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劣化スキルってヤだな・・

 もしかして、主神様とやらからの、お詫び的な?


 でも女神の加護という事だし・・・


 う~ん。


 ・・・加護を与えて貰える様な事、何かしたっけか?


 とはいえ、ここで唸って考えたところで仕方ないし、とりまえずは、この世界の状態を知る為、少し散策してみようかな。


 にしても・・・眠いぞ。


 足も重い。


 ここって、そこらかしこ石だらけで、だだっ広い。


 んでもって、夜なんで、見通しも悪く、チョっくら散策のつもりが、けっこうハード。 


 ま、何とかなるっしょ。


 ふと、先に大きな岩が在ることに気付く。


 当面の目標とした。


 目的に足を進める途中、いくつかスキルを試してみる。


 残念な事に、前世と比べると効果が低い。


 俺のスキルは、基本的に、知識や理論に基づくものが多い。


 加え、俺の使用できる「無属性魔法」は、その名のとおり、魔力そのものを媒体とするものだ。


 なんで、自然の力を利用し、効果を高められる属性魔法に比べ、もともと効率が悪い。


 前世では、大気中に多量な魔粒子が存在していたから、何とか成っていた。


 だが、この世界の魔粒子量は、その100分の1程度しか無さそう。


 したがって、今回は、魔力回復にかかる時間が長くなるだろうな。


 俺の場合、無限魔力回復で、魔力そのものは、自然回復は出来る。


 このスキルは、そういうもの。


 因みに、魔粒子とは目に見えない小さな粒で、魔力の源。


 それを空気を吸う感覚と同じようにして、自身の魔力値まで貯蓄することができる。


 だが、俺の持つスキルと同様なものが無ければ、魔力回復は常に意識していないと出来ない。


 例外として睡眠でなら魔力は自然回復するけど、6時間以上のしっかりしたのでも無ければ、大した回復は見込めない。


 ま、どんなに高い魔力値であれ、それでなら、必ず全回復するんだけどね。


 それ以外では、瞑想や魔力回復の薬を飲む事に成るんだけど、回復量は微々たるものなんだ。


 だから、魔力の使用量を抑える為、効率の良い用途に合った自然の力(属性)を加え、杖や水晶といった魔具を使い、魔法を行使する。


 俺の場合、属性が無い。


 ま、前の世界では、それらを介さなくても魔法発動出来たんだけど、それは、空気中の魔粒子が豊富に有った事と、空間ウインドウを脳内処理し連動させていたからだ。


 だけど、この世界においては魔力の瞬時回復が見込めない。


 したがって、連続魔力使用で強化魔法を常にかけ続けるチート仕様は、この世界では出来ないだろう。


 劣化スキルってヤだな・・

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