表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

4 不快

日付跨ぎましたが、2本投稿します。

 今日、何度目かのため息をつきながらもフィーアは、何か思い付いた顔をすると、ニヤニヤと笑い始めた。


「でも確かにアハト今日はめっちゃお喋りだよな。緊張してるの?」


『今朝の軍人、翼を隠してたが悪魔だったな』


「んー、会話のキャッチボールしよう?」


軍人「まもなく、軍事試験を開始する。繰り返す、ー」


「あ、始まるぞ」


『そうだな。…』


 全員に緊張が走る中、アハトは人混みの中で女性が男たちに囲まれているのを見つけた。軍人の呼び掛けを男たちは聞こえてないのか、無視してるのか。男たちは薄気味笑い笑みを女性に向けていた。


「ん?どうした。あれ、ナンパ?」


 アハトが一点を見つめていることに気付き、声をかけフィーアも同じ方向を見て、うわぁ…という顔をした。


「これから試験なのに、ナンパかよ。身なりもいいし貴族かな?」


『不真面目だな』


 金と銀のオッドアイが特徴の水色髪の女性は、オロオロとした仕草で男たちの誘いを断っているようだ。助けを求めるように辺りを見回すが、あからさまに皆目を反らしている。関わる気がないのがありありと伝わる。


「ったく」


 フィーアは早足に、彼らに詰め寄った。それをアハトが数歩遅れてついていく。


貴族の大柄男「この試験が終わったらでいいからさぁ」


貴族の痩身男「つーか女が軍人とか。力の差がわかんねぇのかね?」


「そこまでにしとけよ、貴族様。ナンパとか試験前にするかよ普通」


 冷めた目付きで男たちと女性の間に入るフィーア。


『仲裁に入るんじゃなくて、喧嘩越しかよ』


「だって、ありえねぇじゃん?これから大事な試験なのに。受かる気ないんだろ。さっさと帰れば?」


貴族の大柄男「なんだと?なんか言ったか平民」


貴族の痩身男「貴族に喧嘩売るつもりか?」


「平民上等だよ。あんたら恥ずかしくねぇの?こんな大勢の人たちの前でさ。その鋼の心?オレにも分けて欲しいなぁ、プッ」


貴族の痩身「っ!テメッ」


軍人「そこ、静かに。これ以上の騒ぎは受験失格と見做す」


 手元で口を抑え、笑いを堪える仕草をするフィーアに貴族たちは青筋をたてたが、静観していた軍人がここでようやく場を取り止めた。貴族たちはイラついた顔を隠しもせず、舌打ちしながらその場を離れた。


『厄介のに目をつけられたな』


「あ、ありがとうございます!助かりました。あたし、ノインっていいます。見ての通り、鬼です」


 途中から沈黙を貫いていたアハトは隣に立つ、ナンパされた女性に話しかける。女性は慌てた様子で頭を下げ、自己紹介をした。鬼の証である角が左側のおでこから小さく生えている。


「アイツら模擬試験あったらぶっ飛ばす」


『イラついてるな。分からなくないが』


「気合い入れて来たのに、アイツらのせいで気分ダダ下がりだっての」


「ホントにすみません。ご迷惑を」


「いやいや。あんたは悪くないから、あんな奴らほっといて。それより、試験頑張ろうな、ノルマンさん!」


「ノインです…」


『10回会って話したら名前覚えるから、それまでは間違われるぞ』


「え」

閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