神薙 鳴編 1-2
皆さん、あけおめです
諸事情によりかなり遅くなりました。大変もうしわかないです。
では、本編をお楽しみくださいね
電車で約10分。駅前のゲーセンに着いた私たち。建物は3回建てで、そこそこ広いゲームセンターだ
「さて、獲物をゲットしますかね、恵美さん」
「逢翔、約束、分かっているよね?」
「もちろん。約束はきちんと守るよ」
二人の後ろにつき、中に入る。
中に入ると、まず目に飛び込んで来るのは多数のクレーンゲーム。前側は、人気アニメやマスコットと言った感じのぬいぐるみ。奥に行けば行くほど、深夜アニメのものばかりだ。今回、二人の獲物はと言うと
「さて、入荷日なのに、残りはたったの3つ。さすがだな」
「誰かが来る前に、とっとと終わらせるしかないようだね」と二人は、戦闘モードと言うやつに入る。
「じゃあ、先もらうよ」と恵美が戦闘態勢?に入った。
「はいはーい。じゃあその間、弾補充してくるわ」
「じゃあ、さっそく」と恵美は100円を5枚投入した。このクレーンゲームは500で6プレイできる台で1プレイ200円の台もあるらしい。今回の配置は、真ん中に箱があって、二本の棒が箱を支えていて、真ん中から落としていく感じだ。恵美や逢翔たちからすると、これはスタンダードタイプと呼んでいるらしい。
「さて、アームの強さわっと」と慣れた手つきでボタンを押してゆく。アームは箱の奥側の端っこを狙って降りてゆく。結果、手前側に少し動いた。
「あーなるほどね。これは、いつもの通りにやろうか」
ここでは、私がしゃべることがないから、こうやって解説をしていこう。
「でどうだった?やっぱいつも通り?」
「うん。これは3つちょろいね」
「了解ですよ。じゃあ、先に2個取っていいよ俺氏店員さん呼んでくるから」
「ありがとう。助かる」と恵美は作業に戻った。
ちょうど、4回目の時だった。箱を落とすことに成功した。
「じゃあ、呼んでくるから」
「了解よ。さて、ようこそ私のもとによく来たね」と恵美は落ちた箱を手に取る。
私はアニメ系には疎いからわからないが、とてもかわいいキャラだった。
「ねえ、恵美。このキャラの名前なって言うの?」
「『○○・○○』だよ。アニメの題名は『サイドロップズ』ね」
「へーそうなんだ。やっぱり、深夜アニメ?」
「そう。このアニメは、鳴みたいにアニメに疎い人でも楽しく見れるよ」
「DVDあるの?」
「あるよ。なんだったら明日持っていくけど、どうする?」
「じゃあ、明日お願いしようかな」
と話していると、店員さんを連れて来た逢翔。店員さんが奥から箱をセットしてくれた。
恵美は、再度、戦闘モードに入り、箱を着々と動かしていく。そして―
「ふう。これで任務完了」わずか、800円で2体のフィギュアが手に入った。
店員さんが後ろにスタンバっていたから、すぐに箱をセットしてくれた。
「じゃあ、次は僕の番だな」と逢翔は100円を五枚投入した。
数分後、丁度6プレイで箱をゲットした。
「さて、次は例のあれだな」と逢翔が言った瞬間、恵美はびくつかせていた
「ほ、本当に、あれやるのか・・・・」
「何言ってんだよ、やるに決まってんじゃん。それとも、うちの神を生で見たくないのか?」
「ぐっ。し、仕方がない。覚悟を決めるよ」
「じゃあ、行きますか」
私たちは、逢翔の後についていく。さっきのクレーンコーナーから離れ、二階に上がっていく。
二回のフロアには、ゲームはもちろんある。だが違うのは、
「それでは、みなさん?準備はいいですか?」
「「おぉぉぉぉ!」」
とこのように、ライブと言いますか、イベントと言いますか・・・。まあ、こんな感じのことを行われているんですよ。
「さて、そろそろ時間かな?受付に行くよ」
