皮製ダイヤアーマー
エリーザに叩かれた。
なんだか俺、エリーザ平手打ちをもらうケースがやけに多い様な気がするが、なんで避けられないのだろう?
本当に彼女は瞬間的な瞬発力が乏しいのだろうか?
それよりも今の彼女の行動には、やや納得出来ない。
何をしたって言うんだ!
「いきなり何するんだよ!そのままじゃあ出来ないから脱いでって頼んだだけだろ」
「そんな事の為に、ここを部屋の様な空間に作り替えたのですか!」
「な?また何を訳が解らない事を、確かに他の者に見られたく無いのは事実だが、別にその為だけで開口部分をふさいだわけないだろ」
「・・・少し、好い人かなと思ってましたのに、私の勘違いなんですね」
「はあ~?なんだそれ、いいから早く脱げよ、お前達の装備品のメンテナンスしてやるって言ってるだけなんだから!」
「え?・・・装備品?です・・・か?」
「さっきから言ってるだろう。食事の前に終らせたいから脱いでくれって」
「私はてっきり・・・私だけでなくミーナにまで×××を強要しているものだとばかり」
「な、な、何を言ってるんだ!何時、俺がエリーザとミーナに×××強要する様な事を言った!」
「だってタイチさん、さっきから私達に脱げと・・・」
「だ・か・ら、それが何で・・・」
言いかけて気付く、俺ってば女性との会話で嫌われる主語無しやらかしてんじゃん。
一般的に男がよくやらかすミスは大きく分けて2つ、主語無しゴンベちゃん型と動詞なしゴンザエモン型。
俺がやらかした前者は馴れ始め、後者は長年の馴れから、悪気はないのに使ってしまう、お願い常套句。
こんなのが普通であってはならないのだが、何故か同じようなシチュエーションになると決まり文句として使ってしまう。
だから常套句なんだが、これは最も女性に嫌われる要因の一つ、交際破局や熟年離婚の原因によくあると言われる。
はあ~と息を吐き、謝るべき事は謝る。
「エリーザご迷惑ね、俺の言葉が足りなくて変な誤解させたし、少し怒鳴っちゃった、本当ゴメン」
「い、いえ、私の方こそ、手を上げてしまっいましたし・・・それにもし、タイ・・・と2人きり・・・私は・・・あ!いえ、早とちりした私も悪かったですから」
途中、何か言っていた気がするが声が小さすぎて聞こえ無かった。だけど兎に角、誤解は解けたようだ。
エリーザの防具は胸の位置から腰の部分迄を包む皮製の鎧で、腰からは4枚のヒレに分かれ下半身、正確には太もも迄を覆う物、動き易さには特化してるが防御能力は低いものだ。
エリーザからそれを渡された俺は、ダイヤに錬金出来る元素結晶をその鎧に練り込む。
つまり錬成をしたのだ。
皮の鎧なのに、強度はダイヤの鎧へと。言うなれば、皮製ダイヤアーマー。




