リストカット~消えたい症候群~
この行為が苦手な方は見ないでください
この行為を知ったのは中学一年生の冬だった。
何気なく毎日をまぁそれなりに楽しく過ごしていた。
好きな人もいたし、友達も沢山いた。
それなりに勉強もできたし、体育は出来なかったけど
多分どこにでもいそうな普通の中学生だった
一月。初めてうつ病がまともに理解できた。それと同時に自分の何かが変わった。
何もかも完璧じゃないと嫌だ。そんなの自分が許さない。
そのせいで私は躁うつ病を患った。
今も治っていない。逆に病気が増えた。
二月から三月にかけて、テストがあった。三日あって十五日ぐらいの空白のあとまた三日テスト。
その間、ろくに寝ていなかった私は最終日に体を壊して倒れた。
テスト中だったがすぐに家に帰された。
だが家では珍しく両親がいて、喧嘩をしていた。
「止めてよ」
そんな声届かなかった。
嫌になった私は家を飛び出して学校に向かった。
三時間くらいだろう。先生に相談して家に帰ると私が怒られた。
「もう嫌だな」
そのころにはもうこの行為は知っていた。死ねないが楽になれるって聞いたから興味本位でやってみた。
「おぉ…」
お父さんのカッターを借りて手首にスッと…痛くはなく、気持ちよかった。
「なーんだこんなもんか」
それ以来私はどうしようもない気持ちになるとこの行為をした。
最初は一日三回ぐらいだったのが、気付けば学校で一時間終わったら切る、終わったら切るの繰り返しで
酷い日は一日三十回切った。
勿論傷は重なり血は大量に出る。
「ははは…」
なんとなく笑ってみた。なんだ、まだ自分大丈夫じゃん
だが三月末。切るのがめんどくさくなってきた。
包帯を巻くのも疲れを感じていた。
「止めようかな?」
一日だけ、学校にカッターを持っていかなかった。
「……っ…無理」
切ることに依存していた私は一日切らないだけで精神が限界に達し、また倒れた。
助けてくれたのは大好きな先生。
私の話を聞いてくれて、止めれるように一緒にいてくれた。
そして教えてもらった
切ると心臓に負担がかかること、
切らなくては生きていけなくなること、
誰かが悲しむこと
そして最後に興味本位でやったと言うと、
「じゃあもう興味本位ではしないこと。自分を大切にしなさい」
そういって笑ってくれた。
怒られなかった。
私は今も切ってます。
生きるために、命が消えないように、私が私であるために
流れる血は赤い鮮血です。
また面倒くさくなるかもしれないけど
私は切り続けます。
いつか私を必要としてくれる人と出会うまで
リストカット。それは悪魔のささやき
自分が弱いと認めていること。
私は弱い。私は汚い。
だから一瞬でも綺麗になるように
リストカット~消えたい症候群~
死なないよ。生きるんだから。