「はぁー。ついに来てしまった。まさか、初めての大会がコスプレで出るとわ・・・」
「ま、まあまあ」
逢翔は奥の方に進んでいき、奥のカウンターに向かった。
逢翔は「すみません、大会に参加したいんですけど、まだ行けます?」と問う
店員さんは「あ、まだ行けますよ。ちなみに、今日の大会の内容はお分かりですか?」と手続きを始める。
「恵美、大会内容わかるかい?」
「大体わかるが、一様聞いておく」
「じゃあ、説明お願いします」
「かしこまりました。今回の大会は、男女別々、コスプレ格ゲーです。コスプレは自由。衣装はこちらで用意させていただいておりますのでご心配なく。ゲームの方は、3本勝負の2本選手。キャラは固定ですのでご注意を。参加賞は受け付け終えてからお渡しします。各それぞれ優勝者には、あちらのフィギュアをお渡しします。では、ご記入の方をよろしくお願いします」と、名簿用紙を渡してきた
「いつもの名前・・・でもいいが今回は特別だから、あたらしく作りますか」
「私は・・・・。取り合えず、サヤ剣豪にしとく」
「おまえ、その名前はガチじゃん。こんな小規模な大会ではやめとけよ」
「いや、むしろガチでいいんだよ。あのフィギュアが欲しいなら、私に勝ってからにしてもらいたいね」
「さすが、ネット界の戦姫。恐いねー。正直、大会では当たりたくないものだね」
「そう?それでも、上には上がいるわ。唯一私の得意ジャンルで負けたことがあってね。そいつの名前は今でも忘れない。そいつを超えないと私はトップに立てないからね」
「そうか。まあ、初のアーケードゲームの大会なんだから楽しんでいけばいいよ」
「もちろん。それと、ちゃんと景品ゲットしないと許さないからね?」
「善処するよ」
二人はそれぞれの場所に移動する。
「(じゃあ、私は恵美のを見ますかね)」と私は恵美の後をついていく
「それでは、お時間になりましたので大会の方を始めさせていただきます!みなさんよろしくおねがいしまーす!」と元気よくアナウンスする店員さん。
「本日は平日にもかかわらず、約50名の参加者が集まりました!皆さん、暇人ですか?」
「それでは、今回、参加者数が多いため、一回戦はすでに行われています。でわ、その様子を見てみましょう!」と後ろの巨大スクリーンが大会の様子を写した
「んー恵美の出番はまだっぽいから、逢翔の方に行ってみますか」と私は逢翔の方に向かった
男子の方は人数は10人程度の観客で参加者は5人だ。どうやら丁度始まったぽいようで今逢翔がやっていた。結果は逢翔の勝ちだ。私はこの手のゲームはよくわからないけど、なんせ身内が勝ったのはとてもうれしい
続いて、準決勝も勝ち上がり、ついに決勝戦だ
「いよいよ!決勝戦だ!」
「「「うおぉぉぉぉぉ!」」」
「(ほ、本当に、10人の人数なのか!?)」と思わせるぐらいの声量で、耳を塞いでしまった。
「赤コーナー!大会常連の学生!バトル終了スピードは店内トップ!そのあまりにも早くバトルを終わらせることで有名となったプレイヤー!ハヤブサのアイト!」
「逢翔!がんばって!」
「続いてわ!わが店舗の主!ここの大会に参加している人なら誰もが知る、有名プレイヤー!守護神ゴッツ!」
二人がそれぞれの台に座り、スクリーンはキャラ選択画面に変わる。
「さあ、泣いても笑ってもこれがラスト!決勝戦、スターット!」
スクリーンがバトル画面に変わり、お互い、その場で止まっている。
「おぉっとお互い動かない!?」
「なんだよ」「つまんねーぞ!」「早く始めろよ!」と罵声が飛ぶ。
その中、私の肩にツンツンとつついてくる人がいた。そっちに向くと恵美がいた
「うわ!?なんだ恵美か大会は?」
