胸を張った。
「ハハハなんだ~その“人族?”ってのは?ククク・・・種族の判定すら不可能ですってか?」
「いや、そもそもこれが壊れてんだろ?もう一回だ!」
・・・・・・・
「ハーハハ。やっぱ同じじゃんか。だいたい変なんだよ格好からして」
「フフフ・・ブラド言い過ぎよ?フフ・・タイチ殿に悪いわよ」
散々笑ってくれるね!ブラドとエリーザは後でみてろよ!!
ったくなんだってこんなんなってんだよ!!!
たしかにさ、たしかに元々はこの世界の住人ではないよ?
けど、魔法道具とはいえ測定材に人間否定されるなんて、思いもしなんだよ!
いいさ、いいさ、どうせ俺は人族ちゃうもんね~
・・・ん?人族?
なんだか引っ掛かるな・・・
俺の浅知恵だと今までの世界では、基本的に人類と称されていた気がする。
人類と人族は別扱いなのか?
単に、この世界の人と俺では何かが違うのだろうか?
たしかにまだこの世界では“純粋な人族”には会っていない。
色々考えるのは、彼らと接触してからだ。
「エーザねえね?お兄~ちゃんは魔法士じゃないの?」
多分ミーナはエリーザから聞いて、おれが治癒魔法やヒーリング、属性魔法を使える事を聞いているのだろう。
不思議に思っても仕方がない。
もっとも俺の場合は、治癒魔法とヒーリングをそれぞれ別に使う訳ではなく、1魔法で両効果を生み出すものだし、欠損部まで同時に復元できるという状態回復魔法だし、属性魔法についても無属性。
魔法士とされる者とは全くの別物だ。
「違うわね。あと、このジョブっていうのは、その人が一番得意とする能力の事なのよ」
ミーナに優しい母の用な教え方で諭すエリーザ。そこに落とされる爆弾はエリーザとブラドの顔を凍りつかせる。
「じゃあ、お兄~ちゃんは、エーザねえねの翼やしっぽを治せる凄い癒魔法や強力な属性魔法や、めちゃくちゃ一杯入る収納魔法使えるのに、レベルが3だから、ミーナより低いけど、無茶苦茶強い魔族の人をバチバチ出来てる剣士さんみたいでも、一番得意なのは製造っていうやつなの?」
これこれ、ふたりとも?そんな化け物見る様な眼で俺を見るんじゃあない。
「あはは、お兄~ちゃん変なひと~」
「そうだね」
俺はそう言ってミーナの頭をヨシヨシ。ミーナはいつものように尻尾を千切れんばかりにブンブン振っている。
「そ、そうね。タイチ殿はタイチ殿ですもの・・・」
「あ、ああそうだな・・」
等とあったが、エリーザもブラドも俺を信頼してくれているらしく、集落を旅立つ事に変更はなかった。
ミーナとエリーザは旅立つまえの挨拶を集落の皆と交わすなか、ブラドが俺に声をかけてきた。
「ミーナを・・・い・・・を頼む」
途中の声は聞き取れなかったが、俺は任せろと胸を張った。




