それに応えてみました。
ヤバいヤバいヤバい・・・ヤ・バ・い・・・こんなはずじゃ無いんだ。
何故だ?
何故こうなった?
俺は提案をしただけなんだぞ?
"ここに滞在しない?"ってさ。
今の反応では、まるで俺が指示してるみたいになってんじゃんか!
・・・何で俺が提案しただけの事が"言ったから"に成るんだよ!
・・・まあ良い・・・今の処はまだ良い・・・良いことにしておこう・・・
ホントは嫌だけど・・・ね!!
ったく、俺意思になりまくりまくってかないか?
何か有っても2人の責任なんぞ取らんぞ。
いや、取れんぞ!
とは思ったものの、なんだかんだ言おうが、共に旅する仲間をほったらかしにしておく事など俺に出来ない。
そんな事が出来る性格じゃ無いんだからね。
それが出来るぐらいなら、防具の強化や、異空間収納が出来るリストバンドをあげたりなどしていない。
「じゃあ明日、この辺りの散策をみんなでしよう」
「「はい!(なのです)」」
どうも思う様に事が進まない事が歯痒くて仕方ないものの、体の疲れは眠気を誘う。
今やこの空洞への入り口は、1㍍×2㍍の簡易扉によって仕切られているだけの状態なので、交代で夜番をしなくても、ある程度は安全を確保できるのだが、吊元側も扉もいうなれば、ただの板なので細工を施す為、俺はその出入り口に足を進める。
「夜番なら私が見ます。ゆっくりしてて下さい」
俺がおもむろに出入り口へと向かったので、エリーザは慌てて声をかけてきたのだが、そもそも目的が違う。
「いや、いいよ。チョッと細工をするだけだから」
入り口を塞ぐ板に手を添え魔力を注ぐ。
「よし!これでとりあえずはO.Kだ。あとは♪♪・・・よしっと♪」
パンパンと手を払い、作業終了を示す。
「何をなさったのですか?」
エリーザには俺の行動が理解出来ないので、困惑した表情で聞いてきた。
「ん?・・・ああ、2人の防具強化に使った残りの鉱石で板を鉄並みに強化して、ついでに壁板の方には重さを加え、扉の方には関貫付けて外からは開けられないようにしただけだよ」
あっけらかんと答える。
「しただけって・・・そんな簡単に・・・タイチさんがした事ですから、つまりは・・・」
「そ。集落の城壁門並みは有るかな?」
「・・・でしょうね。でしたら、夜番の必要は・・」
「あ、いや、でも今日のラッシグリエの突進の3倍程度までしか防げない強度だろうから、ちょっと心配かも」
「3倍程度って、そんなの集落のどころか、北の人族の街の門より頑丈じゃないですか!!」
「お?そうなの?」
「わー。お兄~ちゃん。スゴイスゴイ♪」
両手を上げてピョンピョン跳ね称賛を送ってくれるミーナを見ながら、俺は頭をポリポリと掻きつつ、照れ笑いにてそれに応えてみました。