「一回戦終わらせたよ。私、三回戦まで待機になったからこっちに来た。逢翔は・・・なんかヤバそうね」
「わかるの?みんな馬頭飛ばしているけど」
「馬頭飛ばすのは初心者。この状況からすると逢翔は動けないてとこかな?逢翔と格ゲーやっててわかる。あいつは開幕すご技出した後に攻めていくタイプだけど、逢翔が開幕から動かないのは相手が相当手練れってことね。ちなみに相手は誰?」
「えっと、確か守護神ゴッツだっけ?」
「あーなるほどね。それは、開幕動けないわけだ」
「そうなの?」
「よく、逢翔に連れ出されていたからわかる。あいつ大会の常連じゃん?だから大体の選手の名前は憶えているけど、あのゴッツて人はカウンター使いだから、基本後に動く人。だけど、この場合はいつ仕掛けるかが問題ね」
「なるほど。てことは集中力切らしたら即負けってことだね」
「まあ、そうなるね。まあ、たぶん逢翔から動くだろうけどね」
すると、逢翔のキャラに動きが出た
「おー!ついにアイトが動いた!」
おぉ!と観客が叫ぶ。しかし、即定位置に戻る
「おや!?アイト選手、フェイントだ!」
「恵美、なんでフェイントやったの?」
「相手の集中力を削ぐためだろうね。少し同様させたら集中力が乱れるでしょ?」
「確かに。でも相手は動じなかったけど」
「相手も、フェイント来るのはわかってたんだと思う。なら、逢翔は本格的に動き出すのは、3回フェイントやった後の相手の後ろに回ってからだろうね」
恵美が言った数秒後、逢翔はフェイントを3回やった後、空中技を使って相手の後ろに回り、コンボをつなげる
「動いた!アイト選手!ついに仕掛けにかかった!」
おい!うそだろ!?今までのフェイントはこのためかよ!
そして、残り1秒てところでスクリーンにKOの文字が現れた
「さすが決勝戦!我々の予想もしないことが今起こった!さあ、二本目はどうなる!?」
「さすがの相手もこれは攻めるでしょうね」と恵美が言ったとたん、恵美が言ったことが現実となった
「恵美すごい!さっきから言っていることがその通りになっているよ!なんでわかるの?」
「んー勘と経験かね?」
「でも、大会出るのは初めてなんだよね?」
「アーケードでわね。ネットならいくらでも出てるから」
「なるほど。初心者であって初心者ではないと」
「お、それいいね。初心者であって初心者ではない、なかなかいい響きだわ」
「でーこのバトルはどっちが勝つと思う?」
「もう、勝負着くよ」
「え?」とスクリーンを見るとKOと文字が現れた
「決着!凄まじい戦いを見せてくれた両者に拍手を!」
「まあ、分かってたけどね。さて、そろそろいいころだし、行きますか」
「あ、じゃあ私は逢翔を捕まえていくね」
「はいはい」と大会場所に戻っていった
逢翔と合流し、恵美のいる場所まで移動する
「どうよ?これが実力ってやつよ」
「すごかった!全部恵美の言う通りに動いてた!」
「げ!あいつ見てたのかよ!しかも、あいつの言う通りってまじかよ・・・・」
「まあ、優勝できたんだからよかったじゃない」
「なんか釈然としない・・・」
そう話しているうちに、女子の部のところに着いた。
男子と同じく、巨大スクリーンがあるが、違うのは
「さすが、コスプレ格ゲー・・・。これ目当てで見に来ている人が何人いるのやら」
「ほんと、すごい数だね!」
男子の観客と比べ、20、いや30人ぐらいはいるだろうか、なんせすごい数の人だ
「さて、恵美さんわっと。あーやっぱシードか。鳴、これ一回戦?」
「いや、一回戦はもうすでに終わってるよ」
「じゃあ、三回戦まで待機か。あいつの実力なら4回戦まで行ってもいいんだけどね」
「そんなに強いの?」
「おまえ、僕が大会中に恵美の解説聞いただろ?あいつはほとんどわかっている。だからつよい」
