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それは聞けないな

 しかしそのまま集落へと向かっては、エリーザの要望と異なる可能性が非常に高くなるため、ミルギザとヒザダルが先行し、趣旨を伝える事になった。


 ちなみに妖精族は人族を嫌う傾向が強い為、ミーナは良いにしても、俺への対応も兼ねた結果ではある。


 内容はこうだ。


 龍族の女性であるエリーザ様が、お供に獣族の幼子ミーナちゃんと、()()()()の人族を連れた旅の途中、偶々立ち寄った集落の用水池で休憩をとる事になったが、そこで我らの邪魔であったシリューフッシュと遭遇、エリーザ様は()()()()()()()()()()()()に討伐させる。幸運な事に我らの様な小集落に龍族の恩がいただけた。だが対等な対面を希望する彼女は集落へとは来てもらえないらしい。なので皆も対等な態度を取ることを条件に、我が集落に来てもらう確約をいただけた。()()()()()()()もいるが我慢してほしい。我が集落に龍族を招く事が出来る名誉なのだから。


 というもので、その証拠としてシリューフッシュの上部半分を持ち運んで裏付けるらしい。


 本来、伝達なら1人先行すれば良いだけなのだが、半身となったシリューフッシュを運ぶのに、どうしても2人がかりでないと無理な為、カテルナを残し先行し、その内容を伝えると共に、残りの半身を取りに戻る迄待つことになったのだ。


 ・・・シリューフッシュは特にいらないから、自由に使ってもらって構わない。


 てか、結局はナマズでしょ?


 それを調理する方法なんか俺は知らん。


 だいたい、ミーナが捕まえた魚がたんまりとある訳だしね。


 ・・・だども、それは良いとしてだ。


 なんかこう、俺の扱いがどうにも納得できんのよ。


 確かにさ、妖精族は人族を嫌ってるって事な訳だから仕方ないかもしれないのだけど・・・


 それに、俺っちの能力も別段ひけらかしたくないから、それも特には気にして無いのが本音なんだけど・・・


 名前すら伝えられんのけ?


 シリューフッシュの件では、わりと頑張ったと思うんでつよ?


 そう意気消沈する俺の耳に"キュルルル"と、かっワイいいお腹の虫が鳴くのが届く。


 ミーナのポンポンからだ。


「お兄~ちゃん・・・もう・・・限界なんです」


 涙目だ。フサフサモフモフなミーナちんの耳がペコんと折れしおれているではないか!!!


 これは一大事、大事件、緊急事態発生だ!


「そうだね。さっき捕った魚を焼こうか?」


 俺がそう言うと、ミーナの顔がニパーと変わったのに対し、カテルナは渋い表情に変わる。


「集落に行けば料理が用意されているはず!何もこんなところで食事にしなくてもいいだろ!」


 強い口調だが、ここは引けない。


「いや食事にする。集落迄にはまだ距離が有るのだろ?しかも先行した2人を待ってからの移動だ。それは聞けないな」

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