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女性達から逃げた後

 俺は決心し地面から手と膝を離し、立ち上がった。周りの女性達とシスターは立ち直ったかと勘違いしたのか。


「あ、元気になったのね。よかったー」

「良かった。良かった」

「そうですよ。貴方の原因ではありませんよ。そういえば、貴方の名前は何ですか?聞いていませんでしたね。私の名前はフェリス・ミルンです」

「ああ、俺の名前は光。沢谷光だ」


 シスターの名前はフェリス・ミルンというのか。周りの女性達は声を揃えて


「「光。助けてくれてありがとう」」

「しかし、俺とかまるで男みたいだね。女性らしい体してたのに」


 言った後、周りの女性達の中の1人が言い、周りの女性達を笑いを誘った。シスターも笑っている。


「ねぇ、その体を保つ秘訣とかはないの?」

「それは聞きたい」

「あとスリーサイズも教えてほしいな」

「どこから来たの?その名前だとここからすごい遠い国から来たんだよね?」


 俺は周りの女性達に質問されて、女性達にもみくちゃされていた。シスターは女性達の勢いにおされて女性から1歩ひいていた。その時、服の上から胸を誰かが揉まれた。揉まれて、自然と変な声を出してしまった。


「ひゃん・・」

「柔らかい。しかもでかい」

「ご利益あるかな」

「ありそう」


 揉んだ女性は俺の胸をもんだ感触に息を呑んでいた。周りの女性は自分の胸と俺のと比較して、そんな事を言っていた。


 誰か助けてくれ。シスター。フェリス。助けてくれ。


 そう祈って、シスターを見ると、シスターは服の上から自分の胸に手を触って、俺の胸と交互に見ている。


 ダメだ。他の人は?


 他の男達は俺と女性の絡みをじっと見ていた。姿勢を少し前屈みにしながら。もうダメだ。これと思っていると突如、怒鳴り声が聞こえた。


「何やってるんだ!?恩人に失礼だろうが!」


 その一声で女性達は一斉に離れて、やっと俺は解放された。助かった。俺は息を吐いた。


「ったく。目を離すとこれだ。ったく、名前は先ほどなんとなく聞こえたが、なんとか光と言ったか。仲間が失礼した」

「いえいえ」


 ギルドマスターのハゲの男性は頭を下げた。このハゲに助けてもらっただけで十分だ。ギルドマスターは頭を上げ、話を切り替えた。


「話は変わるが、まだ町の警護はしなくてはいけないので、お礼はまた後日改めてさせてもらいます。その時に詳しい話をさせて頂きます。あとそうだな、町の入口付近にある宿屋、黒猫の家に俺の名前、ガロン・エドガーと言えば無料で泊められるから、使ってください」

「ありがとうございます。ではお、私はそこに泊めさせてもらいます。ではまた会いましょう」


 助かった。正直、お金はないし、知識もないし。ここはギルドマスターの提案に乗ろう。さっさと女性達に囲まれないようにここは逃げよう。

 俺はさっさとその場から立ち去ろうとすると、シスター。フェリス・ミルンが俺に呼びかけてきた。


「沢谷光さん。待ってください。mpが回復したので、今服を直します」


―ソウイン―


 フェリス・ミルンはそう唱えると服が光に包まれて、破れていた服は元の通りになっていた。服が元通りになったのを確認すると、服をこちらに渡してきた。


「そのシスター服は差し上げます。まだ沢山ありますので。ではまた改めて、手伝ってくれて有難うございます」


 服をフェリス・ミルンから貰って、その場から立ち去った。このシスター服を貰ってもな・・・どうすればいいんだろうか。ここで着替えても、ここで男になったも目立ちそうだな。宿に行ったら着替えて、男になるか。前方に目を向けると、数百メートル先に家らしき物が見えていた。そこに向かって俺は歩き始めた。



ギルドマスターが言っていた宿屋、黒猫の家にやっと着いた。その宿屋は広く、3階立てとなっていた


「いっらしゃい!黒猫の家へ!」


 声からもわかる元気そうな人がいた。その人は横幅が少し広く、人に好かれそうな雰囲気を持っている40代らしき女性がいた。女性は俺を見ると笑いながら声を張り上げていた。


「お、シスター・・・じゃないね。しかし、美しい女性だね 私の20代の頃とそっくりだ!!」

「で、宿屋に宿泊、休憩か?」

「ええっと宿泊で、ギルドマスターのガロン・エドガーの紹介で来ました」

「ああ、ガロンか。わかった。料金はあいつから取るから遠慮しなくていい。ほらこれだ。3階の301号室だ」


 その女性は鍵をこちらに渡してきた。鍵は金色の鍵で先っぽは凹凸はなく、何やら文字が書いてあった。それを見ていると女性は


「それは魔法の鍵でその鍵でしか開かない様になっているんだ。その容姿だ。何かと目立つだろう。トイレと風呂は部屋にある。食事は1階で出すから、あと1,2時間くらいで降りてきな。お金は心配ない。アイツから取るからな。」


