絶対ほどけないですからね
方法はどうあれ、一応は安全地帯と化した空洞。
あくまで、対野獣に対する安全であって、別たる獣は内包してんだぜ!
女2、男1。
貞操の危機って言葉を知らぬかな・・・
フフフ・・・
ふ?ふにゃ?
・・・何故に俺ってば手を縛られてんの?
ミーナに対し"スゴイっしょ~"と、得意満面な笑みをこぼしていた俺に近寄って来たエリーザ。
その彼女は、頭をポリポリしてた俺の手を両手で包み込む様に握たんよ。
《お?おー。エリーザ?も、もしかして俺にホの字でつか?》などと、くだらぬ考えで浮かれていたのが運の尽でした。
次の瞬間、エリーザはその握った手を、反時計回りに自分に引き付けながら、大きな円を描き、グルリと振り下ろしたのでげす。
したらば俺の体は、その動きによって、自然にその場でコマの如く半回転。
しかも俺の手はいつしか背中に回されてて、エリーザに対しては背を向ける形になってまってたのでつよ。
《なんかヤバい》
そう思った俺は、空き手でその手を追ったのでござります。
ですが、それは最悪な選択でありんした。
次の瞬間、その手も捕まった。
「ミーナ!」
「は~い。了解したのです」
背中でミーナの楽し気の含んだ声と共に、俺っちの両手は縛られちったのでありました。
「ち、ちょっと何するんだ!俺が何をしたってんだ!」
「いえ、タイチさんは今のところまだ何もしていませんよ」
「だったら、これは何だ!ただの悪ふざけって事では済まされないぞ!!」
「まだです。これからは別ですよね?」
「ミーナもエーザねえねも女の子さんなんです。お兄~ちゃんは、これから獣さんになるかもなんです。それは危険が危ないなんです」
・・・ぐうの音も出ない。
何故って?そりゃそうよ。だって、俺・・・それ考えてたもの・・・しょうがないじゃん。
年頃よ?若人よ?親目も無いし、方や超絶美人なお姉さんで、方やめっちゃ可愛い妹っ子。
あ!なら・・・こうなるか。立場が逆なら俺でも未然に防ぐためにヤッパ手を打つもんな~。
「ちっ!わ~たよ。確かに俺は男だ!今回は2人の考えを尊重して、受け入れるけど、次は怒るから!」
「ええ、少々やり過ぎとは思いましたが、さっきの今なので今晩は許して下さい」
「だってお兄~ちゃん。今日はエッチさんを隠してナイナイしようとしてたもん。信用しちゃダメダメなんです」
「う・・・解った。2人の言う通りだしな・・・」
と、一応納得はしておくが甘いな。俺の身体的な能力を2人共把握してないだろ?
たかがロープで手を縛ったところで、こんなんは何の役にもたつ訳がないのに。
・・・ランタンの灯を消してからウフフのフだ。
「あ!ちなみに、そのロープは特殊でよこしまな心だと、絶対ほどけないですからね」




