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THEおにぎりくん。

 確かにそうだ。


 言われれば当たり前的な事、ただ単に俺には異空間収納が有るが故に、旅に課せられる"食糧運搬"の面で不十しないが、それは一般的ではない。


 エリーザの言う通り、道中で狩りをしながら、それを食糧とするのが普通なのだろう。


 確かに俺が以前経験した世界においても似たような食文化をしていた場合も有るには有ったのだが、ダンジョン探索やクエスト中を除けば、いつも食堂の料理や街での買い食い等で済ませれていた為、感覚が鈍かった事に今更ながらに気付く。


 しかも一般的な食事が出来なかったダンジョン探索などにおいても、最大で4日程度、それ以上の探索経験は俺には無く、今の様な先の見通しがつかない不安を抱く経験が無かった。


「そうなんですか?もう、お兄~ちゃんのお料理はナイナイなんです?」


「うっ、そ、それは・・・」


「ミーナ?お兄ちゃんの持ち物はお兄ちゃんの物なんですよ。それを毎回オネダリってのはどうかな?それに、いつももらってばかりなのは善くないと思わない?」


「う・・・うん。善くないと思うのです。ミーナ、我が儘はしないです」


 う~わ~。それを言わせる?それを言う?けつこう堪えるんよ?その対象者たるものは・・・でも、ここは心を鬼さんにいたしましょう。


 出来る事ならミーナには、お腹一杯いろんな物や食べさせてあげたいと思っていた。


 何故なら俺の考えは、未来に羽ばたく若い芽には、より多くの経験や文化や知識を吸収してもらって、色々な可能性を追及して欲しいという考え方なんだ。


 けして可愛可愛で与える事を目的としているわけではない。


 だけどだからと言って何でもかんでも与える事が必ずしも彼女のために成とは言えないだろう。


 特に俺の持つ食糧は決してこの世界で食せれる物では無いのだから。


 仮にもしそれが当たり前となった場合、彼女はエリーザが一般的と称した行動を思い付く感性を持てるだろうか?


 その答は"否"だろう。


 誰でもが同じとは言えないものの、俺自身が指摘されるまで気付かなかった経験を持つ以上、否定できない。


 身を守る為の防具を渡すのとは訳が違う。


 今後これからのミーナの生活に大きな影響を与える大切な問題なのだから、やはり直ぐに異空間収納から異世界の食糧を取り出す事を自重するべきだ。


 と、言っても今出した物を再び収納に戻すのは、あり得ない行為になるので、これで食事としましょう。


 今回は出来合いの物をそのまま食べるのではなく、2人にも少々手伝ってもらい、少しだけ、ホントほんのチョンコロビットだけ手を加える事にしました。


 ご飯にふりかけフリフリ混ぜ混ぜ、手の平程度に取り分けて三角形にニギニギ。


 2人共綺麗に作れました!THEおにぎりくん。

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