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調子にのり過ぎてしまっていた。

 はっはーなついです。


 師匠に教わって、錬金術をマスターした日をしみじみ思い出させる俺作、第1号錬成品。


 その名“ほるほる君”・・・スコップです。


 普通の形のパイプ柄剣先スコップでござんす。


 別に炎や水、電撃なんて出ませんよ?


 使用方法も至って普通。


 利き腕で柄の部分を握り、逆手で本体部分を支え、剣先を地面に対して斜めに差し入れてすくい土を乗っけてえぐる。


 オートマチック機能が有るわけでもないし、人力で穴を掘る為の農具の1つでござります。


 俺は師匠との思い出に浸りながら、れいの開口部の右側を開口から1㍍程離れた位置からセッセ、セッセとホリホリします。


 そして出来たるは1㍍巾で深さ2㍍の全長3㍍の穴と、掘った土で作った1㍍巾で高さ2㍍の全長3㍍土山でござります。


 掘った土はホリホリすると体積が約1.3倍に膨らんでしまいますので、開口の中央部分に作った土山とは別に、さっき1㍍離した位置に同じ高さの土山をこしらえてあります。


 さて、あとはパチンパチンとスコップ先端の背の部分で土山を叩き絞めて完成でごわす。


 あの開口部は正面から見た場合、左に巾1㍍、高さ2㍍の開口部を残すのみと、相成りました。


 まあ、おっきい方の土山は1㍍離れた位置から盛っていますから、左から近付けば2㍍×2㍍の開口が有ることには成りますけどね。


 とっとっと。


 もちろんですとも、このままで終わりにはしませんよ?異空間収納から取り出したるは板2枚と、角材数本と蝶番セットを3つ。


 板は家を建てる時なんかに使われる構造用合版、厚み12.5m/m。いわゆるコンパネって呼ばれるものですな。


 長手方向を蝶番で連結。2×2の開口部にあてがう。お気付きでしょう。超簡単、なんたちゃってドアを作りましたのさ。


 ドアとして使わない方は、角材と余った土でガチガチに固め、出入り口となる方の板には指が入れれる程度の丸穴を開けました。


 空洞内が酸欠になる?


 いえ、ちゃんと土山を作る時に空気穴代わりに至るところパイプを通して置きました。


 でも、問題があります。空洞内ではやはり火が焚けません。空気穴程度では排煙効果が認められないのです。


 つまり中は真っ暗。カップルならば・・・でしょうが、俺達はそういう関係柄ではないので、明かりが必要なんです。


 てなわけで文明の力、魔力充電式ランタン。内部は10畳程度です。5つも有れば十分でっしゃろ?ついでだ!天井吊るしにしたれ!


 あとはやっぱ畳。


 6枚ほど敷き詰めました。


 簡易キッチンも有った方が良いよね。


 だとそこらはフローリングに決まり、リビングも同じだな。


 そこにテーブルは必要。俺はテーブル食派だから。


 あとは、あとは・・・・調子にのり過ぎてしまっていた。

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