知らないんだ。
今までエリーザに外来からの厄災を能力で守られていた集落。
そこにブラドと俺が加われば、この集落は今までより強固なものにはなるだろう・・・だがそれで本当に良いんだろうか?
詳しい理由は分からないのだが、どうやら狙われているたのはミーナの様だ。
まだ幼い彼女が狙われる理由は・・・可愛からだ!!きっとそうだ!そうに決まっている!
どうしよう・・・
解らないでもない。
気も~ち丸めな輪郭の顔に対し、存在感あるクリックリな瞳、さりげなくアピールするフサ耳、長くはないが、決して短すぎではない尻尾、そしてまだまだ未発育を感じるプニップニな肌、若干、ホント僅かにふっくら見えるからだつきはカワイイの塊でしかない!
そしてそして・・・いや、止めておこう。三人が俺を見る目がなんだか怖い・・・気がするのです。
「ところで・・・」
「ん?!」
エリーザから声をかけられた・・・気がした俺は、咄嗟に反応した、しました、したのですが・・・
ギロッリ
エリーザアイズは俺を一括・・・怖い・・怖い・・ガクガクブルブル。
彼女は俺にではなく、ブラドに向けて声をかけていたのに、俺が反応したのが気にさわったのか?
ここ近の彼女しか知らないが、俺がミーナをミーナがミーナであることに頭の中を埋めていたが故か、軽蔑的視線にも見える。
さっきブラドに対した目が俺の脳裏をよぎっていた。
「ブラドはまたミーナを連れ出すつもり?また、前回と同じように・・ミーナを連れ出した・・・な・・・あんた!どいうつもりよ!!!」
エリーザの声は初めこそ柔らか目だったものの、語尾に移行するに連れ、次第に刺々しくなっていた。
だが対するブラドは至って冷静。
「おいおい。今回のは緊急な対応だろ?別に錯乱状態でではないぞ?それに今も俺はここからミーナを連れ出す事が最善策だという考えは変わっていない」
ん?前にもミーナを連れ出す事があったのか?それに、まだミーナを連れ出すつもりでいるのか?
さっき、エリーザの鋭くなった瞳は俺に対したものでなく、ブラドへの怒りが作り出したもので、たまたま声かけに反応してしまった俺に顔を向けたがゆえの事だったと知る。
「そもそもそこがおかしいだろう!その時に私を呼び戻すほうが効率が良かったはずだ」
「あのな?俺はここを放れてたんだぜ?お前の翼が再生してたなんて知ってる訳無いだろ。あのとき聞いたさエリーザが何処にいるかなんてのはさ、だがお前、バッファピーク狩りに出てたんだろう?ここから3日はかかる場所にいて、間に合うと考える事出来るわけあるか?」
「確かにそうだが・・・」
「だろ?それに今回のように、お前の竜化で純竜族と錯覚させれたか解らんしな」
彼は知らないんだ。




