第24話 ふたりだけの、新しい寝室で――愛しい人の隣で、そっと想いを抱えて
※こちらは全年齢向けに甘さ多めで改稿した作品です。
以前の作品を読まれている方は、内容が重複する部分がありますのでご注意ください。
基本糖分高めで甘やかされます♡
夜。
月が高く昇り、柔らかな銀の光が新しい寝室に降り注いでいた。
セレナは、ふわふわのシーツの上にそっと腰掛け、胸に手を当てていた。
レオンと並んで眠ること。
それは、まだ少しだけ、くすぐったくて、でも……心から嬉しかった。
カーテン越しの月明かりの中、レオンが着替えを終え、ベッドへとゆっくり歩み寄ってくる。
「……新しい寝室気に入った?」
ふっと、優しく問いかけられる。 その声は低く落ち着いていて、セレナの心を撫でるようだった。
セレナは小さく首を振った。
「……うん。私のこと考えてくれたのが良くわかる。」
「アレクとリナにも感謝しないとだな。」
ぎゅっと胸元を押さえながら、ふわりと微笑む。
「うん。やっぱりレオンと一緒にいられるのが……幸せ」
その言葉に、レオンはほんの一瞬、呼吸を止めた。
そして、ゆっくりと彼女の隣に腰を下ろす。
シーツが沈み、ふたりの距離が自然と近づく。
何も言わず、ただそっと手を伸ばし、セレナの細い指に絡めた。
「……セレナ」
その名を呼ぶ声は、どこまでも深く、甘い。
返事をする間もなく、レオンの手がそっと頬に触れ、自然に顔を引き寄せられる。
そして――
ちゅ、と。
ほんの軽く、触れるだけのキス。
けれどその一瞬に、セレナの胸は大きく跳ねた。
「……ん……」
目を閉じると、レオンの唇がもう一度重なる。
唇と唇が静かに重なり合い、ぬくもりを確かめる。
(あったかい……)
セレナの心が、ふわりと満たされていく。
そっと、セレナも腕を伸ばしてレオンの背に触れた。
その瞬間、レオンの肩がわずかに震える。
抑えきれない想いが、溢れかけているのがわかった。
「セレナ……いい?」
セレナは目をそっと開き、彼を見上げ微笑んだ。
「……うん。レオン、大好き……」
そっと小さな声で告げた瞬間。
レオンは、堪えていたものが決壊するように、セレナを抱きしめた。
「……可愛すぎる、セレナ。愛してる。」
耳元で囁かれる、熱い愛の言葉。
その響きだけで、セレナの身体は甘く痺れ、胸の奥がじんと熱くなった。
ふたりの唇が、もう一度重なる。
柔らかく、深く、愛しさを伝えるように、優しく、甘く――。
◆
レオンは、セレナをそっと自分の胸に優しく抱き寄せた。
「……セレナ、大丈夫……?」
低く、優しい声。
セレナは小さく頷きながら、レオンの胸にぎゅっと顔を埋めた。
彼はセレナの髪にそっと唇を落とし、愛おしそうに撫でる。
「……本当に、愛してる。」
「私も……愛してる。」
重ねた指先が、ぴとりと絡む。
心まで溶け合うように、寄り添っていた。
レオンはセレナの頬に手を添えて、瞳を見つめたまま、静かに口づけた。
◆
夜の静けさに包まれた寝室。
セレナは、レオンの腕の中で静かに眠っていた。
その寝顔は穏やかで、幸せそうに小さく胸を上下させている。
レオンはその姿を見つめながら、そっと息を吐いた。
すでに一度は想いを交わしたはずなのに――
心と体の奥から、どうしようもない気持ちがまだ燻っていた。
(……こんなにも、愛おしいのに)
ほんの少し体を動かすだけで、彼女の体温が伝わる。
それだけで、また胸が苦しくなるほど、愛しさが込み上げてくる。
けれどその想いの行き場はなく、レオンはただ、拳を握って堪えていた。
彼女の安らかな眠りを、邪魔するわけにはいかない。
だからこそ、余計に――
(一度だけじゃ……いや、我慢しないと)
目を閉じ、静かに深く息を吸う。
けれど、ふいに漏れたのは、抑えきれない名残――
眠れないまま、時間だけが静かに過ぎていく。
けれど今は、何よりもセレナに休んでほしい――
そう思って、そっと彼女の髪に額を寄せる。
その瞬間、彼女が寝返りを打ち、ほんのわずかにシーツが擦れる音がした。
「……セレナ……」
抑えきれなかった声が、ぽつりと夜に溶けた。
けれど彼女は目を覚まさず、ただ安らかな寝息を立てている。
(……セレナ、君を、もっと……)
その想いが込み上げるたび、レオンは深く息を吐き、拳をぎゅっと握りしめた。
けれど。
――愛しい人を起こすわけにはいかない。
(……自分で……)
静かな寝室に、小さな吐息だけが、ひとつ。
抑え込んだ鼓動だけが、ひとりきり――夜の中に残された。
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