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ここで断れば、後でブーブー言われる。
ストレスのたまりまくった女ほど、厄介なものは無い。
「じゃあ…一回だけね?」
諦めて言うと、周りがわあっと盛り上がった。
どうも自覚は無かったが、私の印象はミステリアスのようだ。
そのせいで、こんなことにも巻き込まれやすい。
………いや、血のせいだな。絶対。
私は右手の人差し指を、十円玉の上に乗せた。
続いて向かいの女の子も乗せる。
「このコ、結構クルんだよね」
「マカとだったら、スゴイことになるかもよ?」
周りがざわめく中、私は集中し始めた。
緊張感が辺りに満ちる。
他のクラスメート達が息を殺して見守る中、呪文を唱え始めた。
「こっくりさん、こっくりさん。近くにいましたら、どうかお越しください」
女の子と声を合わせ、集中し続ける。
けれど…。