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掘れませんよ

 緊急事態を脱する為、俺も2人に合わせ腰を下ろす事にした。


 地面に直接座るのに少し抵抗が有る。


 そこで、俺はクッションを異空間収納から取り出す事にした。


 エリーザとミーナにも渡し、その上に座ることを促す。


 本来、クッションを直接地面に敷くのは御法度なんだけど、実はこれ、前世で大好きだったクレーンゲームの獲得商品だったりする。


 しかも俺の異空間収納には、種類の異なる物も含め、まだ多数を有しているから、使い捨てでもいいと、直敷き使用する事にしたのさ。

 

 俺は薄い青色無地の物、エリーザには綺麗な海中を思わせる柄の物を、ミーナにも海中を思わせる物にしたが、エリーザに渡した風景を切り取った柄のではなく、少しコミカル化した海中生物が沢山泳いでいる絵が描かれた物だ。


 けっこう大きい。


 60㌢角はあるし、厚みも20㌢は有るから2人には結構な荷物に成るかも知れないけど。


 まあ、その事は後で・・・


「それ、お尻の下に敷きなよ。直接座るよりはマシなはずだし。あと、それは各々にあげるね。まだ何回かは使えると思うから」


 腰を据えて説明する為、2人にクッションを渡して、文字通り俺は自分のクッションの上に胡座で腰を据える。


「お兄~ちゃん。ありがと~。わ~わ~お魚さんいっぱい。かわいい~です」


 ミーナはしっぽをフリフリし、無邪気に喜び、ちょこんと正座で座る。


「宜しいのですか?タイチ()()大事に使わさせてもらいますね」


 エリーザは渡されたクッションを一端ギュ~っと胸元に抱き抱えてお礼の言葉を述べた後、クッションにお尻を乗せ両膝を前で横にくずした。


 男性がその座り方をしようとしても、意外と出来ない人がいるという、いわゆる女性専用の座り方、別名“お母さん座り”だ。


 その座位は細くて長く綺麗な足を有するエリーザがすると、より女性らしい魅力を際立たせていた。


 また彼女がはいているスカートは膝上迄のもので、太ももどうしは若干離れている。


 スカートはその部分に影を作っているが・・・


 う、うおほん!!


 冷静に冷静に・・・けして疚しい気持ちから座ることを奨めた訳ではなく、お起立気味に成りかけの僕ちゃんを気付かれ無いようにする為でもないよ・・・たぶん。


「さて、そこの穴と土山は俺が作った」


「ええ、私とミーナはこの辺りの鉱物を採取してましたから」


「うん!いっぱい、い~ぱい集めたの」


「有り難うね。それは後から使うから」


「私的には()()も気になりますが、それよりも、()()の方が気になります」


「空洞の入り口が広かったから・・・」


「聞き方が違っていました。どのようにしてです」


「普通に掘ったけど?」


「ここの土は鉄分を非常に多く含んでいて、ちょっとやそっとで穴は掘れませんよ」

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