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頑張って・・・箸を・・・使います

 ついでだから、俺は2人に異空間収納の事をもう少し教える事にした。


「そのリストバンド、実は収納魔法によるものではなくて、異空間という別空間へ移動させたという考え方の収納方法なんだ」


「ええっと・・・何が違うのですか?」


「その異空間っていうのには時間の概念がないから生物さえ腐らない。つまり、燃えている最中の紙を収納してあれば、取り出した時も紙は燃えている状態ででてくる」


「うっそ~。ホントに本当なですか?じゃあ、じゃあ怪我とかした動物さんを入れたら、収納されてる時は怪我や病気は止まってるんです?」


「そうだね。確かに収納中に悪化することは無いだろうけど、生きている物は入れる事は出来ないんだ」


「そうなんですか・・・ちょっと残念なんです」


「あとは、自分達で色々試してみて。その方が使い方を理解出来るとおもうから」


 神妙な面持ちでエリーザが声をかけてきた。


「流石にこれは・・・本当にこのような物を戴いてよろしいのですか?私なんかには過ぎた代物なんですが・・・」


「いいや、持っていてくれ。それはエリーザにあげた物では有るけど、結果的には、俺自身の為でもあるから」


「言われている意味がよく解らないのですが・・・」


「単にいうならば、パーティー能力の底上げ。あとは、皆が収納を使えればこれからも俺がやらなくては成らなかった事を分担出来るだろ?」


「・・・擦り付けっすね?」


「そうすっね。ははは、イヤかい?」


「いいえ、大事に使わせていただきます。返してくれと言われても返しませんよ」


「ああ、構わないさ。実のところ、まだいくつか持ってるし」


「!?ホント・・・貴方って人は何処まで・・・」


「「「変わった人」」」


 3人の声が重なり、その後大爆笑に繋がった。


 説明に使った食器セットと同一な物をもう一組取り出して、エリーザとミーナにそれぞれ渡す。


 2人共だいぶ喜んでくれたが、俺が出した追加要求で、エリーザだけが硬直することになった。


「これからは、各々の食器で食事をとることにしよう!」


「「はい。了解です」」


 俺の言葉に2人は、指差をしっかりと伸ばした手を額にあてがう敬礼のポーズで答える。


「そして、使った食器は可能な限り自分の分は自分で片付けよう!」


「「はい。解りました」」


 これに対しても元気良く返答を返す2人。以前にも思った事だが、息の合った姉妹に見える。


 そして最後に放った俺の言葉に・・・


「はい。なのです!」


 あれ?ミーナだけの声しか聞こえなかった気がすっぞ?


 もしも~し。


 エリーザさん?どうされまつたかな?なんだかソワソワしてるみたいでつけど?


 俺が、がっつり彼女の目を見ていると、意を決して答えた。


「頑張って・・・箸を・・・使います」

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