緊急事態なのよ。
一心不乱に空洞内を俺的な快適スペースへとリフォームしていると、外から声が聞こえてきた。
「うわ~なんか凄いことになってる~」
「いつの間にこんな・・・あり得ませんよ・・ね?ええ!あり得ませんとも」
ミーナとエリーザが戻ってきて来た。
まあ、目と鼻先程度の場所での鉱物採取をお願いしてただけだから、戻ってきて来たという程ではないのだが。
さっきの声に我を取り戻した俺は、頭をかきながら、なんちゃってドアから外に出た。
2人は俺の姿を捉えると、捲し立てるように声を浴びせてきた。
「「おタ兄イ~チちどゃのんここれれははいなっ~たにい?どどうういしうたこのと~?」」
「同時にしゃべらない。何を言ってるかさっぱり解らんのですが?」
「「えで~すとかねら・・・」」
どちらもが我先にとするから、またしても言葉が重なってしまう。
言いたい事は何となく・・・いや、間違いなく穴と山の事だろうとはわかっている。
鉱物採取から戻ったら2㍍級の凸凹が出来てるのだから。
しかも、ものの15分ぐらいの間に。
「ああ、これの事?」
俺が掘り起こして山盛りした部分を指差し聞いてみる。
ま、一応念のためだ。
案の定、これの事だったらしく、うんうんと頷くミーナとエリーザ。
相変わらずミーちゃんの仕草はか~いいです。
それに・・・エリーザ?
・・・一瞬、俺の時が停止してしまった。
真っ直ぐな瞳を向けられコクコク頷く姿を目の当たりにしてしまったオイラ。
同年代女子との接点がほぼ0だった過去を悔やむ。
免疫がないので平然としてれる自信がない。
ましてや少し年上で超絶美人なエリーザ。
そんな彼女に、こんな可愛く色っぽい仕草をされては、俺の僕ちゃんが血流を増してしまう・・・気がする。
フウーっと息を吐き気持ちを落ち着かせ、俺は2人に説明をすることにしました。
「かくかくしかじか×・×・・ってわけです」
「なるほど・・・それで、×・×・・って何ですか?」
・・・通じとらんやんけ。
あとエリーザ?上目遣いで下から覗き込まないで。
あ!いや、目線はそのまま下げないようにお願いします。
ミーナ!君は不思議な顔してないで、目線を上げなさい。
あと、お口はチャックですよ。
い・い・で・す・ね!!
彼女に対して目で威圧する俺は大人げないが仕方無い。
切羽詰まった状況ではなりふり構っていられないから。
そもそもミーナにはまだまだ早いんです。
そんなんはダメだよダメダメ。
年頃ならば良いという事では無いが、2人は採取してきた鉱物を地面に置く為しゃがんでいて、ミーナに至っては、俺の僕ちゃんがご起立しててズボンを押し上げてるのが丁度目の前。
それ即ち、まともにクリーンヒットして御座るって事。
つまり緊急事態なのよ。




