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人捨て山  作者: えだいち
3/3

第1話 : 小学1年生の最初の通信簿

 読んで下さってる方、ありがとう御座います。

久しぶりの投稿となってしまいました。

春ですね! 皆さん花見? 等で楽しんでいますか?


~~~~~ お詫びを ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 本篇は、前編の修正と成っています。

内容は前編と殆ど変わりません、ちょっと修正しただけです。

ごめんなさい。

前編を読んで下さった方には、本当に申し訳なく

「前編と一緒じゃん」と思うと思いますが、本サイトの理解が私自信足りず、

このようなダブルブッキング? に成ってしまいました。

貴重な時間で読んで下さって、……、何これ?って思われていると思います。

本当にすみません。

本サイトをもっと勉強します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

本投稿では、ちと

「俺にとっては、淋しい春? 初夏? の内容になってしまっているかもしれません」

ごめんなさい。 です。


姥捨て山


 いきなり大変失礼な言動ですが、姥という漢字、部首は女性を示していたので、

ご年配の老婆の事かな? と勝手に思っていた時もありました。

ネット等で少しですが調べてみると、

女性に限らず、生産活動? 社会貢献? に寄与出来なくなった人々を指す言葉なのだろうと思う。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 東北新幹線からの車窓、いい景色を堪能していた。

地元近くを通るとそこには以前無かった、大っきな総合病院があった。

この辺も随分と開けて来たんだな……と思いながらも、出張先での仕事の内容を確認していた。

就職後勤務地が、某機械メーカー神奈川県になってしまったため、久しぶりの車窓からではあるが、懐かしかった。


 出張先に向う、当時は携帯電話など無かった?(超高価)な時代であった。

そして営業の方と顧客に向う、

「仙台からの次の駅、この古川も立派に成りましたね~」

「ところで今日の案件は大丈夫なのか?」と

 問題の多発しているお客様である。

「はい、自信は……?、でも何んとかできますよ、きっと……?」

「まぁ、お前なら社交辞令も上手いし、わざわざ来てくれたんだから、営業としては、ひと安心かな?、

そこの飯屋めしや旨いから、ちょっと早いけど、昼飯めし食ってから行くから……」と、

昼飯を食いながら、これまでのお客様のクレーム等を聞き、いざ、お客様の所へ、

内心、どうしようかな? ドキドキではあったが。

到着すると、お客様から、挨拶も早々に

「こちらの方が『高橋さん』? ですか?」

「はい?」

「先ほど、御社から電話があり、お母さんがご危篤との知らせがありました」

私は、以前から母親が慢性の白血病で入退院を繰り返し、しているを知っていたので、

「大丈夫ですよ、きっと……、とにかく機械を見させて下さい」

すると、問題が多発しているその社長が、

「何言ってるんだ?、

そんな事言っている時じゃ無いだろうと!、……」と、

私はその社長の言葉が嬉しかった。そして、

「でも、このデータだけは採らせて下さい。会社に戻ったら調査・分析します、お願いですから」

社長も、しぶしぶOKをし、

「データーを取ったら直ぐに、おかぁさんの処へ行くんだよ」と言ってくれた。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「データーも取れましたし、応急処置ですが、これで機械も動くようになると思います、失礼をお掛けしました」と言うと、

その社長が、

「機械の事は、他の技術者でも出来るんだろう? そんな事よりお母さんの所に早く!」

「ありがとう御座います。この応急処置でも生産は可能だと思います。また日を改めてお伺いします」と言うと

「そんな事はいいから、君の実力は知っているし、今は母さんのところへ早く、

おい、小林(営業マン)君、早く帰してやってくれ」と……。

そして、1時間に数本しか無い東北新幹線で帰路に向かった。


 やはり、いくら気丈に振舞っていても、帰りの新幹線からの車窓は辛かった。

母が、入院している総合病院が見えると、思わず泪が零れた。

他人ひとには、どの様に映ったか解らないが、一人の中年男が窓越しに涙を浮かべている姿……。


 早速実家に戻り、母の容態を父に聞いてみると、

「今は安定している様だ、かぁさんには、

白血病とは言っていない。

ただ血液の数値が悪いからとだけ言ってある」


私は、慢性の白血病に罹っているとは知っていたが、何故急変したのか問い尋ねた。

「かぁさんの白血病が慢性で無く急性? に急変したようだ。ちちにも良く解らないが」

(当時、私にもよく解らなかったが、慢性は『じわじわ』と進行し? 急性は『激情げきじょう』となってしまうらしい。)

病院の先生も安定していたのにと思っていたようだが、結果的には、

「年齢の事を加味しても、手術はもう無理でしょう」の判断だった様だ。

ただ父は、癌に効くと言われれば、高価なクマの胆嚢たんのう? をかぁさんに無理やり食べさせていた様だった。

しかしもう、かぁさんの胃? は何も受け付けなかった、食べれば直ぐ吐いてしまう。


 かぁさんの死が近くに迫っているのは解っていたが、少し落ち着いたようなので、

「また、来るから、何かあったら直ぐに電話して」と私は、神奈川の勤務先に戻った。


 それから、1週間程たったある日、かぁさんの具合も気になるし、ちょうど夏休みでもあったので家族で実家に帰った。

今年入学したばかりの小学1年生の長女の1学期も終わって、

「この通信簿、父さんのおばぁちゃんに観てもらうんだ」と、

無邪気に帰省を心待ちにしていた。


 幼心にも

「やっぱり、…… 『死』と、いうものは辛いだろう」

ばぁちゃんに、その通信簿を観せて、褒めて貰いたかったであろう……。

でも、通信簿を持って病院へ行った時には、……。


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