ファンタジーポイぞ?だ。
ズドーン!
けたたましい音が耳に届く。
不機嫌に目を開ける。
凄まじい量の砂ぼこりが宙を舞っていた。
それが収まるのを待って、ゆっくりと立ち上がり、廻りを見渡す。
眠りに落ちる前とは違い、日の光が周囲の状況を鮮明に伝えてくるので、現状をしっかりと認識できる。
俺を中心に地面が陥没していた。
因みに、陥没は円状だ。
それは、遠くになるにつれて浅く成っいてる。
そんでもって、目の前に大きな壁。
そこから推測するに・・・
俺、落ちたみたい。
自慢じゃないが寝相の悪さは折り紙付きだ。
十中八九あの天辺から落ちたんだろう。
ボ~とした頭でも、そう理解することは出来た。
けど、寝惚けてた頭が徐々に冴えてくるにつれ、ダラダラと冷たい汗が・・・
急いで自分の身体をくまなくチェック。
どこもどおともなっていない。
骨折や打ち身どころか擦り傷さえも無い。
だけど衣服はビリビリ。
まあ、それは良いっか・・・
ふう~と息を吐き、心からの安堵で胸を撫で下ろす。
「・・・助かった」
完全な油断によって引き起こった今回の件。
だけどそれは、現実離れした能力値無しでは、ただでは済まなかっただろう。
さんざん能力の改竄を喚いた俺。
だけど、命に関わる事態ともなると、流石に感謝の念を覚える。
と同時に、とある仮説に行き着く。
能力面が強化されていないと生きぬけない世界なのでは?って。
実は少し前から気になってる事があり、この考えが浮かんだのは、その為だ。
俺は、色々な世界を渡り歩いた。
歩かされた。
そして実のとこ、毎回、サポート無しでは、自身の能力だけで、各々の世界に適応できていたとは言い難い。
周囲環境が良かったり、恩人が直ぐに現れたり、習得済みスキルが、その世界で生きるのに最適だっただけだ。
そして、この世界において新たに備わったスキル。
“女神の加護”
加護をもらえるような事は、今まで1度として、した記憶なんて無い。
なのに備わっている。
つまりこれは、この世界で生きる為に必要な処置だったんじゃ無かろうか?
実は今迄も、そういった理由で、誰かに対処されてたのじゃないだろうか?
ただの偶然なのかも知れない。
だけど、もし、俺の穿った仮説が正しいのであれば、この世界では、争い事が絶え間無く起こるのかもしれない。
だから、身体強化が施された?
・・・・・・
考えたって解る筈もない。
たまたま偶然って方が、確率的には高いだろしね。
だけど、今感じるのは、この世界ってファンタジーポイぞ?だ。




