カリンちゃんは魔法を学びたい
初めまして、蒼の魔法使いです。
こちらはこの本編であります、焼きソーばさんからカリンというキャラだけ借りたものになります。
本人にちゃんと許可は取っておりますゆえ、私はカリンちゃんを楽しく面白くさせたいと思っております。
この作品は本編とは全く関わりません。
私の名前はカリン、元々は男だった私は色んな出来事により何とか女の子ぽい仕草や口癖になりました。しかしながら私は男を捨て切れないのか、ツッコミをするも口癖が元に戻ります。
意識しないとダメなのでしょうか?
さて、魔法を学びたい私は休日を利用し、ある場所に行くことにしました、それは『枝豆の森』です。
枝豆と聞いて前世を思い出しますが、何故でしょう、嫌な予感しかしません。
「何も起きませんように!」
何かのフラグに恐れながら、私は『枝豆の森』へと向かって行ったのでした。
移動すること10分、案外近くで拍子抜けした私は図書館を探した、しかしこの森には何もなく、あるのは一つの大きな教会みたいな建物でした。
そこに書いてあったのは『魔法教室 〜努力次第で究極魔法が使える!〜』と、どこか胡散臭いキャッチコピーで私は頭を悩ませましたが、思い切って中に入る事にしました。
「ようこそ、魔法教室へ!私がこの教室の先生を務めるエッダマーメだ!」
エッダマーメ先生の外見は黄緑のローブに緑のハット、顔は男よりも女より、まるで中性的な印象を受けるが、この人はどちらだろうか?
「初めまして、私はカリンです。ここへは魔法を学びに来ました。」
「おおっ!君があのカリンちゃんか、これは失礼した!」
何やら私の名前を聞いて、驚いているようですけど、私ってそんなに有名かしら?
「さあさあ、こちらが教室です」
疑問をしたまま私は奥へと案内された、この建物に入って分かったことは本が一杯並んであるということ、魔法教えるだけあって聖書とか、黒魔術とかの分類も取り揃えているみたい。
そして教室に入ると、先約が2人いた。
「皆のもの!新人じゃあ!」
エッダマーメ先生の高らかな声に微妙な反応した2人は私の前へとやって来た。
「俺はヤーキソベ、ヤキソバ村出身だぜ!」
「⋯⋯。」
左の方にいた男の人はヤーキソベ君、茶色の髪に少し寝癖がある、体格的にはそれなりに運動はしてきたのでしょう、何故なら白い歯を私に見せた時、某熱血な男が出てきた、私は熱さで倒れそうになるけど何とか耐えた。
そして右の子は大人しくこちらを伺っている、くせっ毛の無い青い髪をポニーテールにしていた、少し不自然に見えたけど、それは耳だということが分かった、この子は獣耳を持っている。
垂れ耳ぽいから恐らくネコだろう、と私は右の子を見ていると。
「リリ」
「え!?」
ボソッと聞こえた名前に私は驚いた、喋ったその声が思いのほか可愛いので少し悶えたけど、私は平常心になり改めてリリを見た、水色のワンピースに白の靴、スタイルは私よりも凄いではないかと思ってしまうほど綺麗だった、ただし一つを除いては。
「首輪?」
「⋯⋯!?」
リリは驚きながら首元を隠した、黒い首輪はどこかで観たような感じはした、しかし思い出せないので私は謝ることにした。
「ごめんなさい!リリ!」
「いいの」
パンッ!パンッ!2つ手の叩く音が聞こえた、私達は音のした方を向くと先生が涙目でこちらを見ていた、空気にしてすみません。
「さて、親睦も深まっただろうし早速やるか!」
ヤーキソベ君とリリはさっき座った席に戻り、私はとりあえずリリの隣に座ることにした、この子の方が私的にはいいと判断した。
「最初に言っておく、この教室は万が一の為に不死と怪我をしないように魔法をかけてある、しかも強力に、な?」
「そして、自分自身が保有している魔力は減ってると思え、魔法はそこまで甘くない、魔力枯渇したらそこで強制的に終わらせる、いいな?」
私は頷き、2人も頷くのを確認したのか、先生は本を取り出し開いた。
「さぁ、授業の開始だ!」