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ねんれい

更新頻度の固定を目指します。

 試験後に、町で会った軍人に泥棒の捕まえた事情を説明しないといけねぇんだよなぁ。とオレ、フィーアは長たらしい試験内容を聞きながら憂鬱になっていた。

 だってさ、もしあの軍人が厳粛な貴族出身だったらどうする?さっき鬼の女の人をナンパしてた貴族様たちみたいなさ。仮にオレとアハトが入隊出来たとしても、侮辱罪だー!とか理不尽な言いがかりをつけて、入隊取り消しもあり得る。

 でもあの人から貴族のオーラ?雰囲気?みたいな、いかつい感じはしなかったからそんなことにならないとは思うけど。


 と、ぼんやり考えていたら隣にいたアハトに小突かれた。見れば、ジロッと睨んでる。話を聞いてなかったのがバレたらしい。反対側にいる鬼の女の人とか、他のみんなはちゃんと聞いてたみたいだ。


「みんなよく、こんな長い話聞いてるよな。眠くならない?」


『立ったまま眠くなる訳ないだろ。ナマケモノならともかく』


「いくら獣人でも立ったままは寝れないって。眠気が来たんだよ」


『小突けば治るか?』


「さっき小突かれたばっかなんだけど。お陰様で眠気はふっとんだよ」


「あの、お二人とも…静かにして下さいね。軍人さんがこちらを見てる気がするんですが…」


 コソコソ話してたのにバレてたらしい。


『コイツがわるい』


「あはは…教えてくれてありがと。マフィンさん」


「あたし、ノインです…」


 腹減ったなぁ。






 またぼんやりしてたら、なんか説明が終わってた。だからアハトと鬼の女の人に聞いてみたら、女の人は苦笑いして、アハトは呆れたように目を細めた。ごめんなさい。


 アハトが短く教えてくれた。


 まず、この場にいるやつ全員が、地上部隊希望の受験者かを確認したらしい。飛行、海上、参謀の他の三つの部隊は、もう試験を終えて合格者も選ばれてるからだそうだ。この中に万が一他の三つの部隊と間違え来てしまった人がいた場合、再試験を別日に行うらしい。


 次に試験の内容。午前はシンプルに身体テスト。軍人としての基礎のステータスが十分か調べるらしい。これは噂で知ってたから、常々特訓してたから問題ないと思う。


「これって別に、魔法とかありだよな?」


『ドーピングなしで違う体格、違う種族に勝てなど無理に決まってる。ただでさえ、例年試験で重傷者が出るんだ』


「ドーピング言うな。オレたちが悪いことするみてぇだろ」


「でも確かに、能力無しだと死者とか出そうですよね」


 この試験ってそんなにヤバイの?オレ噂とか知らないし、アハトと同じ田舎から来たんだけどな。


『お前が噂に疎すぎるだけだ』


 人の心読まないでよ。


『顔に出てるんだよ』


「フィーアさん分かりやすいですよね」


「えー?そうかな」


「はい。逆にアハトさんは分かりにくいです」


「こいつ無愛想だけどイイヤツだから」


『表情出すのが苦手で悪かったな』


 ごめんって。というかアハトが魔法使っちゃったら、ここにいるみんな瞬殺されそうだけど、大丈夫かな。トーナメントとかあったら決着見えるよ?(フラグ)






 午後の説明は後回しにして貰って、オレたちは身体テストをする会場に向かった。かなりの数の受験者がいるから、流石にいくつかのグループに分かれるみたい。オレたちは一緒のグループだったよ。


「そういえば、ノーさんって鬼だよね?特別な力あるんでしょ」


「いいえさんって誰ですか…ノインです。鬼は数百年前に東の国から来ていて、確かに他のみなさんとは違う術を使います」


『一昔前までは鬼ではなく、アヤカシって呼ばれてたらしいな。これくらい常識だ』


「えー…オレが常識ないみたいじゃん」


「え…」


「なんでキュウさんが驚くのさ」


「だから、ノインです!」


『あと《魔術》という遠い昔に魔法から分岐した術を使う者もいたぞ。不老不死の吸血鬼だ』


「へぇ。この国にもいるの?」


『何十年も前に絶滅した』


「あの…フィーアさん、今度一緒に常識の勉強しませんか?」


 待って!鬼の女の人が心配するくらい、オレって常識知らず!?かなりのショックを受けているとアハトはため息をついた。






「そ、そういえばノーンさんって何歳?鬼って、見た目と年齢が違うって前にシスターから聞いたんだ」


 ちなみにシスターは、オレとアハトの育て親だ。


「ノインです…18歳ですかね」


「え、成人したばっか!?オレたちと一緒じゃん!」


「…人間の年齢にすると」


「あれ?」


『鬼はエルフの半分近くを生きるからな』


 エルフ?


「エルフって、500年くらい生きるよな?その半分ってつまり…200?スゲェな!つまり、さ」


「フィーアさん?」


 ニコッと笑ってる、でも目は笑ってなかった。ひえ


『女性に年齢を聞くな、当たり前のことだろ』


「同い年くらいの女の人居なかったもん、ごめんなさい」


「あたしはあまり気にしませんけど、他の女性に聞いたらダメですよ。怒られますから」


 いやいや、アンタも怖いよ。

閲覧ありがとうございました。

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