンテナを買ったり。クリエイターのような必ずこれが作れる、というものは買わなかったが、それならそれでなかなか独創的なものを作っている。
パソコンやTV、線路、車、電車、駅やいろいろなもの。どんどん複雑なものができて、見せてもらうのが楽しみだったりする。
できればもう少し小さい姫と喧嘩をするのを止めてほしいというのが目下の課題である。
もちろんプラレールも好きだ。
好きなものがいっぱいあるのはとてもいいことだ。
小さい人の得意なことはなんだろう。将来は何になるのだろう。
いろいろ経験をさせて好きなこと、得意なこと探しができればいいと思っている。