これからどうしよう?
この世界で初めて接触したのはエリーザだ。
それは間違いない。
それに、俺の抱く彼女の印象は悪くない。
所見がドラゴン姿(俺認識)だったとか・・・
咆哮吹き付けられたとか・・・
ん?
実は寝てる間に吹き飛ばされてたとか・・・
ん?ん?
俺ってば彼女に殺されかけてばっかじゃん。
運良く俺の能力が高かったから良かったものの、普通ならば・・・・
ったく。
俺はどこまでお人好しなんだ。
問答無用で襲ってきた相手の怪我を治し、飯をおごって、あげくの果てを気遣うだなんて。
疚しい気持ちが無かったとは言はない。
エリーザはすんげ~美人さんだし、細身なのにスタイル抜群だし・・・
まっぱ女豹ポーズは忘れられないだろうし、いや、忘れない、いやさ、忘れたくない。
仮によ、仮に。
彼女が俺のことを・・・
うほんうほん。
これは純粋に流れに身を任せた結果だ。
ん!
嘘は・・・ない。
もちろん、そう成ったのには、それなりの理由が有る。
言葉で現しすのは難しいけど、俺の感が唸って吠えるんだ。
彼女の内面は優人なんだろうと。
事実、ミーナに対する接し方からも見てもとれる。
たしかに、仲間であるミーナが拐われたから、奪い返しに街に向かった事は頷けるし、彼女を見守り愛でている姿からもミーナを大事に思っているのだろう。
だが、いくら同郷のよしみとはいえ、自分の命をかけるだろうか?
それは、単なる仲間意識ではなく、彼女自身の人間性から成るものなのじゃないか?
と、俺は思う。
だからこそ、何かをひた隠すエリーザの様子が気になってしまっていた。
そんなこんなを思いながら、洗い終わった食器類が乾いているのを確認しつつ、それらを再び異空間収納に戻していく。
代わりにコーヒーとイチゴミルクを取り出してテーブルに置いた。
そのタイミングを見計らってたかの様に、エリーザは最後の食器を洗い終え、使い終わった桶を持って、俺とミーナのいるテーブルに戻って来る。
「食事までいただき、感謝します」
開口一番、彼女の方から声を掛けてきた。
「気にしないで。こっちも洗い物してもらって助かったしさ。少し休憩しないか?」
多分、彼女の瞳の奥に隠した涙の理由は聞き出せないだろうと思う。
それはそれで良い。
それと警戒は忘れない。
殺されかけてるしね。
だが俺は自分の直感を信じる。
エリーザは信頼出来る女性だと。
ミーナにイチゴミルクを渡し、俺とエリーザはコーヒーでブレイクタイムへとなだれ込む。
「さてと、これからどうしよう?」




