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これから始まる人生の為に・・・・

 街灯?溢れ火?


 キョロキョロ。


 ・・・そげんなもんは見えませんねー


 今現在、近くに在る物でさえ、星がなければ何ーんも見えない真っ暗けっけな夜だったりする。


 でもね、それって、今の俺には重要な事とじゃあ無いと思うだあよ。


 ・・・多分だけどさ。


 つまり、勘。


 実際なとこ、注意して見るべきもの、見なくてはいけないものは有るんだろう。


 なんせ、今、居るてるんは、無限とも思える程に広い所だから。


 んでもって、ここってーのは、柔らかそうな草木が生い茂る平原なんかじゃなく、荒れ果ててる。


 荒れた平原。


 荒野ってやつだ。


 荒野・・・で良いんよね?


 んでもって辺り一面は小さな石が敷き詰まってます。


 ・・・


 とりまえずは歩こうかな?


 足を進める。


 歩き辛い。


 それに、俺は今、非じょーに眠い。


 体を横にしたら、直ぐにグーグーでけるだろう。


 こんなんな場所で寝たら疲れは更に蓄積するやろうな。


 せめて丸っこい石ばっかだったなら、我慢して横たわる選択肢も無くは無い。


 残念。


 石は岩の破片なのか鋭利なのしか・・・


 とはいえ、仮に丸石ばかりだとしても、こんな所で寝るのは間違い。


 なんせ、俺ってば、誰かと一緒という訳ではなく、1人でここに居るのやから。


 もしも睡眠中、何か起こった時は、もう手遅れだよ。


 さて・・・どうしたもんか?


 ん?


 大きな岩が目に入った。


 よし!あそこへ行ってみよう!


 心が折れそうな思いをしながらも、どうにかこうにか大岩に到着。


 近くに来てみると、岩は、なかなかの大きさだった。


 高さは10mを超えているかな?


 疲れきった身でなくとも、これをよじ登るには経験を積んだ者でない限り無理だと思う。


 ....


 少し前はそう思ってた。


 ところがどっこい、只今、俺はそんな大岩の天端だったりする。


 因みにここの地面、微かに見える程度だけど鏡のように姿を反射させる。


 でもね、夜なんで光は星の分だけ。


 だで、はっきりとしてない。


 写る自分の姿は・・・


 15、6ぐらいかな?


 頭をかきつつ、ため息混じりに呟く。


「さいですか・・・()()()これでという訳ですか・・・」


 思いがけず我が姿を確認出来てしまった。


 力無くその場にヘタレ込み、そして、そのまま寝転んだ。


 空に雲は1つとして無い。


 星はキラキラと輝いてる。


 その光は優しく微笑んでいるみたいだった。


 身の危険は払拭される訳では無い。


 けど体は疲れきってて、眠気、更に精神的な疲労も。


 まぶたは次第に重くなり、自然に閉じられた。


 これから始まる人生の為に・・・・

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