土に突き刺した。
「え?そうなの・・・ってかエリーザは、ここの地質を知ってるの?」
「地質?というのは知りませんが、この辺りの土や石といった鉱物を取りにくる人達は結構いますね。タイチさんもそれが目的で私達に採取させていたのではないのですか?」
「いや、全然違う?のかな?ん~」
「お兄~ちゃんはまた変?」
「変じゃないわよ。今度も何か変わった事したのかな?って思っただけよ」
「おいおい。エリーザ?それ、言ってることが否定しながら肯定してるようにしか聞こえないのは俺の気のせいか?なんだか、ただ単に“変”を強調してる様にしか聞こえ無いけど?」
「あら?そうかしら?こう見えて私、結構ワクワクしてるのよ?今度はどんな変わり種を見せてくれるのかなって」
「やっぱエリーザも俺が変だって言いたいだけじゃん」
「ふふふ。ごめんなさい。今までさんざん驚かされましたからチョッとした仕返しです」
「はいはい、左様でございますか」
「あ~お兄~ちゃんイジケちゃった!エーザねえねはダメダメしました」
「あら?ミーナはお姉ちゃんよりもタイチお兄ちゃんの見方なの?」
「う~。なんだか・・・ねえねが意地悪さんなんです」
「「ハハハ」」
久しぶりに心から笑った気がする。
わりとマジメなイメージだったエリーザも、素では案外茶目っ気が有ることが解った。
もしかしたら、先のラッシグリエ戦の時に連携がとれてなかった事を彼女成りに気付いて、俺に打ち解けようとしているのかも知れない。
今、俺の全てを彼女達に話した方が良いのだろうか?
・・・いや、もう少し待とう。
信用うんぬんではなく、それを全て話した場合、これから先、俺に掛かるかもしれない疫災で、彼女達が巻き込まれる可能性を否定出来ない。
やはり少しずつ歩み寄る方が良いだろう。
「ところでタイチさん。本当のところ、どんな魔法で穴を掘られたのですか?」
さっきとは一変、エリーザはマジメに聞いてきた。
これに対しては、ふざけないでちゃんと説明するべきだと判断した俺は、一端異空間収納に戻した“ほるほる君”を再び取り出だして、彼女に見せつつ答える。
「これで掘った。魔法じゃないよ」
「普通にスコップですね?本当にこれでですか?にわかに信じられません。タイチさんの能力なら掘ることが可能なのは解ります。ですが、ここの土を掘るという事は、鉄を掘る事とあまり変わりません。つまり、道具が耐えきれないんです」
そういう事か。
「いや、エリーザ?本当にこれで掘ったんだよ。そこら辺をこれで掘ってみなよ?」
俺はエリーザに俺の錬成品第1号、別称ほるほる君をわたすと、彼女はそれを受け取って立ち上がり“壊れても知りませんよ”と言い、ほるほる君を土に突き刺した。