「恵美がこういうゲームをしているとこ見たことないから、ちょっと楽しみなんだよね」
「お前ですら見るのは初なのかよ。なら、この機会にあいつの真の姿を見とくといいよ」
「うん。そのつもり」
逢翔と話していると、いつの間にか恵美の出番となっていた。
「それでは、次のプレイヤー!今回初参加でしかもいきなりのシード枠に飛び込んだ、期待のダークフォース!サヤ剣豪選手!」
舞台の端から、出てきた恵美に、私と逢翔は目を疑った。さっきまで学校の制服だったのに、まさかまさかの―
「「恵美がノリノリでコスプレしとる!?」」
その格好は、魔法少女で服の色は白と水色、髪はそのまま。
「恵美さん、ノリノリなのに・・・ノリノリなのに・・・・・・・・」
「あ、逢翔?大丈夫?」
「完成度高すぎるだろ!」と逢翔は思いっきり叫んだ
「うわぁ!?ビックリするからいきなり叫ぶのやめてよ!」
「あ、ごめんごめん。あまりにも完成度高かったからさ」
「ちなみに、あれも深夜アニメのキャラクターなの?」
「うん。アニメ題名は『魔法少女スイマー』に出てくる主人公だね。ちなみにどんなキャラかというと・・・・あ、あったこれだね」とポケットからスマホを取り出し、画像を見せてくれた
「ほんとだ、そっくりだね・・・てか、あの格好して恥ずかしくないのかね?」
「恥ずかしいだろうね。でもステージに上がってしまえばそうでもないよ」
「そんなもんかね?」
「そんなもんよ。あ、試合はじまるからよーく見といた方がいいよ」
恵美はいつも以上に真剣な眼差しをしており、次々と技を繰り出していく
「す、すごい。ダメージ一切受けてない」
「あー。完全に手抜いてるねーあれは」
「そうなの?いかにもすごい技ばっかり出していたけど?」
「恵美がガチでやるときはコンボの方を使うからね。ああやってすご技ばかりの場合はウォーミングアップだね。まあ、緊張解すのと感覚をいつも通りにするってとこかな?ただ、試合中にやるのは恵美ぐらいだろうけどね」
「そんだけ、恵美はすごいってことなんだね」
「ほんと、何時間・・・・いや、何年の時間をゲームにつぎ込んだのやら。どれだけ学校に行ってなかったんだよ」
確かに、恵美は学校に行ってなかった時があったのは知っていた。凪紗から色々聞いていたが、まさかここまでになるほどとわ思ってもみなかった・・・。
「(でも、今ゲームをやっている恵美は)」と恵美の顔を見る
「(とても、生き生きとしている)」
私は、恵美のことは何にもわかっていなかった。ただ、ゲームが好き、アニメも好きな子なんだと思っていたが、学校行ってない間にそんなことが・・・・
気づけばもう決勝戦だった。恵美は、見事勝ち抜いていて、親友としてとてもうれしいのと、いつもの恵美とは違う恵美が見れたから嬉しい。嬉しいに嬉しいが追加されてすっごく嬉しいになる
「でわ、選手の紹介をいたしましょう!まずは赤コーナ!今大会初登場!期待のダークフォースが準決勝までほとんど大技ばかりで相手を倒してきたコマンドマン!サヤ剣豪選手!」
舞台袖から現れた恵美。ここまで3回戦、4回戦、準々決勝、準決勝と衣装がそれぞれ違うが今回の衣装はなんだろうと楽しみにしていたが、衣装は3回戦と変わらない、魔法少女の衣装だった。
「なーんだ。最初に登場したのと変わらないじゃん」と心を落ち着かせる
「では、意気込みをどうぞ」とマイクを恵美に渡す
「えー。とりあえず、『皆の応援が私を強くする!みんな、私を応援して!』」
「「「・・・・・え?」」」観客どころか、MCの人までが口にしてしまった。逢翔は隣でくすくすと笑いながら「やべぇ。似てるけどまさかこんなところで言うとか」とツボに入ったのか笑いながら言うのであった。しばらくたってMCの人が
