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情緒深い君を求める




 小説をさかさまに読むという行為は果たして吉か凶かというとあんまり吉ではなかったけど、あくまでもそれは読みづらかったというだけであり、そのマイナスが強いためにこのような結果になってしまったようであるが、その反面いつもよりも数倍文字を読むという気負いが強くなるため、頭の中に文字が入りこみやすいという良い面もあった。


 試した小説が夢野久作のドグラ・マグラという超有名な近代文学であったために、頭が痛くなってしまったのだが、ちゃんと読んでみてもやっぱり頭がグワングワンするのでもしかしたら試したものが悪かったのかもしれないが、突き詰めるとこの程度の難しさを理解するのに時間がかかってしまうよな自分の読解力が足らないせいではないかと考え、むやみに人のせいにしないようにしようという小学生の時に親や教員によくいわれた言葉を大切にしようと思ったのでした。棒読み。


 そんな感じのことをたまたま俺の上でうつ伏せに乗っかっていた女性の知り合いに語りかけてみたところ


「なにそれ。ピロート-クのつもりなの?」


 と言われてしまった。いや、後戯どころかまだセックスの最中であるのにピロート-クなどするわけないじゃんというか、多分この人はピロート-クの意味を履き違えているんだなーってつくづく思った。決して愚かなことではない。誰にでも間違いはあるものだと思う。


 セックスの最中にこんなことを語りかけた俺も俺なのだが、そこにはあえて突っ込まないでほしいなーって思う。自分で突っ込んだのだからそれで勘弁してほしいなーなんていう戯言。


「全部声に出ちゃってるけど、大丈夫?」


「それは仕方がないかな」


「なにが?」


「ナニが」


 そこで女性が?マークを浮かべたが、下の行為を繰り広げているなかでの些細な下ネタに気づいて微笑んでくれるような感性を持つ女性を自分は求めているので、そこで上下運動を止めてコンセントからプラグを抜いた。





 女性はプンプンとかいう擬音が似合う後ろ姿を見せながら、俺の部屋をあとにしたが、結局あれがだれだったのかはちょっとすみませんだれか教えていただけると嬉しいです。棒読み。






ドグラ・マグラを本を逆さまにして読んでみた時、3ページ目にしてあきらめました。

村上龍の限りなく透明に近いブルーというこれまた超有名な現代小説を読んでみても結果は同じでした。

文字は理解できるのですが、ライトノベルで甘やかされてきて(めっちゃ理解しやすく書いてあるので)最近現代小説も読み始めたような作者はどうしても文字酔いしてしまうんですよね

なので、普通に読んでみたら、やっぱり普通に面白かったです。


これを書く前、河合未映子の乳と卵という誰でも知ってるような小説でも逆さまで読むのを試してみたのですが、なんだかんだで文字酔いせずに全部読んじゃって、良い感じでした。棒読み。

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