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俺は寄生体(エリクシール)である  作者: おひるねずみ
第一章 国名宣言編
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第五話 英知の液体エリクシール 後編 

第四話のサブタイトルを前編と修正しました。

 はい、ではここで、第二回エリクシール実験を始めたいと思います。「パチパチパチパチ」材料は俺『エリクシール』三滴これだけです。

 随分少ないと思いの皆さん、あなどっちゃあーいけません! たったこれだけで、あら不思議、若返ることが出来るのです。

 さ・ら・に、手足の失われた部分に振りかければ、ニョキニョキ? 生えてくる優れ物!

 品切れになること間違え無しの商品です! 

 お求めの方は今すぐ514-114-〇〇〇まで、早くしないと、俺が枯れ果てちゃいますよー


 俺は三滴、人差し指に出し、口を開けて待ち構えている? ルルスに放り込んだ。

 その三滴に、俺の意識を集中させる。

 胃を素通りして腸で吸収され、血液中に乗り、頭に一滴、胴体の真ん中に二滴置き、胴体の二滴から両手両足に流れて、核を乗っ取る様に寄生を開始した。

 こうして、全ての細胞の核を掌握しょうあくし、活性化を開始する。

 ゆっくりと活性化を進行させる。どの位で若返るかが分からない為だ。

 もし、俺の活性力が強すぎて、ルルスが赤子になったらヤバイからな。たぶん戻す事も出来るような気がするが、今は慎重に行こう。

 しばらくすると、緑色の光がルルスから溢れ出し効果が表れ始めた。徐々に、おでこのシワや白髪しらがが本来の色に戻り始め、背骨が真っ直ぐになり始めた。

 効果が出て来て少し焦ったので、素で喋ってしまった。

 

「ルルス、どの位まで若返ればいい?」


 ルルスは頭に響いた声に戸惑ったが、「これが、寄生ですか。実に興味深い。」と申しており、寄生された事を物ともしてない様子だった。


「七歳辺りでお願いします。エリク様。」


 なぜ七歳なのか疑問に思ったが、俺はルルスの注文通りに七歳辺りで活性を止める様に動き出した。

 この若返らせる行為は、中々楽しい。どこの細胞が弱っていたり、死んでいるかが手に取るように判る。

 俺が寄生した直後は、体全体の細胞が弱っていたのが、そこに力を与えてやると、原人が進化して人類になるかの様に背骨が伸び、若々しくなっていく。

 この時に、自動で出来ないかな~っと思って、俺は細胞に命令を下した。

 すると、どうだろう。

 俺が意識しなくても、勝手に作業してくれてるではないか!? うほほ、これは楽ちんでいいな。

 もしかして、このまま七歳までオートで出来たりして? 俺はそのまま、細胞の活性化を見守ることにする。

 成人辺りまで若返った後、徐々に背が小さくなっていく。

 ルルスの見た目が、小学校入りたての百二十センチ位になった時、緑色の発光が収まり細胞が正常の状態になって、若返りが収まった。


「ルルス終わったぞ。これくらいでどうだ? ルルス?」


 ルルスの返事が無い。どうやらただのしかばねのようだ。

 若返った事でローブがダブつき、フードで顏が隠れてしまっている。

 返事は無いが、体を身震いさせているのが判る。

 次の瞬間、ローブから身を出し、黒色の瞳から涙を流しながら、生えて来た赤髪に手をやり歓喜の叫びをあげた。


「うぉぉぉぉぉ―――――――― 凄い。凄すぎる。肩や腰の痛みが一切無くなり、それに体から溢れんばかりの若々しいパワー。そして、何よりも素晴らしいのが、髪が以前の様に生えて来たこと! これが『エリクシール』の力なのか!」


 自分の理論が間違って無かった事もあり、ルルスは子供の様に、はしゃぎ立てて喜んでいる。

 見た目子供、頭脳は大人になった状態だ。

 俺は内心ドキドキだったが、うまく成功してくれてなによりだ。

 しばらくして、ルルスは我に返り、俺に対して子供店長を彷彿ほうふつさせる丁重なお辞儀をした。


「エリク様、若返らして頂き、誠にありがとうございます。私は、この時を持ちまして、エリク様に一生涯の忠誠を誓うことを約束いたします」

「ああ……(大げさな奴だな)これからよろしくな。それで早速、聞きたい事あるんだけど、魔力制御はどうすればいいんだ?」


 ルルスは俺の質問に対して、可愛く首をかしげている。

 なぜ、その様な事を言うのか分からない様だ。

 俺は、この世界に生まれて来たばかりだからしょうがないじゃないか? 分からない事だらけなのだ。

 奇跡を起こす俺の力、この体が放っている紫色のオーラ、そして何よりも意味不明な事は、この体にどうして寄生できているのか? 分からない事を上げれば切りがない。

 その俺の疑問をルルスにぶつけたんだが、初めからこれだと少しへこむぞ。




 どうやらルルスが言うには、魔力制御は大丈夫らしい。

 俺の構成材料である、『賢者の石』が魔力の制御を一手にになっていて、思うように操作可能なのだそうだ。

 この紫色のオーラは、魔力が駄々漏れしている状態らしいので、それを試しに抑えて見ようと念じてみた。

 すると徐々に魔力漏れが無くなり、体に収まっていった。

 何となく魔力の制御が分かった気がしたぞ! これで少しの無茶も大丈夫なはず。大丈夫だよね? 人をちょっと撫でただけで、爆発しないよね?

