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月が教えてくれること   作者: 相原紗侑
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空を見上げて

(ムー)とはいつも一緒だった。


悲しい時は一緒に泣いて。


嬉しい時、楽しい時は一緒に笑って。


「この先もずーっと一緒にいようね。ずーっと親友だよ」


二人で交わした約束。


なのに…




「月ちゃん、今さっき亡くなったそうよ。」


ママの言葉。


私は言葉の意味が理解できなかった。


いや、理解したくなかった。信じたくなかった。


信じなければ、認めなければ、月はきっと生きている。笑顔で私に会いにきてくれる。


そう思いたかった。


だから私は、お葬式にもお通夜にも行かなかった。


あんなに元気だったのにありえない。


にこって笑っていたじゃない。


ずーっと一緒に学校行こうねって約束したじゃない。


ビョーキになった時だって、すぐ直すから治ったらまた一緒に学校行こうねって約束したじゃん。


なのに……。







月が入院してから半年。


月が退院して一緒に学校に行くのを待っていたのに。






空を見上げた。



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