 女性は不適な笑みを浮かべ笑っていた。俺は女性に感謝と了承の返事をして、部屋と行った。魔法の鍵というからにはどういう見た目をしてるのかなと思い、ドアノブと鍵穴を見てみるとそんなに変な所はなかった。鍵穴に鍵を指してみると鍵穴の周りが文字が円となって浮かび始めた。その文字がまた消えると、ドアは力もいれてないはずなのに一人で動き始めた。俺は中に入るとドアは勝手に閉まった。入口の近くのドアを開けると水を溜めるような木製の丸い桶があり、桶は底が今の腰くらいの高さ、両手を横に広げたくらいの横の広さ、トイレは元の世界にいた和式のトイレに近い感じだった。部屋の中はクローゼットや箪笥があり、さらには3面鏡台があった。ベットも布団は羽毛となっていて暖かそうだった。さて、女性のままだと落ち着かないし、男に戻るか。


「TS」


 男性に戻ったら、手に持っていた女性の制服が光り始めて、消えた。また男性の制服はどこも破けておらず、新品同様になっていた。もう一度唱えてみるか。


「TS」


 女性になったら、制服が何もない空中から制服が出て、手元に戻った。着ていたシスターの服は無事のままだ。そういや、ステータスを詳しく見てなかったな・・ちゃんとステータスを見るべきか。

 

「ステータス」


SKILL:mp再生、全属性魔法[10]、魔法耐性[10]、詠唱技術[10]ステータス隠蔽、言語理解、性転換魔法

装備;修道ローブ、修道ヴェール


mp再生:魔力を極めし者が収得できるスキル 

1秒間にmp100回復


全属性魔法[10]:全属性を極めし者が習得できるスキル

効果:炎、水、風、土、光、闇、無属性が使える。


魔法耐性[10]:精神を極めし者が習得できるスキル

効果:炎、水、風、土、光、闇、無属性が無効となる。


詠唱技術[10];魔法が極めし者が習得できるスキル

効果:無詠唱、無意識呪文選択、詠唱時間縮小、効果発動時間縮小 インターバル時間縮小。


ステータス隠蔽:ステータスがレベルの割に高い者が習得できるスキル

効果;スタータスが隠蔽前のステータスより低く設定できる。他社からは設定したステータスのみ見れる。


言語理解;異世界から来たる者が習得できるスキル

効果;言葉、文字が理解でき、相手も自分が言った言葉、書いた文字も理解させることができる。


性転換魔法:???????が習得できるスキル

効果;男性から女性、女性から男性になる魔法 (ステータス変動あり)消費mp0

使用方法 TS と唱える

詳細 制服は初期装備として設定。制服は連動する。制服が紛失、全破損した際、制服は元の通りに戻る。

また、制服以外の服が全破損した際、自動的に制服となる。

例:男が制服。女性が制服以外の服 女性の制服が外、アイテムボックスの中

女性から男性になった場合、アイテムボックスもしくは外の時、アイテムボックス、外にあった女性の制服は消える。戻った際は制服は元の所へ戻る。制服以外の服は連動はせず、女性になったら元の服に戻る

逆も同様となる。



 詳しく見ないとわけわかなかったな。さっき回復させた時、呪文を浮かんだのはスキルがあったおかげなのか。言語も相手が通じていたのは言語理解のおかげか。あとは、極めし者がほぼ全部って感じだな。それにしても????ってなんだ。まだまだ分からない部分もあるな。

 性転換魔法は要するに男性でも女性でも制服以外の服を着ればいいんだな。破損したら、制服に自動的になるって感じか。まぁ男性でも女性でも裸で戦闘することはなくなるって感じか。


 有り難い。男の方も詳細見てみるか


SKILL:

HP再生:気力を極めし者が習得できるスキル

効果:1秒間に100HP回復

武器スキル(鎚、槍、剣、弓)[10]あらゆる武器を熟す者が習得できるスキル

()内の武器、スキルが使える

格闘技術[10] 己の体を鍛えし者が習得できるスキル

格闘スキルが使える


 あとは同じか。俺はステータスを解除した。あと飯まで1時間くらいか。それまで寝るか。色んな事あったしな。俺は寝心地が良さそうなベットに飛び込んだ。異世界、戦闘、死・・・やっぱ目の前の死が一番堪えたな・・・・


俺は今日の出来事を思い出しながら、いつの間にか寝ていた。






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