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連中だけだな。

 あえて突っ込む事でもないのでスルーでよし。


 俺の能力に関わる事は極力おおやけにしない方が良いと、今更ながらに思うのだ。


 魔力や回復魔法、自身の基礎能力にしてもさね、知られれば何かしら影響が出るってもんだから、ぜ~てい隠匿するべきなのさ。


 ・・・したかったよ~。


「お兄~ちゃん。に~には何言ってるの?」


 不思議そうな顔を傾けながら俺の服の袖をクイクイして、上目遣いで聞いてくるミーナ。


 俺の失敗はこの時。


 本当なら遠回しでもいいから俺の能力の口止めを促すべきところだったんだ。


 そう、俺はそこで“ん~“と生返事を返し話を流そうとしてしまった・・・その結果


「ミーナ?ブラドはさっきのタイチ殿とあの男のやり取りは、くたばってたから知らないの」


「あ!そうか。に~に死んでたもんね」


「そうそう、俺は死んでたからね~って・・・おい!けっこう深刻な話だよなそれ!やけに軽くないか!!」


「いや・・・今生きてるし、それにお前の話通りなら余命はあと50年なんでしょ?普通に平均寿命近くぐらいあるし」


「え?エリーザお前何でそれ知ってんの?」


「さっき食事の時、ことあるごと話してたわよね?悲劇のヒーローみたいに。少しはタイチ殿に感謝しなよ」


「いやいや、感謝してるさ!ホントなら本当にサヨナラだったからな」


「に~には女の子さんとばかり話てて、お兄~ちゃんに感謝してないです。嘘はダメダメなんですよ」


 などとやや脱線していたが、興奮気味に語るエリーザと、淡々と説明するミーナによって、結局ブラドに事の詳細がしれてしまう。


“エリーザ!ミーナ!そこにチョンしなさい。お説教タイムです。俺のお気に入りの話ではよくいわれています。冒険者は他の冒険者の能力を勝手に喋っり詮索するのは御法度なんだそうです。いいですか?め!なんです。め!ですよ解りましたか?”


 とは言えず、苦笑いをかます俺と目を丸くするブラド。


 ちなみにエリーザ及びミーナは冒険者ではないし、俺も違う。すなわち損益に全く干渉しない話なので、口止めしていない以上、話されても文句すら言えない状況だった。


 これ以上は広まらないようにしなければ・・・


 幸いな事に集落の他の皆は、俺とあの男のやり取りを見ていないという事が後にわかった。


 実際には”見えなかった“なのだが。


 あの時エリーザが竜化していたままだったおかげで丁度視角に入り、俺がブラドに回復魔法をかけたところぐらいからしか見えなかったとの事だ。


 それについても腕の良い治療術士だろうというぐらいの認識。


 ちなみにブラドが言い回ってしまったという女子達は、彼の話を全く信じていないらしく、心配不要でござったらしい。


 心配なのは、あの時対峙した連中だけだな。

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