「あ、ありがとうございます!いやーなかなかいい演技でしたね。それでわ。青コーナ!大会常連で勝利するタイムが毎回47秒!そのことからタイムキーパー88と呼ばれるようになった女子プレイヤー!タイムキーパー・サキ!」
逆側から背の高い女の人が現れる。その人はどこも違和感のない普通のOLの衣装だった。
「それでは、意気込みの方を!」とマイクを渡すMCの人
「えっと。そうですね。全力でやっていきたいなと思います」
「(すごく普通の人だ・・・・)」
「では、両者。それぞれの筐体についてください」
二人は、筐体に座り、キャラを選択する
「では、決勝戦!スタートです!」
「「「うおぉぉぉぉぉ!」」」
スクリーンでは対戦画面に変わり、二人のバトルがはじまった瞬間、恵美は即、技のコマンドを入力し、相手に攻撃した。キャラは上に高く飛び、相手に、キックをいれた。が、流石の決勝戦と言っていいのか、対空攻撃をして、攻撃を防いだがダメージはお互いなしのままだ。
「流石、恵美は抜かりないな」
「どういうこと?」
「普通は対空攻撃―」
「対空攻撃?」
「んーわかりやすく言えば空中攻撃て言えばいいのかな?それをする場合、攻撃中は動けなくなるんだよ。だからそのすきを狙って攻撃するが、恵美はそれを読んであえて、対空カットされないコマンドを入れたんだよ」
「なんだかよくわからないけど、すごい!」
「キャラの癖を知ってないと、できない芸等を普通にやる。ネット界の戦姫の名は、伊達じゃないよ」
と、逢翔が丁寧に説明してくれた間に、47秒がすぎた
「おっと!サキ選手のお決まりの47秒は過ぎてしまった!これは、めったに見ない光景です!すごいぞ決勝戦!」
「なあ、恵美の表情、どうなっている?」
「え?えっとねー・・・・位置が遠いし前に背の高い人がいるから見ずらい・・・。逢翔、ちょいおぶって」
「おまえ、ズボンはいてないだろ!」
「観る為には仕方のないこと・・・このぐらいのサービスは許す!」
「許すのかよ!おまえ、少しはデリカシーと言うものをだな!」
「いいから、早く!終わっちゃう!」
「だーも!仕方ない!やってやるよ!」と逢翔はかがんだ。
「(上を向けば確実に見えてしまう。くそ!見たいけど、見たら殺される!すぐ目の前にあるのに、見れない!)」
逢翔は鳴を肩車をする。
「おー流石によく見える!あ、後ろ向いたら即殺すから」
「わかってるから早く!早く恵美の表情を見るんだよ!」
「はいはい。えーっと・・・」
恵美の表情を見ると、いつもと違って、とても笑顔だった。
「なんか、すごく楽しそう」
「そうか、楽しそうか。ならよかった・・・・。もう下すぞ?」
「はいよー」
逢翔はしゃがみ、鳴を下す。恵美が片足を上げたとたんに「KO!」と聞こえてきた。
「あ、恵美が負けた」
「なんだって!?」と画面を見ようとするといきなり視界が真っ暗になった。
「ちょっ!逢翔!動かないでよ!」と両足で逢翔の顔を挟む
「わ、分かったから・・・!分かったから挟むのをやめてくれ・・・!俺が死ぬ・・・!」
「だ、だって反射的にやっちゃうんだから、仕方ないじゃん」
「よーし、わかった。ゆっくりでいい・・・!ゆっくりでいいから少しずつ弱めてくれ・・・!」
「今やってる!」
逢翔の顔から少しずつ少しずつと鳴の足が離れていく。息がしやすくなったのを感じ、すぐに息を整える逢翔
「よし、あと少しだ!頑張れ!」
「・・・・こ、これならどう!?抜けれると思う」
「よし、動くぞ?」
と動いた瞬間だった。
「KO!」
「「・・・・え?」」と二人は固まってしまった。
