第3話 俺、彼女を知れました。
彼女との初デートである日曜日を迎えた「俺」、彼女との映画に心躍らせていたが・・・
映画の約束をして数日経ち、ついにその日が訪れた。
心の闇はもうすっかり晴れて、今は楽しむことだけを考えている。約束の時間の10分前につくように家を出た。いつも遅れる俺にとってそんなことは初めてだった、それほど今日がたのしみだった。
そして集合場所についた、辺りを見渡しても彼女の姿はなかった。
俺「...(早く来すぎたのかなぁ、まいっか)」
そんなことを思いながら約10分、約束の時間になっても未だに来ない。
俺「...(少し遅れるのかな、まあ待ってればいいか)」
すごく時間が気になる、今までこんなに時間を気にしたことはなかったが、今日の俺はやはり少し浮かれているのでは、とそんなこんなで更に10分。
俺「...(俺でも遅れて5分なのに、少し遅いな。)」
彼女の遅刻に焦りを覚え始めた、見る約束をした映画の時間まではまだ余裕はあるが、それでも焦ってしまう。
俺「俺らしくないなぁ...でもそろそろ来てもいいんじゃないか。」
焦りのあまり心の声が表に出ていたらしく独りごとを呟く俺を見る周りの痛い視線が刺さる。
約束の時間が過ぎさらに時間が経っていく。
そして30分後、彼女から連絡が入った
彼女「ごめん、準備間に合わなかった。今から行くね!」
到着の連絡かと思ったら出発の連絡だった。これは驚いた!集合時間のから30分遅れで出発か!ハッハッハッh...笑えない。
俺「...(準備に遅れたなら、許すかな。でも流石に甘すぎるかな、一般的な彼氏の許容範囲がわからない)」
色々と考えていると彼女から再び連絡が入った
彼女「今付いたよ、ほんとにごめんね。」
その連絡を確認してから辺りを見渡す。するとこっちに手を振る一つの影があった。
俺「着くの早いな。」
彼女「1駅で着くからね、駅までも近いし。」
俺「それでも遅刻だよwまあ、今回は許すけど。」
彼女「ほんとにごめんね、思ったより時間なくてさ。」
相当急いでいたらしくすごい汗をかいていた、学校でもあまり運動をしない彼女が汗を流しているのは初めて見た。
俺「汗凄いし拭いてきたら?」
彼女「待たせておいて、更に時間取るのは悪いよ。」
俺「まあ、そのままでいいなら俺はそれでいいけど。」
遅れてきたことは反省しているらしい。
無事(?)に合流した俺たちは目的である映画を見るために移動を始めた。
映画館への移動中無言が続く、話題がない。彼女も自ら話題を考えるのは苦手らしく二人して話題探しを必死に行っていた。
話題を考えてる途中、怪しい影を3つ程見つけた。彼女の方を見ると、必死に話題を考えてるらしく影に気づいてる様子はなかった。
彼女「あ、そうだ。前にいった勉強を教えるやつ、私の出来る範囲でならいくらでも教えるよ。」
俺「お、まじか。そういえば最近古文が出来ないんだよね。」
彼女「古文かぁ、わかったよ、じゃあ今度教えるよ。」
俺「ありがとう、助かったよ」
話題が尽きた、これが現状だ、これまでも何回か話題は上がったがどれもこんな感じで話が終わってしまう。そういえばとふと思い出し俺はまだ彼女に聞いていないとこを聞いてみた。
俺「お前ってなんか好きなことない?好きな場所とか、好きな食べ物とか」
彼女「好きなものかぁ、ひとつは勉強かな。自分の知識が増えるのってなんかいいし、それ以外で言うとぉ...散歩かな、閑静な住宅街とか公園とかそういったところの散歩が好きかな。」
俺「散歩かぁ、俺も昔は良く散歩してたなぁ、心がスッキリするっていうか、なんかいいんだよなぁ。」
彼女「そうだよねぇ、何かいいんだよねぇ。」
俺「そうだ、映画終わったらどっか散歩でもするか。」
彼女「お、それいいね。」
そんな話をしていると、目的の映画館についた。
空白の2ヶ月wwwwwいや、ダメでしょ。 2話しか投稿してないのに早くも失踪とかそりゃないわな、てことで読んでくれてありがとうございます。コメントしてくださった方がいてとても嬉しかったです、ほんとうに。次回はちなみに散歩編!の予定。