良いの?悪いの?
4度目の人生がスタート。
今回の世界は、一番最初の前世に、よく似ていた。
ただ、決定的に異なるのは、動力となるエネルギーが魔力ってこった。
あと、世界の相違点じゃ無いけど、気になる事がしばしば。
この世界には、転生で迎え入れられた訳だけど、今回に至っては、例の転生or転移の選択権が無く、強制的なものだった。
それに、今までは、死んだ時に必ず訪れていた白い謎の空間や、脳に直接語りかけてくる声も無かったんだ。
何故に?
答えなんか出るはずもない。
あえて違いが有るとすれば、前回の死は、自分で認識していたって事だけ。
その点を感慨みれば、前回以外は自分の身に起こった事が解らず、死した認識を得ていなかった為の儀式的な意味合いだったのだろうか?
そもそも転生にせよ転移にせよ、普通は、あり得ない事な訳だし・・・
そんな事を、この世界で産声を上げた頃から考えるように成った。
前世で恩人の最後を看取った事で、自分の「人生」に対する概念がおかしくなっちゃってる事に気付いた。
今までは、死しても転生や転移で新な人生がスタートした。
だが次も同じ様に成る保証なんて何処にも無い。
だから今を精一杯生きる。
今回は、細心の注意を払い現在15年の歳月を迎えている。
ふと気付く。
既に人生というものを45年も経験しているという事に。
最初が15年、次が11年、その次が4年、そして今15年。
・・・今度こそ人生をまっとうしよう。
想定外と言われる「死」はもういらない。
幸い、それぞれの世界で手に入れたスキルが有り、それらをフル活すれば不意の出来事にも対応出来るはず。
俺には異空間収納や空間ウインドウ、錬金術に闘士術がある。
その上、この世界では無限魔力回復なるものを手にした。
ちなみに、闘士術とは武術全般の複合スキル。
全く違う世界なのに、スキルとして身に付いている事が不思議。
だがそれは、過去に経験して得たものであり、記憶が引き続けられているから普通に使えるわな。
現に、それらの効果は補正値扱い。
現在の俺のステータスはこう。
レベル・・・・3
職 業・・・・会社員
体 力 150×1.5(闘士術補正)+3(レベル補正)
魔 力 30×2.0(無限魔力回復補正)+3(レベル補正)
腕 力 16×1.5(闘士術補正)
防 力 17×1.5(闘士術補正)
素早さ 17×1.5(闘士術補正)
器用さ 16×1.8(錬金術補正)
所持スキル・・魔法×3・連続魔力使用
これはどうなの?良いの?悪いの?