 

 次に、この奇跡の力について聞いてみると、ルルスは自慢するように説明しだした。

 構成材料の『神の雫』が再生、創造を司り、その力で今の奇跡が起こせるのだそうだ。

 使用した体液は『魔王の角』『精霊王の涙』の力で魔力供給して『神の雫』に送り込まれ、再変換されて元通りになり、枯れ果てる事のない無尽蔵の力なのだそうだ。

 つまり、どんだけ消費しようが元通りと言うチート能力である。

 ルルスさん、素敵な能力どうもありがとうございます。


 最後に、なぜ俺は寄生できてるのか聞いてみる事にした。

「恐らく、気まぐれで入れた『異質物の核』が、何らかの原因で意志の獲得に成功し、取り込んだ生命体の核を掌握し、寄生しているのでは?」と、ルルスは語った。

 ルルス本人にも理解できない事象である様子。

 『異質物の核』の力は解明されてなく、ルルスいわくブラックボックスの様な存在らしい。

 そんな物、気まぐれで入れるなよ。って言いたいけど、そのおかげで意志を持ち、こうして呑み込まれても、寄生して生きてるんだし良しとしよう。

 こうして、ルルスへの質問が終わり、俺は本題に入る事にする。


「それではルルス君、俺が今からやろうとしてる事を教えよう。聞きたいよね?」


 俺は有無も言わさず、話を続けることにした。

 それは、魔王パラチに敬意を示していたルルスに取って、衝撃的な事だったようだ。

 他の人が聞いてもショッキングだろう。

 俺が「パラチに、お仕置きがしたい」と告げたからだ。

 パラチに逆らったら最後、逆らわなくても最後? その制御できない力で不幸が訪れる。

 たとえ悪気が無くても、その力の前で死んでいった者達が浮かばれない。


 そこで、パラチの意志を奪った俺が、少しおきゅうを据えてやろうと思ったのだ。

 進んで悪役になる俺。カッコイイな、ただの自己満ですが、何か?

 それにしてもヤッバイなー、お仕置きの内容を考えるとニヤニヤが止まらない。

 俺の中でパラチが何やら騒いでいるが、気のせいだろう。そうだ、きっと気のせいだ!


 だがルルスは、お仕置きに反対なようだ。

 目をつぶり、腕を組み、うなりを上げている。

 俺がパラチを制御出来なくなって、意志が外に出て来るかも知れない事を、心配してるのかと思ったら違った。

 ルルスには、賛成できない理由が存在した。


「以前ならば、面白がってエリク様の話に賛同したでしょう。ですが! あの話をパラチ様から告白された為、賛成する訳には参りません」


 ルルスが語った、話の内容はこうだ。




 昔々(むかしむかし)、ある所にパラチと言う魔族が住んでいました。

 幼い頃、圧倒的すぎる力を両親に褒められ、嬉しさの余りパラチは、もっと凄い力を見せようと力を開放しました。

 すると、どうでしょう? 住んでいた街並みが跡形も無く、消えているではありませんか!

 ほんの一瞬にして、両親や見知った人々、街の住人全てを失い、唖然と立ち尽くすパラチ。

 

 その後、他の町の優しい人に引き取られ、真面目に生活するが、魔力制御の才能が悲しい程ない為、力の暴走を起こし、度々(たびたび)住んでいる都市を壊滅! に追い込んだりして、各国に指名手配されるようになる。


 こうして徐々に、パラチの性格は歪んでいき、制御出来ないならばしなければいいと結論に至る。

 そこで、自分が生まれ育ったはいきょに戻り、一人で暮らすことにした。

 食料は空を飛んで他の土地から取って来ればいいし、一人ならば相手を傷つけなくて済むと考えたからだ。

 

 けど、そんな生活は長く続かなかった。

 各国の王が、あいつは危険だと判断し、物量でパラチを攻め立てたのだ。その数およそ十五万。

 パラチ一人に対して、十五万。これは異例中の異例だった。

 国々がどれだけ迷惑していたのかを考えると妥当なのかもしれない。

 だが、パラチはたった一人で、軍勢を撤退まで追い込ませた。

 

