納得できてしまった。
昨晩を思い返してみた。
手をロープで縛られた俺は、エリーザの言葉に内心"何言ってんの?"と呆れていた。
「ふ~ん。そんな事言って、じゃあ・・・もし俺がこれをほどいたらエリーザに添い寝を要求するけど?」
「ええ良いですよ。ピッタリくっついて寝て差し上げます」
「ふっ、エライ自信だけど、後で"やっぱりナシ"は認めんかんな?」
「はい。なんでしたらミーナが寝静まった後もお相手します」
「ほ~。そりゃ楽しみだ♪」
・・・甘くみてました。
はい。
いくら力を入れようが、ロープがびくともしないのです。
身をよじるがダメ、地面に擦り付けるがダメ、強引に引きちぎろうとしても全く反応を示さない。
「はあ、はあ、はあ。何だ?これ、ぜんぜん無理だ・・・」
「あらあら、無理だったみたいですね♪フフフ、私も夜のお相手出来なくて残念残念♪」
「エーザねえね?夜のお相手ってな~に?」
「「ミーナにはまだ早いよ」」
エリーザと俺の声が重なった。
「・・・何だか2人共、怖いのです。ミーナが、悪い子さんなんですか?」
「ミーナ?くっついてねんね出来る?」
「ハイなのです。マナお義母さんは何時も抱っこしてねんねしてくれたのです。安心出来るのです」
「じゃあね、それがブラドだったら?どう?」
「???ブラドに~にはそんな事をしないのですよ?」
「当然です!もししてたのなら私が殺てきます。・・・そうじゃなくて、もしそれがマナさんじゃなくて、ブラドだったらミーナがどう思う?ってこと」
「あ!そうか!・・・ん~と・・・ね・・・あれ?嫌かも?なんでか解んないけど嫌な気がするのです。考えてると、背中ゾワゾワなのです」
「ね?嫌でしょ?」
「でも、でもお兄~ちゃんだったら、ミーナ嫌じゃ無いかもなんですよ?」
「え?・・・ん~。だったら、それが何でか解るようになったら夜のお相手ってのも解るかな。ただ、それはもう少しミーナが大きく成ってからのことですね」
「意味がよく解らないのです。でも、エーザねえねの言う事を聞くのです。マナお義母さんから"エリーザの言う事をちゃんと聞きなさい"って言われてるのです」
「マナさんに感謝ですね・・・っと、まあ私はまだタイチさんに抱っこされて寝るのは、ミーナがブラドに抱っこされて、ねんねするのが嫌だと思う気持ちと・・・」
言葉が不自然に途切れた後、
「同じ様なものだから、勝負してたのよ。ミーナも勝負で負けちゃうのは嫌でしょ?」
「そうなのです。勝負は負けちゃ駄目なのです。エーザねえね!頑張るのです!」
すっげ~強引に話をすり替えたエリーザ。ある意味感心しざる得ない雰囲気をも作っていた。
女は時に怖いと言うが・・・こういう事かと納得できてしてしまった。




