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検討がついた。

 ところで、かつて突然豹変し集落を制圧仕掛けたブラドを1人集落に残して行っても良いのだろうか?


 という思いの俺に、答えをくれるブラ・エリ。


 但し、俺は蚊帳の外。


 たまたま2人の会話が聞こえてたってだけだ。


「さてブラド、私達はそろそろ出るが、以前の様な事が起こりはしはし無いだろうな?もしそうなら・・・」


「ハン!気にするな。ない」


「何を根拠に言い切れる」


「ハハハ、何を隠そう対策等微塵もない」


「な?!・・・では何故残るというのだ。よもや忘れた訳ではあるまいな」


「ああ、忘れようもない。だがエリーザ達は俺のその事を気にしなくても大丈夫だ。まあ・・・結果的になんだがな」


「意味が解らんぞ。お前は何を言っているのだ!」


「意味・・・か。簡単に言えば俺は魔族であって、()()()()()()()()()ということだ」


「はあ~ん?昔からお前の言う事は意味が解らんし、私の神経を逆撫でするばかりだ。解るように話しなさいよ」


「ハハハ。エリーザも変わらんな昔から。弱ちいくせに強がって」


「・・・き、貴様」


「だめー!エーザねえねと、に~には喧嘩しちゃダメなんです。ミーナとあの時ちゃんとお約束したんですよ」


「喧嘩じゃ無いわよミーナ?大事なお話なの。とってもとっても大事なお話だから、チョッと怒ってるように聞こえただけなのよ」


「ゴメンゴメン。エリーザをからかうと面白いから、ついついな。久しぶりに帰ってきたから少~し昔を思い出してやっちゃただけだ。前みたいな事は無いから大丈夫」


「ホントにホントなのですか?」


「本当だ。それよりミーナ?マナお義母さんにはちゃんと挨拶してきたのか?」


「あ!まだなのです」


「しておいで、俺からは言っておいたけど、ちゃんと自分で言わなきゃね?いっぱい、お世話になったんだろ?」


「うん!ミーナ行ってきま~す。してくる」


 パタパタとミーナが走っていく。


「・・・ミーナはマナさんのところへ行ったか・・・。ブラド、あの時もしも・・」


「エリーザその話は無し。俺に運がなかった、ただそれだけ」


「そうだったな。ところで、さっきの話は?」


「ああ、俺は今では魔核で構成されただけの生命体だから魔族どころか人ですらない。従ってこの土地に宿る属性によって混乱を興す事は無い」


「・・・だったら今なら?」


「無理だ。たしかに一時は魔力に恵まれた俺ではなく、なぜ彼女なのかと妬んだ事は有るが、今はあの事に特別な感情がない」


「そうか・・・だが、彼女は彼女でだいぶ悩んでいたぞ。御互いにということだな」


「それに俺本来の命は形こそ無いがこの場にある。だから俺は行きたくてもここから離れられない。冒険者稼業も廃業だな」


 俺は二人の会話から、なんとなく検討がついた。

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