 この出来事により、周辺各国に激震が走る。我々は、怒らせてはいけない者を激怒させてしまった事に。

 パラチは、その圧倒的な力を武器に、単身で兵を向けさせた国々を滅ぼした。

 そして、パラチは人々から恐れられ魔王パラチと呼ばれることになる。




 何て重い話なんだ………………俺がパラチだったら、自分が住んでた街、住民全てを跡形も無く壊した時点で、罪の意識にさいなまれ絶望するぞ! そこから立ち直り、真面目に生きて行こうとしたパラチが不憫ふびんでしょうがない。

 魔力制御さえ出来れば、こんな事態にはならなかったはずだ。


 それにしても、ナーヤから聞いた話と、随分食い違いがあるんだが、時が立って話が捻じ曲げられて伝わってるのか? そこの所は、宿主に直接聞けば早いか。


(パラチ、今のルルスがした話は本当か?)

(ああ、聞いた通りだ)


 ふ~ん、精神が乱れてないな、どうやら嘘は付いてないみたいだ。

 どうやら俺は、パラチの事を誤解していたらしい。

 パラチが国々を滅ぼしてる映像が、確かに頭の中にあるんだが、どういった経緯で攻撃してるのか不明だった。

 闇雲やみくもに滅ぼしてると思ったら、ちゃんとした理由もあった。

 確かにパラチは、国を滅ぼした。だが、それは、正当防衛見たいな物だろう。

 各国がパラチに兵を向けた理由も判るし、当然の事だと思う。

 だけど、考えてみてほしい。

 自分一人VS十五万の大軍。これを撤退に追い込んでも、次、いつ攻撃してくるか分からない恐怖。

 自分一人でやめてくれと叫んでも、大抵聞き入れられず交渉もままならないだろう。某細胞論の様に。

 ならどうするか、次の可能性をなくせばいい。元凶をなくせばいいと結論づけるだろう。

 各国が自分を亡き者にしようとしたように、自分に攻撃を仕掛けた国々だけを無くせばいい。


 

 当時のパラチの感情が俺の脳に流れ込んで来て、ルルスの言っている事とパラチの感情がぶつかり、線と線が繋がった。

 つまり、やりたくて起こした訳ではないのだ。

 魔王と言う不名誉な名前も欲しくは無かったはずだ。

 力さえ制御出来さえすれば、今からでも遅くはない。

 パラチに、その気さえあればきっと……………

 俺は、この魔王を更生させてやりたいと思ってしまった。

 出会ったばかりだと言うのに、おかしな話だ。寄生したからなのだろうか? どうにかしてやりたいと考えてる自分がいる。


(おいパラチ、お前やり直したいか?)

(? 何をだ?)

(魔力制御が出来なくて、独りぼっちは寂しいんだろ? 相手を触れれば壊してしまう、自分がにくいんだろ? お前にその気があれば、俺が魔力制御を手伝ってやるぞ?)

(………お前に出来るのか? 余には、この膨大な魔力を抑える事が出来なくて既に達観たっかんしているのだぞ)

(俺に出来そうだから言ってんだよ。そのままだと俺も困るんから魔力制御してやる。だから協力しろ)

(しかしだな……)

(ハァ~、もう面倒くさい奴だなー、出来る出来ないの問題じゃない。やるんだよ! 俺も何時いつまでも、お前の肉体に寄生していたくないからな!)

(それは困る! 折角せっかく、気負いなく話せる者が出来たのだ。アッ……)


 パラチが気まずそうにしているのが、手に取るように伝わってくる。

 やっぱり俺は寄生してるんだなと実感する。

 パラチが俺の寄生をすぐに受け入れたのは、魔力制御しなくても、話せる相手が欲しかった為か。

 そして俺は、おもむろにうなずき、声を出して納得した。


「なるほど。なるほど。パラチさんは、人恋しくて恥ずかしがり屋っと、どこかに書いておこうか?」

「エリク様? それはどういう」


 ルススが言い終る前に、地下研究所のドアが突然開いた。

 メイド服を着込んだ、犬耳女性の一人がそこにいた。 

  

「パラチ様、エミリア姫がお呼びです。三階の応接室で、お待ち頂いております」

「分かった。その前に、ルルスに合うサイズの服を頼む」


 俺の言葉を聞いたメイドさんは、ルルスの方を見て「えっ!? えっ!? さっき………どうして!?」と声を上げ驚きを隠せないでいる。

 

「あ、あの~、大変失礼ですが、此方こちらの子供さんがルルス様ですか?」

「ああ、若返ったんだよ」


 俺の返答でメイドさんは、さらにビックリ。

 爺さんだったルルスが、七歳に若返ったのだ。

 ルルスを知ってる人が見れば、誰が見てもビックリして声を上げるだろう。

 メイドさんは、動揺しつつもルルスの服を見繕みつくろうため、ルルスと一緒に部屋を後にした。



 

 こうして地下研究所に俺一人になった所で、パラチが騒ぎ立てる声に耳を貸した。


(うぉーい! さっきなぜ声を出して聞こえるように話した! 余に対する嫌がらせか! 物凄く恥ずかしかったぞ! 聞いているのか!!)