「これで、1対1となりました!!さあ、泣いても笑ってもこれがラスト!!今回の優勝者はどっちになるのか!」
「・・・・とりあえず、そこどいてくれない?」
「あ、悪い。今どくよ」
四つん這いの状態のまま後ろに下がる。そして立ち上がると目の前にむくれ顔の鳴の姿があった。
「なんか私に言うことあるんじゃないの?」
「えっと・・・。いい太ももですね?」
「セクハラっ!」と、思いっきり顔を叩く
「ぎゃぁ!ぶ、ぶったね?親父にも―」
「知るかぁ!」と再び顔をたたく
「二回も同じ場所はやめろぉ!」と派手に飛んだ
「おーい。勝ってきたぞー。・・・ってなにやってるの」
「あ、恵美。丁度良かった、こいつ殴るの手伝って」
「ちょ!あれは不慮の事故だろ!?」
「それでも、あんたは殴られる権利がある!」
「だから、あれは悪かったって!一回どころか二度もぶったんだから許せよ!」
「いいや、あと98回殴らせろ。そうしたら許してやる」
「それ、確実に死ぬよね!?」
「当たり前でしょ!殺す気でやるんだから」
「まあまあ、鳴。事故はよくあることだ。おんぶしたら確実にそうなる流れはテンプレだ。警戒しなかった鳴が悪い。けど、逢翔はゲームになるとすぐに冷静さをなくす。だから今回は二人とも悪い」
「そ、そんなぁー・・・・」
「さ、逢翔。早く表彰式に出るよ」
「お、もうそんな時間か。じゃあ鳴、行ってくるわ」
「あとで、ボコってやる」
「それは勘弁してくれ!」と急ぎ足でステージに向かっていく
「さて、私もステージ前まで移動しますか」
「それでは、表彰式を行いたいと思いまーす」と女のMCが司会を進行している
「まずは、男子の部から。激戦の中からみごと勝ち抜いた、大会では常連中学生!アイト選手!」
とそでから逢翔が出てきてステージの真ん中に立つ
「アイト選手、優勝おめでとうございます。一言、お願いします」とマイクを逢翔に渡す
「そうですね、まさかのあのゴッツさんに勝てるなんて思いもしませんでした。最後の決勝戦はとてもいい経験になりました、ゴッツさんありがとうございます!それと、応援してくれた人!ありがとう。今日はとても楽しかったです」と逢翔はお辞儀をする。
「ありがとうございました。そのまま女子の部に移りますね。えーゴホンッ。それでは、女子の部。今大会初登場の学生プレイヤー。期待のダークフォースがまさかの優勝!さあ、お呼びしましょう、サヤ剣豪選手です!」
舞台袖から恵美が上がってきて、ステージの中央に立つ。
「それでわ、インタビューから始めていきたいのですあら?今回は普通の制服なんですね?」
「一様、学生ですからね」
「コスプレ好きなんですか?」
「アニメが好きですので。コスプレは今大会が初ですね」
「初にしては、なかなかのクオリティーでしたよ。それでは本題に参りましょう。優勝した感想はいかがでしたか?」
「そうですね。初めて優勝できてうれしいですね。この大会に参加した目的は優勝賞品でしたのでゲットできたので満足です」
「はい、ありがとうございます。それでは二人方、優勝賞品をどうぞ!」
二人は、優勝賞品を手に取る
「それでは、記念撮影に移りますが、顔出しは大丈夫ですか?」
「僕の方は問題ないです」
「私はちょっとダメですね・・・」
「分かりました。では優勝賞品を顔の前にしていただいて―」
「あ。あと一人、いいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。どなたですか?」
「あ、マイク貸りてもらってもいいですか?」
「鳴!こっち来なよ!」と鳴を呼ぶ逢翔
「いや、いいよ!二人でとりなよ!」
「逢翔、マイク貸して」と逢翔の手にあるマイクを奪い取る
「あ!ちょ―」
「鳴、今すぐにステージの上に来る」
