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それが主になります

 説明してた時の事を思い出していた俺の耳に"ピッピー"と甲高い音が届き、回想は終了させられた。


 ご飯が焚き終わった合図だ。


 それが空洞内を激しく反響するので、聞き慣れた者であっても一瞬身が硬直するレベルと化している。


 初の体験となる彼女達にしてみれば、パニックを起こさなかっただけでも十分な称賛を得れるのではなかろうか?

 

 俺は直ぐに音を止めに行き、蓋を開けて中身を確認。


 本来であれば、例え文明の産物で焚かれたものであれ、直ぐに蓋を開けずに、多少は蒸らした方が良いとは聞くが、反響音のけたたましさは俺にそれを許さない。


 パカッ


 ふ~う。とりまえずは、ちゃんと炊けている事に安堵する。


 だけどどうしようか・・・ご飯だけで食事なんて俺には出来んぞ?またまた異空間収納から何かを取り出すか? 


 確かにまだ手に付けていない物は何種類も有るが、ポンポン使って良いのだろうか?


 悶々とした気分で思考との格闘の末、結局は煩悩と言う名の魔物に勝つことは出来ず、数品を取り出してしまった。


 テーブルに並べた物は、前回迄に開封した物の残りでは有るが、俺の意思の弱さは最悪だ。


 だってさ~しゃあないじゃんか・・・ご飯だよ?ただの米だけよ?それだの食事なんて出来んよ俺には・・・がるる・・・


 用意したのは、ふりかけ、ビーフシチュー(レトルト)、そして生ハム先生だ。


 これらはストックを全て出し切ったとして、この世界でも食材さえ揃えれば調理可能なはず。


 弱い意思の元、ギリギリの妥協点をそこに置いた結果だ。


「・・・食事にしようか?」


 自分でも信じられない程に覇気の無い声だった。


 いち早く、俺の異変に心配そうな声をかけてきたのはエリーザだったのには少し驚いた。


「何時もと様子が違いますね?体調が悪いのですか・・・!ひょっとして、私達の物を用意するのに・・・」


「ああ・・・いや、そういうんじゃない。俺達って食糧とか用意しずに旅立ったろ?今はポンポン俺が出してるけど、そもそもそれってどうなのかな~って考えてたんだ・・・あ!別に俺が用意することが嫌だとかいうことじゃあ無いんだけど」


「そうですね・・・私も甘えていました。ですが・・・こんなに頻繁に食事をとる旅は例が無いのは事実です」


「頻繁?いやいや普通だろ?」


「確かに日常生活では普通な頻度だと思います。ですが旅の最中であれば、おおよそ1日1食ぐらいですよ?」


「え?何で?」


「水や食糧の運搬にどの程度労力が必要だと思います?しかも持ち運び出来る食糧に至っては日保ちするものしか無理。ですからそれも普通は少量づつ食する事になるんです」


「!?そんなんじゃあ飢えて動けなく成るじゃん」


「ですから狩りをし、それが主になります」

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