(ハイハイ聞いてますよ? 当然、嫌がらせですよ~、ヤダなぁ~もぉ~、当たり前のこと聞かないでくださいよ~)


 パラチは、歯をギリギリ噛みしめてそうだ。何の抵抗も出来ない事に、歯がゆいみたい。

 そんな事お構いなしに俺は、先程の話を真面目な声で進めていく。


(もう一度問う、パラチ。人生をやり直したいか?)


 パラチは、考えるまでもなく即答した。その言葉は魂の悲鳴に感じた。


(愚問だな、当然やり直したいに決まっている。こんな魔力など無い方がマシだ! この魔力のおかげで余は、人並みの幸せの暮らしさえも失った! さらに言えば、ルルスに作って貰った魔力制御の指輪も壊れ、エミリア姫にも最早もはや触れる事すらかなわぬ! もし、魔力制御が完全に制御出来るのならば、お前の言う事を何でも聞くと約束しよう)


 相当パラチは、切羽詰せっぱつまっていたみたいだ。

 そうか、指輪が無ければ力を制御出来ないから人にも触れる事が出来ないのか。

 触れたらアレだからな………

 だけど今は、俺が力を制御してるから大丈夫なはず。

 ルルスも大丈夫って言ってたからな、何とかなるだろ。


(じゃあ、決定だな。これからよろしくな相棒!)

(相棒だと! フフフ、フハハハハ。面白い奴だなエリクよ、余はお前のような者を待ち望んでいたのかもしれん。)


 パラチが、めちゃくちゃ嬉しがってるのが判る。

 ちょっと気分がいいから、お仕置きは俺が考えてる一番ランクが低い奴にしよう。

 えっ、お仕置きを無くせばいいじゃないかって? コレはコレ、アレはアレですよ旦那!




 パラチとの話が纏まり、俺は研究所から出てエミリア姫が待つ応接室へ向かう事にする。

 ところで、メイドが言ったエミリア姫って誰の事だ? 俺はパラチに答えを求めた。

 どうやらパラチが『エリクシール』を飲む、数時間前にさらって来た、エルキアと言う国のお姫様らしい。

 前言撤回ぜんげんてっかい。俺はパラチにおこなう、お仕置きランクを引き上げる事にした。

 

 それにしてもだ! 他国のお姫様をお持ち帰りするってどういう事!? そんな事が許されると思ったら大間違いだ! 実にけしからん! けしからんぞぉぉぉ!! 別に羨ましいとか思ってないんだからね。

 俺もお姫様をお持ち帰りしたいなんて、け・っ・し・て・思ってないから間違えない様に! 

 

(お、お前という奴は………ナーヤが言ってた通りに問題を引っげて帰って来る奴だな)

(いいではないか!? エミリア姫は外に出られず、退屈そうにしていたから余が連れ出して差し上げたのだ!) 

 

 随分とご都合主義だな、俺の寄生主は。


(パラチさん、それを世間では誘拐と呼ぶのですが)

(ぐ……それ位分かっている。しかし、仕方がないではないか。人々の噂を聞きエミリア姫を見た瞬間、心を奪われ好きになってしまったのだ……余は、お前も知っている通り、人々に恐れられている魔王だ。そんな魔王と人族の姫が釣り合うはずもない)

(だから、強引に誘拐したと? おい、誘拐以外に何かやってないだろうな!?)


 俺はパラチに凄みを利かして問いただしたが、パラチは、さも当然かの様に

(ちょっとばかり、王と兵士にしつけをしてきた)と脳内で答えた。


 あぁぁ~~もぉ~~、頭痛い! パラチが引き起こした問題を、俺が面倒見なきゃいけないのは分かっていた。が、寄生して早々に、お姫様問題をどうにかして穏便に済ませないといけない。

 それに気づいたが、こいつは幼い頃に家なき子になったせいか、一般常識が欠落してる様に思える。

 注意したり、叱る人がいなかった為と推測するが、そこもある程度教えて覚えさせないといけないな。

 

 けど今は、何としてでもエミリア姫の機嫌を取り、『エルキア』の国王と友好関係を結べさえすれば、ひとまず安心と思考する。

 ここで俺は、いいことを思いつく。ムフフ。

 エミリア姫の内心は、これからどうなるか分からない不安と、パラチがエルキア国に対して酷い事をした事による憎しみがあると予想される。

 この憎しみを利用して、俺はパラチにお仕置きをしようと心に決めた。

当分の間、城から出ない引きこもり話になります。

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