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第2話α 私、考えました。

この話は第2話「俺、本心聞きました。」の彼女目線の内容となっています。


 同級生の彼氏ができて、何日か過ぎた頃、彼は唐突に質問してきた。

 お前は本当に俺を好きなのかと。私はそこで今までの自分の行動に少しながら罪悪感を覚えた、やりすぎてしまったと。彼は彼氏として必死に頑張っていたのに、私はその行動を考えなしに否定したり、彼の状況を見下したりと、嫌われるようなことばかりしてしまった。

 だけど、それでも私は彼が好きだった。素直になれなかっただけだった。それを伝えるのもまた素直にできなかった。

 私「そりゃ愛情表現だよ、うん。きっとそう。」

『きっとそう。』そんな言葉で有耶無耶にした。その通りなのに、彼が好きだから、信用したいからやっているのに、『きっとそう。』と言ってしまった。その言葉が相手に不信感を与えるのはわかりきっているのに。

 そして、そんな後悔をしながらも、口が勝手に彼に質問を投げかけていた。

私「じゃあ問い返す、あなたは私と学校で、多くの民衆の面前で、低脳のようにイチャつきたいのか。私は否だ。」

『否だ。』なんてかっこつけて、ほんとはもっと話したいのに。低脳のようにまでは行きたくはないが、特別な関係だと認識されるほどには一緒にいたいのに。そして彼が黙ったしまった、その時また勝手に口が動く。

私「私はイチャつくなど考えたくもない。確かに煽りもするし蔑みもする、でもそんな私でもいいと思ってくれると思ってやっている。」

嘘だ、私はもっと彼と話したい、はじゃぎたい、でも私のなにかがそれを否定してしまう。

 私は最期は素直に自分の気持ちを言えただけ素晴らしいと、自分を褒めた。でももっと前からきちんと言えてれば、彼にこんな不安をさせることはなかったのかもしれない。

 そんなことを考え俯いていると、彼からある言葉が飛んできた。

彼氏「さっきはごめんよ、お前をちゃんと信用できてなかった、だからあんなこと言っちゃった。ほんとにごめん」

私はその言葉に驚いた、私が悪かったのに自分に罪があるように謝る彼の姿に。

 私「いや、その...」

彼に私が悪かったことを伝えようとした時、再び口を開いた

彼氏「それと、あれだ。お互い恋愛に乏しいのも忘れてた。これからはそれも踏まえて二人で頑張ろうよ」

私はその言葉に一筋の涙をながしてしまった。彼が見ていない隙をついてその涙を拭き、私はいった

私「なにそれwwwそのセリフ臭いわwwwでも、嫌いじゃないよ。むしろ好きかなw」

涙を流したことを気づかれないように、私は笑顔でそう言った。

 それ方少し時間が経ち。

彼氏「そうだ、今度映画を見に行こうよ。」

彼の唐突な質問にわたしは嬉しくなった、否定する理由はないのでもちろん承諾した。

 そして日曜日、彼との初デートをすることが決まった。

読んでくれてありがとうございます。どうも、作者です。彼女目線です。なのでαです。今後もこんな感じに彼女目線の話も入れていけたらと思います、それより先に本編の彼視点を進めなきゃ、ならんのですが。そこはまあ、ゆっくり気長に待ちましょう。

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