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14.進路が決まりました

 6/22(月)から少しずつ学校が再開し、授業数が足りないということで7月の終りまで学校はありました。夏休みは約3週間。それでも学校再開前よりはましだったと思います。今年は二期制で、10月の終りが区切りでした。

 さて、修学旅行もなくなり、宿泊研修もなくなり、運動会もなくなりとイベントが全て消えた小さい人でしたが、中学校は待ってくれません。

 7月中に、教育相談の方にはできるだけ早く連絡を取るようにと言われていました。今年はいろんなところが機能停止していたので全て後ろ倒しになっているからとのことでした。

 思い出すのは二年前、小さい姫を連れて教育相談に向かいました。その時知能検査(WISC)をしてもらい、これぐらいなら普通学級でいいのではと言われ、姫は現在も普通学級に楽しく通っています。

 小さい人が中学校の特殊学級に行くにはまた知能検査を受ける必要があります。8月中にああいやだいやだと思いながら連絡をし(何が嫌って何度も行かなきゃいけないし、IQ下がってたらどうしようとかそんな不安が頭をよぎっていたからです)、まずは私一人で担当さんに小さい人の話をしました。

 だいぶ育ってきたとは思いますが、まだ普通学級は難しいのです。

 それとは別に特殊学級のある中学校の説明会にも行きました。小さい人と同じ学級の保護者が行くのはわかるのですが、かなり他のところからの保護者も来ていました。発達障害が認知されてきたから、お子さんの為にと考える保護者が増えてきたのだと思います。

 小さい人と同じクラスの子たちはみなその中学の特殊学級に進む予定のようでしたが、「まだ(教育相談に)連絡してない」という保護者もいました。

 わかります。なんか嫌なんです。うまく言い表せないけど、嫌なんです。書類を大量に用意しなきゃいけませんし、医師の診断書も必要ですし考えただけで眩暈がしそうです。

「大丈夫、連絡取らなかったら取らなかったで学区内の学校に行くことになるから」

「そうなんだよね。連絡しなきゃ……がんばる!」

 やはりまだ普通学級は難しいようです。

 うちは9月の終りに小さい人の知能検査を受けることができました。二時間ほどかかりましたが、検査の内容は教えてもらえません。少しはIQが上がっていればいいなぁと思っていました。

 結果は一月後という話でした。

 診断書は結果をもらってからそれを元に書いてもらうよう、療育センターの主治医にお願いしました。

 そしてどきどきの検査結果は、小さい人たちが学校に行っている間に聞きに行きました。

 小学校入学前に低かったIQが全て上がり、得意な部分以外は平均になっていました。

 ああよかったなぁとほっとしました。

 視覚優位なことは変わっていませんが、明らかに知能が上がっていました。それもこれも、小学校の先生や、児童デイの方々、病院の先生たち、そして何より本人の努力のおかげだと思いました。

 知能検査の結果だけを見れば普通学級に通っても問題ないように見えましたが、そこはそれ。

 情緒障害学級を希望し、診断書などの書類をまとめ提出。それを教育相談の会議にかけてもらい、小さい人は無事中学校も情緒障害学級に入ることが決まりました。

 ……なんて面倒くさくて長い道のりだったのか。なのにそれが中学へのスタートだなんて疲れる話です。

 小さい人自身いろいろありました。

 9月にやっとスイミングスクールで平泳ぎを合格しました。その後足の膝が腫れて痛いと騒ぎ出し、近所の整形外科に行ったり、大きい病院に行ったりして検査してもらったりしました。ああでもないこうでもないとやっている間に腫れと痛みは引き、医者となんだったんでしょうねと首を傾げました。

 10月の中旬頃右目の下瞼が腫れ、眼科へ。霰粒腫と言われまだ治療しています。でも最近やっとおさまってきました。このまま治ってくれることを祈っています。(痛みなどはありません)

 10月の終りにインフルエンザの予防接種を受け(病気にならない為! と自分に言い聞かせていました)、その後右手の肘から上の皮膚に湿疹が。皮膚科に行ったら線状苔癬だと言われました。原因不明だけど子どもに多いそうです。それが手の甲にまで拡がったのでまだ薬は塗っていますが、痛みや痒みはないようです。

 いろいろストレスもあるんだろうなと勝手に思っています。

 学校に行って話を聞くと、小さい人はとてもよく小さい姫の話をしているようです。家では「もう、姫は!」と怒っていることも多いですが、優しいお兄ちゃんをしています。小さい姫が児童デイなどでいない時は「姫がいないからつまらない」と言っています。小さい人が幼いということもあるのでしょうが、よく小さい姫も付き合って一緒に遊んでいます。うちは、小さい人に妹がいてよかったなと思っています。

 10月の中旬に私の母が右手首を骨折したので私が手伝いに行っていました。小さい人も「ばーばが心配だから」と着いてきていましたが、三回か四回目にはおもちゃ(食玩)を買ってもらうのが目的のようになっていたのでさすがに叱りました。これがこう、と思ったことは変えられない。なかなか難しいです。

 小さい人にいろいろ話して教えているつもりですが、抜けている部分が多くて困ります。

 一番困るのは「思い込み」です。それは誰にでもあることですが、それがそう、と思ったらなかなか変えられません。どうしたら切り替えをもう少しスムーズにできるようにするか、そこらへんが課題だと思っています。

 読書は嫌いなままです。ですが好きな本がないわけではないので、これなら読むかな? と考えながら買って渡したりしています。少しでも知識を身につけること、語彙を増やすこと。それがいずれ小さい人の力になります。

 毎晩ニュースをつけて見ていますが、たまに「これってどういうこと?」と聞いてくることもあります。本人に知識がないので説明が難しいこともありますが、少しは身になっているようで、学校の授業などでも役に立っているようです。

 もう三学期。全世界に広がる病気のことも不安ですが、小さい人が中学校に上がるということがとても不安でなりません。これからも小さい人たちが楽しく暮らしていけることを願っています。

みなさんのお子さんはどう過ごされていますか。

教えてくださいね~

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