あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 32話 主人公っぽく
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「〜♪」
部室には、鼻歌まじりにお子様ランチの旗を見つめるあさぎと、
「……。」
それをなんとも言えない眼差しで見守るひいろが屯していた。
「……そんなに好きなのか?」
「そうでもない。」
「そ、そうか……。あんまりにも幸せそうに見つめていたものだから、つい。」
「そんなに好きじゃないけど、なんだかテンション上がらない?」
「そういうものなのか……?」
「ただのチャーハンに旗刺さってたらお得感あるでしょ?」
「確かに……なのか?結局捨てちゃうんだけどな。」
「不思議だよね〜。」
「あさぎもわかってないのにテンション上がってるのか?」
「ワクワクするのに理由なんている?」
「おお……。」
「ん?」
「いや……なんだかすごく、『主人公っぽい』こと言ってたなって。」
「冒険とかするやつ?」
「そうそう、それだ。」
「……仲間とか集める?」
「王道だな。」
「……この世界の半分あげるけど一緒に来る?」
「それは悪役なんだよな……。」
「線引き難しいなあ……。」
「そんな微調整とかの範囲じゃなかったと思うぞ?」
「じゃあひいろならどんな勧誘する?」
「ワタシか?そうだな……、
ひいろは腕を組んでちょっと考え込むと、
「ワタシと共に、この世界の果てを見てみたくないか……?」
「……。」
「……なんか言ってくれ///」
「着いてくるのみどり先輩くらいだと思う。」
「ふんっ、そもそもワタシにはみどりさんがいれば充分だから勧誘なんてしなくていいんだ……!///」
「お〜、ツンデレヒロイン。」
「うるさい!///あさぎもなんかやってみろ!」
「そうだなぁ……、
こんどはあさぎが腕を組んで考え込むと、
「今の生活に辟易しているのであろう?私と共に来い。富、名声、力……。この世の全てを手に入れようぞ?」
「あさぎの中で主人公って悪いヤツなのか?」
「難しいなあ……。」
「今日は何してるの?」
白ちゃん入室。
「ああ、白ちゃん。あさぎと主人公っぽい勧誘を考えていたんだ。」
「主人公?」
「それがどう頑張っても私は悪役、ひいろはツンデレヒロインになっちゃうんです……。」
「ワタシはツンデレヒロインじゃない……!」
「白ちゃん先生、なんかそれっぽいのありませんか?」
「私に来るか……!?」
「白ちゃんはあーかい部の顧問だし、主人公みたいなものだよな。」
「主人公は生徒でありなさいよ……。」
「まあまあそう言わずに、
「白ちゃんの思う主人公の勧誘をやってくれ。」
「そうねぇ……、
白ちゃんは少し考え込むと、
「……良い店あるよ?」
「「は?」」
「……ごめんなさい///」
「自分からスベりにいくのは違うだろう。」
「つまらないってよく言われません?」
「なんでこんな辛辣なのよ……!?」
「テイク2、してもいいですよ?」
「私がやりたい訳じゃないからね……?」
白ちゃんはしぶしぶ思考を巡らせると、
「俺はお前と冒険したい……ッ!!」
「「……。」」
「……あの、なんか言って///」
「いや、白ちゃんの思う主人公って『俺』なんだなあ……と。」
「今思ったけどこれ、自分がされたい理想のプロポーズ論になってない?」
「そそそ、そんなことないわよ!?///」
「それだとあさぎの理想は世界の半分くれるヤツになるぞ……?」
「夢はでっかくッ!!」
「もうあさぎちゃんが主人公でいいわよ……。」
「はっはっは!悪は勝つ……ッ!」
あーかい部!(4)
あさぎ:これが私の英雄譚だ……ッ!
白ちゃん:お疲れ様
きはだ:英雄なのぉ?
ひいろ:今日の話はあさぎが主人公だな
きはだ:へぇ〜
きはだ:読んでくる〜
きはだ:あさぎちゃん……
あさぎ:どうしたきはだ
きはだ:わたしがあげたお子様ランチの旗……どこやった?
あさぎ:勘のいいガキは嫌いだよ
ひいろ:一言一句悪役なんだよな……
あさぎ:ちっちゃくなった消しゴムに刺してる
きはだ:ライフハックだねぇ
白ちゃん:ハックなの……?
あさぎ:さしずめ『ハッカー』ってところかな?
ひいろ:悪いなあ……
白ちゃん:そういえばきはだちゃんは主人公っぽい勧誘思いついた?
きはだ:理想のプロポーズとか言っといてやらせるのぉ?
白ちゃん:言ったの私じゃないんだけど
あさぎ:きはだの主人公気になるかも
ひいろ:生粋の悪役だもんな
きはだ:そこまで言われちゃあ、やらないわけにはいかないねぇ……
きはだ:勇気を出して!キミの力が必要なんだポヨ!ボクと一緒に、アイツと戦ってみんなを助けるポヨ!
白ちゃん:ポヨ……?
あさぎ:第一話あるあるだね
ひいろ:変身アイテムくれるヤツな
きはだ:きはだちゃんは奥ゆかしいから主人公は譲ってあげるポヨ
白ちゃん:上手く逃げたわね……
きはだ:わからないよぉ?きはだちゃんの理想のプロポーズは『ポヨ』かもしれないポヨ?
白ちゃん:ま、まあ好みは人それぞれよね
きはだ:そんなわけないじゃん頭主人公か?
あさぎ:辛辣過ぎるwww
ひいろ:主人公を悪口にするなwww
きはだ:きっと今ごろ白ちゃんお部屋で台パンしてるポヨ
白ちゃん:きはだちゃんの理想のプロポーズは?
きはだ:ポヨ?
白ちゃん:うるせえ理想のプロポーズを吐けーー!!
ひいろ:ご乱心だな
あさぎ:弱点出てくるかな
白ちゃん:誰がラスボスの第二形態じゃ!
きはだ:やはり白ちゃんに主人公は無理であったか……
白ちゃん:良いわよ!そんなに言うなら今度こそ誰もが認める主人公の勧誘をしてやろうじゃんよ!
あさぎ:わーい
ひいろ:これが大人の癇癪か……
白ちゃん:I'll be back.
ひいろ:パクリやがった……!?
あさぎ:流石にコピペは……
きはだ:ポォォオヨポヨポヨポヨwwwそんなミジンコレベルの主人公力でポヨに選ばれると思うなんて草草の草ァ!ポヨw
白ちゃん:くぅぅ……!
あさぎ:そこは設定守るんだ
ひいろ:あの妖精的なの、どんな基準で主人公選んでるんだろうな
きはだ:清き心と勇気
あさぎ:主人公の資質だなあ
ひいろ:結局そういうところだよな




