エルフチックな妖精族人だ。
「本当は枯れ木の方が良いんだけど・・・」
「大丈夫なのです。ミーナに任せるです!へちょこさいさんだもん!」
「・・・へなちょこさいさい?」
「はい。そうなんです!」
俺は言葉の訂正をしてみたがミーナは、指摘を何のそのと言わんばかりにヤル気満々。
胸の位置迄両手をあげ、拳はグーに握り胸をはる"私頑張る!"ポーズをとりながら目を輝かせているからだ。
幼いミーナがするその姿は、多くの小青中高の年の男達なら無意識のうちに目尻を下げさせること請け合いな超絶絶後的破壊力を持っている・・・もしかしたら同性にも有効かも?何故なら・・・
はっきり言ちゃおう!めっちゃめちゃ可愛いでつから!!!!
その後、腕捲りしてから杖の先端を焚き火用に組んだ小枝の密集に向けつつ、何かブツブツと口ずさむと、杖の先端に付く水晶体が、ほんのりと輝きだした。
「ファイアーボールなんです」
あれ?
何か今まで見てきた魔法と違う気がする。
大きさは、以前ラッシグリエに対して放ったものの1/50位で、ちょうどピンポン玉程度の大きさしか無が、以前のなんとなく丸く纏まったという感じの火炎ではなく、まん丸な球体で、中心部の炎は激しく乱回転しているのが見て解る。
まさに猛炎球。
ミーナはそれをスッと杖の先から飛ばし、小枝の密集した所へと投げ入れた。
それが小枝に近づくと、そこに有ったのは間違い無く生木だったはずのなのに、一瞬にして乾燥しゴウゴウと燃え出し、瞬く間に大な焚き火へと姿を変えた。
「わー♪ミーナちゃん!凄い」
称賛を称える声が響き、モフモフな尻尾を千切ばかりの勢いでブンブン振り回しつつ「えっへん!なんです」と得意気な声でミーナが答える。
「ミーナ?少~し調子にのってませんか?火を付けるだけなのに"ファイアーボール"はやりすぎですよ?」
「まあまあ、エリーザさん。ミーナちゃんはまだ幼いですし、少し多目にみられても良いのでは?」
「たしかに、そうなんですけど・・・しかしこれは、こちらの問題で、貴女に言われる筋合いは無いと思いますよ!」
「そうは言われますが、ミーナちゃんの歳でファイアーボールを使えるのは極めて稀、少し得意に成るのは仕方ないのでは?」
「いいえ。本来ミーナではまだ扱う事が出来ない魔法です。タイチさんからの・・・あれが有って使える様に成っただけに過ぎません。それを見せびらかすのはお門違いです」
「ごめんなさいなんです。気を付けるのです」
ミーナはガックリ気を落とす。
だが今の件についてはエリーザの言い分もわかるけど・・・俺の何?が原因なんでつかね?後で聞こっと。
ちなみに、さっきから会話に参加しているのは、俺がねんねさせてたエルフチックな妖精族人だ。