「あ、あのー」と控え目で割り込んできたMCの人
「「はい?」」と逢翔と恵美はMCの人に振り返る
「写真、二枚撮りましょうか?」
「・・・・恵美さん」
「うん、わかっている」
「「ぜひ、お願いします」」と二人は同時に頭を下げる
「あ、マイクお返しします」
「あぁ、どうも。・・・さて、気を取り直して。それでは、写真撮影の方に参りたいと思います!えー。会場にいる鳴さんって方はどなたですか?」
「私ですけど」と不思議に思いながら手を上げる
「ステージの方へ来てください」
「へ!?ちょ、逢翔!どういうこと!?」
「まあ、上がって来なよ」
隣で恵美が二回、頭を縦に振る
「むー・・・・。どうしても、行かなきゃダメ?」
「ダメだね」「ダメ」「ダメでしょうね」とステージにいる三人は同時に言う
「うぅー、わかったよ。行けばいんでしょ!行けば!!」
鳴はスタッフについて行き、ステージまで上がってくる。
「はい、では揃いましたので撮影の方に移りたいと思います」
「うぅ、なんでこんなことに・・・・」
「いいじゃん。めったにないよ?二人でダブル優勝わ」
「逢翔はともかく、私はめったに出ないんだから」
「仕方ない・・・・」
「では、撮りまーす」
カシャッ
「はい、ありがとうございます!後で景品と写真を渡しますので受付のところでまっていてくださーい。以上持ちまして、今大会を終了いたします!皆さん、お疲れさまでした!」
「「「お疲れさまでした!」」」
MCの人が私たちのところに来る
「お三方、お疲れ様です。アイト選手とサヤ剣豪さんって知り合いで?」
「僕とサヤさんは同じ学校の友達ですよ」
「なるほど。だからあんなに話していたのかー。アイト選手はよく大会に出てるのでわかりますが、サヤさんはどこかの店舗大会に出てるんですか?」
「いいえ、今大会で初出場、初優勝です」
「と言うことは、どこの大会にも参加したことない、てことですよね?」
「そうなりますね、ネットのオンラインには常連のように出てましたけど」
「あーそれならあの強さは納得です。ちなみに、ネットネームは何ですか?」
「今大会のエントリーネームと一緒でサヤ剣豪です」
「サヤ剣豪さん・・・・。私の知ってる範囲では聞いたことないですね」
「まあ、1年前ですからね常連だったのわ」
「ちなみに、普段どんなゲームされるんですか?」
「そうですね、ジャンルは解いませんが、今日みたいな格ゲーやシューティング、FPSにギャルゲーですね」
「おー!結構幅広いですね」
「よく言われます。ですので金銭が・・・」
「あーその気持ち、すごくわかります・・・就職してからは、けっこう充実してますけどね・・・・。」と自分の腕時計を確認する
「そろそろ外も暗くなりますからこの辺にしときましょうかね。それでは、お三方、商品と写真を忘れずに、気おつけて帰ってくださいね」
MCの人はステージから降りて、受付の方に向かってく。
「さて、帰りますかね」
「そうね。あ、逢翔。約束、守ってもらうからね」
「分かってますよ」
「じゃあ、帰ろっか」
三人は、受けてけにより商品を受け取り、店から出て、駅の方に向かう。降りる駅も同じだ。
駅から3人が出て来る。
「じゃあな鳴」
「また明日」
「うん、じゃあね二人とも。あ、二人きりだからって、不純な行為やらないでよ?」
「やらねぇよ!」「絶対しない」
「冗談だよ。じゃあ、また明日」と鳴は自宅まで走って帰るのであった。
読んでくださりありがとうございます。
去年同様、感想などを募集しておりますのでよろしくお願いします。
次回の更新は未定ですができれば1ヶ月以内には更新したいと思っておりますのでよろしくお願いします。
では、「まて、次回!!」




